2017年 第59回グラミー賞の感想

毎年恒例、アメリカで行われる音楽の祭典、グラミー賞授賞式を見たので感想を書きたいと思います。

今年のグラミー賞、個人的な見どころは結構多いです。
まず、アデルとビヨンセの歌姫争い。プリンスとジョージ・マイケルの追悼パフォーマンス。
司会のジェームズ・コーデンも楽しみですね。彼は昨年のトニー賞の司会も見事に面白おかしく務めました。イギリス人がグラミー賞の司会を務めるのも珍しいことだそうですね。

かつてのフェイバリットバンドメタリカとLady Gagaの共演もひそかに楽しみにしています。

昨年のアメリカ大統領選ではトランプ氏が当選しました。
アーティストやミュージシャンがどのようになスピーチをするのかも楽しみにしています。
音楽に政治を持ち込むなと言う意見もあると思いますが、私は積極的に音楽や演劇、芸術界の人が政治にも声をあげるのは良いことだと思っています。

早速、授賞式での全パフォーマンスの感想と主要部門の感想について書いていきたいと思います。
なお、パフォーマンスについては私の個人的な好みが多分に反映されていますので、ご容赦ください。
自分の好きなアーティストに対して否定的なコメントを受け入れることの出来ない方は読まないことをお薦めします。

私自身の音楽遍歴については以下のページに記載しています。
かなり偏った音楽の嗜好なので感想も偏ったものになります。参考までにどうぞ。

いつもご覧いただきありがとうございます。amahikasです。2014年11月に勢いで立ち上げたこのブログも早くも四ヶ月が経とうとしています...

それではパフォーマンスの感想から書いていきます。

パフォーマンス

Hello / Adele

いきなりアデルでしたね。
全世界で大ヒットとなった”Hello”を披露してくれました。
心なしか今回の演奏は何か決意をしたような威厳のあるパフォーマンスに見えました。いつも以上に堂々としてましたね。

トップバッターとしては贅沢且つ重すぎるという気もしましたが、今回の授賞式にはそれだけ大物やいいパフォーマンスを見ることができるよと言う主催者側からのメッセージかなとも思いました。

声もよく出てましたし、昨年のような機材トラブルもなく非常に満足のパフォーマンスでした。
アデルについては以下の記事も書いてますので参考にしてくださいませ。

今日はアデルが昨年11月に発売した新アルバム「25」について書きたいと思います。このアルバムジャケットがちょっと怖いと思ったのは私だけでしょ...

Starboy / The Weekend with Daft Punk

I Feel it Coming / The Weekend

大人気のThe WeekendとDaft Punkのコラボです。
The Weekendは昨年に続いて2番目の登場です。本当に評価が高いですね。
Daft Punkも人気のアーティストですが、私が得意とするジャンルではないのでコメントは控えますが、まったく問題なく大舞台を勤め上げたと思います。

The Fighter / Keith Urban with Carrie Underwood

アメリカンアイドルでつながりのある二人によるパフォーマンスです。
カントリー界に身を置く二人ですが、あまりカントリーっぽくない曲でしたね(笑)
でも、軽快でいいパフォーマンスだったと思います。

Shape of You / Ed Sheeran

ほとんど一人で演奏してましたね。シンプルで良かったと思います。

Lukas Grahamのパフォーマンスに移る前にキャサリン・マクフィーがプレゼンターをしてましたね。アメリカンアイドル出身のシンガーでスマッシュというアメリカのドラマにも出ていました。
この人も好きなんですよね。

7 Years / Lukas Graham with Kelsea Ballerini

Peter Pan / Lukas Graham with Kelsea Ballerini

知らないアーティストですが、”7 Years”は聴いたことがある曲でした。年間最優秀曲にノミネートされてるんですね。
Lukas Grahamはデンマーク出身のミュージシャンで、Kelsea Balleriniはカントリー界の新人で最優秀新人賞にノミネートされています。
最近のグラミー授賞式はこのように若手がコラボをすることが多いですね。

パフォーマンスのほうは若々しくて良かったです。
二人とも私の好みのスタイルだったのでもう少し長く聴きたかったです。

Love Drought / Beyonce

Sandcastles / Beyonce

ビヨンセの登場です。
すごい演出でしたね(笑)
ビヨンセは好きなアーティストですが、今回の音楽とパフォーマンスはいまひとつでした。
ビヨンセのグラミー賞でのパフォーマンスというとプリンス、ティナ・ターナーとの共演や2010年にメドレーを披露したときが良かったですね。
今回は物足りませんでした。

