本日、モータヘッドのレミーが亡くなりました。
謹んで哀悼の意を表するとともにレミーの偉大な功績を称えるためにレミーについてちょっと書きたいと思います。
モーターヘッドとの出会い
モーターヘッドを初めて聴いたのは1985年に発売されたMotorhead Single Collectionでした。
モーターヘッドの歴史の中でもレアなアルバムだったらしく情報を探すのに苦労しました。
以下のサイトを参考にしてください。
http://www.discogs.com/Motörhead-Singles-Collection/release/5118308
このCDは1992年発売ですが、アナログレコードは1985年1月に発売されたと記憶しています。
今、考えると最初に聴くにはあまりいいアルバムではなかったかもしれませんね。(笑)
当時の私はまた中学生でした。しかも高校受験を間近に控えてました。(笑)
1983年の冬にJudas Priestの「Defenders of the Faith」とNight Rangerの「Midnight Madness」を聴いてハードロックとヘヴィーメタルに傾倒していったんですが、1984年末にMetallicaの「Ride the Lightning」を聴いて普通のハードロック、ヘヴィーメタルでは飽き足らずによりアグレッシヴな音楽を求めるようになりました。
Metallicaの「Ride the Lightning」と「Kill ‘em All」を立て続けに聞いた後に買ったのがモーターヘッドの「Single Collection」でした。
当時はMetallicaほど気に入ることはなく、モーターヘッドは私の中で「気になるバンド」のひとつでしかありませんでした。学生だったのでアナログレコードやCDを思うように買うことが出来ず、限定して買っていたというのも理由のひとつですね。
次にモータヘッドを聴いたのは1991年に発表された「1916」です。
ここからは1994年発売の「Sacrifice」までアルバムを購入しました。
また、社会人になって経済的に余裕もできたので過去のアルバムも一気に買いました。
モーターヘッドと私
モーターヘッドを一言で表すのは難しいのですが、私が初めて聴いた頃にはすでに伝説に近い存在だったので常に尊敬の念を込めて接していたと思います。
モーターヘッドといえばNWOBHMのバンドとして語られることもあれば、イギリスのパンクロックムーブメントのバンドとして語られることもあります。
そうかと思えばレミーがモーターヘッドの前に在籍していたHawkwindはプログレにも分類されたりしていて若い私はかなり困惑しました。
前述の通り、モーターヘッドとの最初の出会いはあまりいいものではありませんでしたが、1991年に発売された「1916」を軸にレミーとモータヘッドの音楽をさかのぼった結果、私の中での評価は「なんにせよラウドミュージックの先駆者」というものに変わりました。
モーターヘッドの魅力はシンプル且つアグレッシヴなところにあると思います。
私が2番目に愛するアーティストはAC/DCですが、根底はとても似ているところがあります。
どの年代のアルバムを聴いてもモーターヘッドはモーターヘッドであり、時代によって多少の変化はあってもベースとなるスピリットは変わることがありません。
特徴はやっぱり激しくもとっつきやすい音楽性ですね。意外とキャッチーなメロディーが多いののも個人的には好きです。
レミーのベースとヴォーカルも欠かせない要素になっています。
レミーのベースはいわゆる包み込むようなベースの音ではなく、バキバキとたたみかけるようなベースが特徴です。
ヴォーカルは聞いてもらえればわかるようにしわがれた荒々しい声が特徴です。
見た目もかなり特異で、上にあるマイクに向かって歌います。
これがまたかっこいいんですよね。
楽曲についてはとてもストレートなロックを基調に、時代に合わせて激しくなっているという印象です。
モーターヘッドが生きた1970年代後半から現在という時代はロックという音楽のフォーマットがめまぐるしく変わり、進化した時代ですが、モーターヘッドは一貫して個を主張しながらもうまく時代の変遷に合わせたバンドなのかなと思います。
実際、どの時代のアルバムを聴いても「古い」と感じることはないんですよね。
むしろ1970年代のリバイバルブームが起きても「モーターヘッドはかっこいい」と言われましたし、1980年代のリバイバルブームでも同様だったのではないかと推測します。
いつの時代も目標とされるような存在だったのがモーターヘッドなのかなと。
モーターヘッドの影響
数え上げればキリがないんですが、メタリカのラーズ・ウルリッヒに多大な影響を与えたのは有名な話しです。
さらにSlayerにも強い影響を与えていると思います。
メタル系のアーティストだけでなくパンクロックを祖とするバンド、グランジロックのアーティストにも強い影響を与えていますね。
ほぼ同世代のオジー・オズボーンとも仲が良いようにジャンルや細かい分類を気にすることなく、奔放にラウドでアグレッシヴなロック界を牽引したバンドというイメージが強いです。
モーターヘッドの好きな曲
それでは私が好きなモーターヘッドの曲を紹介したいと思います。
- Ace of Spades
- Love Me Like a Reptile
- I Got Mine
- Marching Off to War
- Rock It
- Born to Raise Hell
- Motorhead
- Orgasmatron
- All For You
- Please Don’t Touch
- No Voices in the Sky
- Too Late, Too Late
好きな曲が多いので選ぶのに苦労しました。(笑)
特に年代や順番は気にしないで選びました。
その中でも特に好きなのは”Ace of Spades”と”Orgasmatron”です。
“Ace of Spades”は私が語るまでもなくロック界の名曲中の名曲です。
“Orgasmatron”はブラジルのスラッシュメタルバンド、Sepulturaのカバーで知りました。
モータヘッドのオリジナルもかっこいいんですが、Sepulturaバージョンのほうがスピードがあって好きですかね。
いつ聴いても気分が高揚します。
比較的最近の曲が多いのですが、古いところとなると”Too Late, Too Late”が好きです。
メタリカのファーストに入っていてもおかしくないくらいの曲ですよね。本当にかっこいい。
あまり有名でないところでいうとGirl Schoolと共作した”Please Don’t Touch”も素晴らしいですね。
以下の動画なんかはかっこよすぎて涙が出てきます。
好きな曲にはあげませんでしたが、オジーと共作した”I Ain’t No Nice Guy”もいい曲でした。
レミーがAC/DCをカバーしたこともあったんですね。
今日、色々と検索をしていて初めて知りました。
聞き慣れたAC/DCの”Long Way to the Top'”もモーターヘッドで聴くと違ったかっこよさがあります。
最後にスラッシュメタルの四天王(メタリカ、スレイヤー、メガデス、アンスラックス)が一堂に会した際に演奏をしたモーターヘッドの”Overkill”です。
このように今ではビッグになったスラッシュメタルの四天王も敬意を表するのがモーターヘッドなんですよね。
今回の記事は以上です。
一人でも多くレミーとモーターヘッドの音楽に触れる人が増えたら本望です。
コメント
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