気ままに試聴 USB DAC AudioQuest DragonFly RedとBlack

やっと試聴をすることが出来ました。
AudioQuest社のDragonFly RedとBlackを聴いてきました。
私はすでにHERUS+という小型のUSB DACを持っていますが、この記事で紹介するDragonFly RedとBlackはHERUS+よりも小型軽量で価格も安いというところに魅力を感じています。

それではDragonFlyシリーズを紹介しつつ試聴結果を書いていきたいと思います。

DragonFlyシリーズ

DragonFlyは小型のUSB DACです。初代のDragonFlyは2012年に発売されて、Windows PCやMacを高音質化することで人気を博しました。
今年のCESでDragonFlyが新しくなり、iOSデバイスにも対応することが発表されました。
個人的にiPhoneの音質を手軽によくできる製品を探していた時にDragonFlyがiOSデバイスに対応していないと聞いてがっかりした経緯があります。この時は最終的に同じような製品のAL-LCH21を購入しました。

新しく発売されたDragonFlyにはRedとBlackの2種類があります。
製品名にもあるように同じ形ですが、本体の色が赤と黒で分かれています。

RedとBlackともに96k/24bitの音源に対応しています。
RedはDACチップに「ESS9016」を搭載し、64bitのデジタル音量調節機能がついています。
BlackはDACチップに「ESS9010」でアナログボリュームです。
Redのほうが高出力でハイインピーダンス・ヘッドホンにも対応できます。

DragonFlyの詳細については公式サイトを参照してください。

試聴環境

今回の試聴環境はiPhone 6s PlusとVision EarsのVE5の間にDragonFlyを挟みました。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

前々からしつこいくらい私がオーディオの試聴に使う曲を紹介していますが、最近少し曲を入れ替えたので、この記事もアップデートしたいと思います。前...

試聴の直前までiPhoneとVision EarsのVE5で視聴していました。

DragonFly Redの試聴結果

At The End Of The Day / Les Miserables

高域はきれいで解像度も高いです。音の粒はそこそこ細かくて聞きやすい。
中域の量が多いですね。オーケストラとコーラスに厚みが出て迫力も十分です。
低域の沈み込みは合格点という感じです。ものすごく沈み込むというわけではありません。
中域と低域は少しドライブする感覚があります。

味付けはほとんどなく、iPhone直の環境に比べると出力を高めて、解像度を少し高くなり、少しクリアになる感じです。音場も少し広がって立体的になりますね。

Bisso Baba / Bob James

この曲でも低域の沈み込みはそれほど大きくありません。程々の低音です。
高域で気になったのはピアノの音です。ピアノの音はiPhone直で聴いてるのとあまり変わらないという印象です。もう少しクリアに美しく鳴って欲しいところ。
音場の広がりと細かい音が聞こえる点は前の曲と一緒ですね。

A Kind of Magic / Queen

フレディの声が強調されますね。
この曲も中域の量が多く、ボーカルが前にでてくると感じます。
中域の中でも高い音の量が多いようで、女性ボーカルには合いそうですが、スネアが耳障りに聞こえることもあります。
この辺は好みが分かれるところだと思います。

Thunderstruck / AC/DC

出だしのギター部分は少し表現が雑に聞こえます。音があまり響かずにべたっとしてますね。
ベースとドラムが入ってくると雰囲気は良くなります。

全体的に迫力はあって元気な音と感じます。上品や正確という感じではないですかね。
音はよく分離されており、楽しく聴けるのでロック系には合いそうです。

Eighteen Angels / Michel Monroe

もう1曲ハードロックを聴いてみたんですが、やっぱりよく合いますね。
ベースがよくうねって踊るように聞こえます。ギターとの絡み方もとてもいいです。

Rangers / A Fine Frenzy

まったりと女性ボーカルも聞いてましょう。
ベースのうねりは表現できてるんですが、この曲独特のけだるい雰囲気はあまり表現できてません。明るい曲になってますね。

Crush / Kelly Sweet

もう1曲女性ボーカルものを聴いてみます。
この曲は無難に鳴らしていて悪くないです。
ベースの音にもう少し解像度がほしいなと思いますが、価格を考えると健闘してると思います。

DragonFly Blackの試聴結果

続いてDragonFly Blackを試聴します。

Crush / Kelly Sweet

ボーカルが生々しいです。いつも以上に前に出てきますね。
解像度はRedに比べると低く、縦のレンジも狭いです。特に高域は高いところが出ていません。また、高域の量も少ないと感じます。

低域はRedと比べて沈み込みが少し足りない程度です。価格を考えると十分でしょうか。
解像度が低いので少しぼやけてると感じます。ボワつくというほどではありません。
音場についてはRedと同じくらいかなと思います。

Rangers / A Fine Frenzy

Redに比べると全体的に解像度が低いです。
そして高域が少し軽いです。結果的にチープな音に聞こえます。

中域が多いのはRedと同じで、ボーカルはRedよりも前にでてきますね。
Blackのほうが高域も低域も狭いので相対的に中域が目立つと感じるのかなと思いました。

Eighteen Angels / Michel Monroe

ハードロックを聴いてみます。
シンバル音が物足りないのですが、この手の曲には合うと感じました。特にノリがよく出てます。
iPhone直よりは満足できますが、Redには及ばないですね。

Bisso Baba / Bob James

前の曲とほぼ同じ感想です。
中域は厚みがあって魅力的ですが、高域は物足りないですね。ピアノの音に美しさが足りないと感じます。

At The End Of The Day / Les Miserables

この曲では中域から高域が目立ちます。高い高音は出ていませんが、女声コーラスが目立ちました。
中域は相変わらず分厚いのでオーケストラとコーラスの迫力は出ますね。
低域はあまり沈み込みません。弦楽器の中でも低い音を出す楽器の音が聞こえてこないです。
Redと比べると全体的に細かさや滑らかさがありません。
少しバランスが悪くなってしまい、この曲に関してはiPhone直で聴いたほうがいいかなと思いました。

次ページからDragonFlyを写真で紹介していきます。