That’s What I Like / Bruno Mars

ブルーノ・マーズのパフォーマンスに移る前には司会のジェームズ・コーデンのテレビ番組で大人気のカープールのパフォーマンスがありました。
悪くはなかったんですが、個人的には昨年のトニー賞の時のほうが好きでした。

ブルーノのパフォーマンスは安定してました。
個人的に最近は全米のトップ40をあまり追いかけてないので、最近のブルーノの曲を聴いていないんですが、今回披露をしたのも知らない曲でした。
そんなこともあってちょっといまひとつでしたかね。

ただ、観客をうまく巻き込んだりとブルーノの大舞台でのパフォーマンスはいつも安定してますね。やはりこの人なくてはこの手のイベントも盛り上がらないなと感じます。

Chained to the Rhythm / Katy Perry with Skip Marley

次はケイティー・ペリーです。
少し休養期間を挟んで満を持しての新曲披露です。
彼女はデビューアルバムから70年代や80年代っぽい雰囲気を醸し出していたので現代では好きなアーティストです。
ドラマのGleeでも多くの曲が使用されました。

この日のパフォーマンスは新曲を披露しましたが、曲がいまひとつですかね。
おそらく新しいスタイルを模索する時期だと思いますのでこれだけで判断はできませんが、ケイティ・ペリー復活とは思いませんでした。
今後に期待します。

Born Under a Bad Sign / William Bell with Gary Clark Jr.

William Bellは初めて聴くアーティストですが、Gary Clark Jr.はよく知っています。
Gary Clark Jr.をグラミー賞で見るのは3度目ですかね。彼は好かれてますね(笑)
この日の演奏も非常によかったです。Gary Clark Jr.のブルージーなギターにWilliam Bellのボーカルは非常に合ってました。曲も良しです。

Once / Maren Morris with Alicia Keys

次は最優秀新人賞ノミネートと最優秀ソロカントリー賞を受賞したMaren Morrisとアリシア・キーズのパフォーマンスです。
このパフォーマンスはもう少しカントリーっぽさが欲しかったです。
Maren Morrisの魅力が十分に出ていたのか疑問だったのは残念ですね。
個人的にカントリー音楽も好きなのでMaren Morrisに注目していたんですが、このパフォーマンスでは彼女のアルバムを聴いてみようという気にはなりませんでした。

Fastlove / Adele

ジョージ・マイケルの追悼パフォーマンスです。
出だしからアデルの音程が不安定だなと思ったらやり直しましたね。グラミー賞授賞式では非常に珍しいことだと思いますが、追悼パフォーマンスだからか観客も温かい反応でした。

個人的にはいまひとつでした。
ジョージ・マイケルならもっと相応しい曲があったんじゃないのかなと思います。
アデルは大好きですが、アデルじゃなくてもと思いました。

Moth into Flame / Metallica with Lady Gaga

注目していたパフォーマンスでしたが、「う〜ん」とうなってしまいました。
Lady Gagaは先日のスーパーボウルで素晴らしいパフォーマンスをしたばかりなので今回のグラミーはお休みでも良かったんじゃないかと思います。
彼女のことは好きですけど、この二組が共演して前向きな化学反応が起きたとは感じませんでした。残念です。

メタリカのパフォーマンスについてはいつも通りでしたが、ジェームズのマイクが入らないというトラブルがありました。
まあ、この手のトラブルはつきものですし、動揺せずに演奏しきったジェームズがさすがだなと感じました。

最後に少しフォローしておくとGagaの歌声が期待以上に溶け込んでいました。
モーターヘッドとガールスクールが共演したような自然さがあったのはさすがだなと感じますね。

All Around You / Sturgill Simpson with The Dap-Kings

次が知らないアーティストです。
ただ、音楽的にはなかなか良かったです。

Tribute to the Bee Gees / Demi Lovato, Andra Day, Tori Kelly, Little Big Town

ビージーズのトリビュートパフォーマンスはフレッシュな顔ぶれとなりました。
演奏曲は”Stayin’ Alive”、”Tragedy”、”How Deep Is Your Love”、”Night Fever”です。

このパフォーマンスは良かったです。往年の名曲が若いアーティストによって蘇ったという感じでした。それぞれのアーティストのパフォーマンスも良かったですし、楽曲も古さをまったく感じませんでしたね。

ここまで個人的にやや消化不良なパフォーマンスが続いたので安心して聴くことができました。
ひとつ注文をつけるとすればプレゼンターにジョン・トラボルタがいたのであの踊りを披露してくれたら最高でした(笑)

Award Tour / A Tribe Called Quest

ここからはラップのアーティストによって3曲が演奏されました。

“Movin Backwards”と”We the People….”です。参加アーティストはAnderson Paak、Busta Rhymes、Consequenceです。

ラップのアーティストだけあってメッセージも尖ってましたね。
ラップはほとんど聴かない私ですが、パフォーマンスも全体的に良かったと思います。
曲調は飽きさせない構成となってましたし、演奏も良かったです。

今回は複数のアーティストの共演がいまひとつ好きになれませんでしたが、このパフォーマンスは良かったと思います。

Tribute to Prince / The Time with Bruno Mars

プリンス追悼パフォーマンスです。
まずはThe Timeが”Jungle Love”と”The Bird”を披露してくれました。
映画『パープルレイン』のままの演奏と演出でした。個人的に感動しましたが、会場の反応がいまひとつでしたかね。
何かあるのだろうかと勘ぐってしまいます・・・

続いてBruno Marsが映画『パープルレイン』でプリンスが来ていたのと2対象とギターを抱えて登場しました。曲目は”Let’s Go Crazy”です。
このパフォーマンスも個人的にはよかったんですが、会場の反応がいまひとつなのが気になりました。
やはりプリンスの追悼は難しいんですかねぇ。ブルーノよくやっていたと思うんですが。

ABC / Pentatonix

お次はPentatonixによるABCです。ジャクソンの有名な曲です。
しかし、Pentatonixもグラミーに愛されてますね(笑)
よく登場します。

How Great / Chance the Rapper

最後は、Chance the Rapper、Kirk Franklin、Francis and the Lights、Tamela Mannによるゴスペルとラップをうまく掛け合わせたパフォーマンスです。
曲は”How Great”による”All We Got”。
もちろん私は未聴ですが、心に響くいいパフォーマンスでした。ラップの部分のメッセージも強烈でした。

God Only Knows / John Legend with Cynthia Erivo

グラミーでは毎年亡くなった音楽業界の関係者を追悼するパフォーマンスをするのですが、2016年は多くのミュージシャンが亡くなりました。
今年はこの二人がパフォーマンスをしました。シンシア・エリヴォさんはトニー賞を受賞したこともある実力者ですね。

受賞の部

主要四部門の受賞ですが、最優秀新人賞はラップのChance the Rapperが受賞しました。
その他の三部門(最優秀レコード、最優秀アルバム、最優秀楽曲)はアデルが総なめしました。
個人的にアデルほうがが好きなので嬉しい結果なのですが、ちょっと意外でした。
というのも、これまでの作品に比べるとアデルはそれほどの売上を記録していないのと、直前の雰囲気からするとビヨンセ優勢と感じていたからです。

しかし現在だけでなくこれまでのポピュラーミュージックシーンを考慮しても、アデルは特別な存在と感じていますので納得の結果ですね。

まとめ

今年は期待していた割にはパフォーマンスがいまひとつでした。
昨年も私の知らないアーティストが多くパフォーマンスをしましたが、ひとつひとつがすごく良かったんですよね。今年のパフォーマンスはアーティストの良さがいまひとつ出ていなかったように思います。

やっぱりFun.やArcade Fireといった新しく創造的なアーティストが活躍した頃のグラミーが一番楽しかったです。
こればっかりはその時代の流れに沿うしかないので来年に期待をしたいですね。

個人的に印象的だったのは最優秀ロックソングにノミネートされたメタリカと最優秀メタルパフォーマンスをとったメガデスの対比です。
彼らがデビューした80年代からするとメタリカがロック部門にノミネートされることも、メガデスがメタル部門をとることも考えられないですね。
30年が経過して随分と両者の立ち位置が変わったなぁと隔世の感があります。
もちろん、それぞれにグラミー賞という場で認められる存在になったのは嬉しいですね。

ちなみにメタルパフォーマンス部門は1989年に創立されて、メタリカは過去に5回受賞しています。メガデスも何度かノミネートされていますね。
1989年に受賞するのはメタリカしかいないという状況でJethro Tullが受賞し、メタルファンの失笑を買ったのが懐かしいです。

最近私が勉強しているジャズ部門ではJohn Scofieldが高い評価を受けています。
ちょっとアルバムを買ってみましょうかね。
それとひそかに注目をしていたBest Musical Theater Albumですが、私の好きなWaitressは受賞となりませんでした。ノミネートはしっかりとされてるんですが残念でした。

以上で2017年 第59回グラミー賞の感想は終わりとします。

過去のグラミー賞の感想については以下の記事を参考にしてください。

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