amahikasです。
COVID-19の影響で家に居る時間が長くなりました。ストレスも溜まりますが、ひとつだけ良いのは自宅で音楽を聴く時間が増えたことです。特にスピーカーから音楽を鳴らす時間が増えたのは私にとって非常に嬉しいことでして、改めてここ5年くらいで気に入った音楽をひたすらスピーカーから鳴らしてます。
そんなわけで、2016年からこれまでに聴いて気に入った音楽を紹介してみたいと思います。ジャンル分けについてはあやふやなところがあると思いますが、まだフュージョンやジャズに関しては素人なので大目に見ていただければと思います。(笑)
フュージョン
自宅でスピーカーで再生しやすいとなるとフュージョンです。同居人も気持ち良く聴いてくれます。メタル系をメインで聴いてきた私には刺激が足りないと感じることもあるのですが、BGMとして流すのもいいですし、じっくりと演奏を聴くにも適してます。とにかく気持ちのいい音しか出さず、演奏も正確で誰にでも気軽にお薦めできるとあって重宝しています。
Fourplay
2016年からこれまでもっとも多く聴いてるバンドです。ピアノのBob Jamesを中心にベースのNathan East、ドラムのHarvey Masonで結成されたフュージョンバンドでギターにはLee Ritenour、Larry Carlton、Chuck Loebが参加しています。Fourplayはスムーズジャズとも言われますが、どの年代のアルバムを聴いても大きな違いはなく、1枚を気に入ったらどのアルバムも気に入ると思います。個々の演奏技術が高いので、とにかく出音が非常にきれいです。どの楽器もこう鳴らすべきというお手本のようなバンドだと思ってます。演奏も正確なので聴いていて不安感はありませんし、ゆったりまったりと聴くのに最適です。なお、『Snowbound』というアルバムだけはクリスマスソング集になってるのでちょっと毛色が違います。
お薦めのアルバムは『Between the Sheets』『Journey』『Silver』『4』です。音質でいうと比較的新しい2004年発表の『Journey』と2015年発表の『Silver』がお薦めです。
Fourplayについては以下の記事も参考にしてください。
Richard Bona
Fourplayを結成したBob Jamesのアルバムに参加していたフランスのベーシストです。友人から「メタル系を聴いてる人が好むジャズ」と紹介されて聴き始めたのですが、Fourplayと同じくらい気に入っています。
私自身はジャズやフュージョンはまだ詳しくないのですが、Richard Bonaはワールドミュージックとか彼自身のるーつであるアフリカの民族音楽の影響を大きく感じます。自分がこれまで聴いたことがないくらい雄大で大陸的な音楽がベースとなっています。Richard Bonaはパット・メセニーと活動をしたことがあるくらい演奏技術も高いのですが、自分名義の作品だと技術的に高い演奏よりも曲に合った演奏をしているのが特徴です。ボーカルも非常にうまいです。
お薦めのアルバムは『Heritage』『Munia: The Tale』『The Ten Shades of Blues』です。
Richard Bonaについては以下の記事も参考にしてください。
Victor Wooten
Victor Wootenは米国出身のベーシストです。Béla Fleck and the Flecktonesというジャズとブルーグラス(カントリーミュージックのひとつ)をミックスしたバンドでの活動が有名ですが、私が好んで聴いてるのはVital Tech Tones、Howe Wooten Chambersといったサイドプロジェクトです。二つともボーカルのない構成でジャズ、フュージョン、ロックをベースにしているので、私のようにハードロック、メタル系の音楽が好きという方なら違和感なく聴くことができると思います。Victor Wooten以外のメンバーもうまいので安心して聴いていられますが、Victorのベースが生み出すグルーヴ感が非常に気持ち良くて気に入ってます。
Howe Wooten Chambersは『Extraction』というアルバム1枚しかなくて残念です。Vital Tech Tonesは『Vital Tech Tones』と『VTT2』の2枚のみです。3枚ともお薦めです。
Victor Wootenはもう少し掘り下げたいので次はソロアルバムに挑戦しようと思ってます。
Bill Laurance
Bill Lauranceはニューヨークを拠点に活動するフュージョンジャムバンドSnarky Puppyでキーボードを担当しています。ソロ活動も活発で2014年のソロデビュー以来スタジオアルバムを4枚、ライブアルバムを3枚発表しています。
ジャンル的にはジャズ、クラシック、エレクトロニカ、フュージョンの要素があって、私のお気に入りの中では異色の存在です。曲調はバラエティーに富んでいてなかなかつかみ所が無いのですが、映画音楽っぽい曲もあれば浮遊感のある曲もあって飽きません。
お薦めのアルバムは『Aftersun』ですが、楽曲と演奏レベルはどの作品も高いので、どのアルバムから入ってもいいと思います。
Felix Lehrmann
Felix Lehrmannはドイツのドラマーで、The Flower Kingsというスウェーデンのプログレバンドに在籍していることで有名です。2001年頃からプロミュージシャンとして活動しており、多様且つ数多くのアーティストの作品に参加しているという経歴の持ち主です。
私が気に入ってるのは2011年に発表された『Rim Job』というFelixのソロアルバムです。
ジャンル的にはフュージョン、メタル、ロック、プログレ、ジャズといった要素が盛り込まれています。メタル色が強い曲もありますが、前述のVictor Wootenのようにさほど派手ではないので比較的聴きやすいです。ドラムといえば最近はシンバルに耳がいってしまう私ですが、Felix Lehrmanを聴いて、スネアやタムにも魅力を感じました。技巧的でうまいのですが、あまり技術的にならずに軽快なリズムを心地良く聴かせてくれます。それとドラムをリズムに合わせて叩くだけでなく、ひとつひとつの音がいいのも魅力です。同じ楽器や機材を使っても達人は出音が違うというのを再確認しました。ドラムをやってる方にもお薦めのアルバムです。Felixは1枚しかないのが残念ですが、今もよく聴いてる愛聴盤の1枚でドラムの魅力を教えてもらいました。
プログレ系
プログレッシブロックというとQueenの『Queen II」が私にとっての初体験ではないかと思います。もちろん、プログレと意識して聴いていたわけではなく、Queenのアルバムのひとつとして聴いていました。プログレッシブロック(メタル)と意識してのめり込んだのはDream Theaterが初めてでしょう。その影響でRushにもはまりましたが、1970年代のいわゆる英国プログレは昔からたまに挑戦するもののなかなかはまるところまではいきません。
そんな私が最近好んで聴いてるプログレッシブロック系はCoronerやCircus Maximusといったメタル系のプログレバンド、Frost*、Plini、Arch Echoなど比較的最近のプログレッシブロックバンドを聴くことが多いです。
Frost*
プログレッシブロックとしてはもっとも気に入っているバンドです。英国出身でジェム・ゴドフリーやアリーナ、キノといったバンドのメンバーで2004年に結成されています。現在までスタジオアルバム3枚とライブアルバム4枚(EP含む)を発表していて『Milliontown』(2006年)、『Experiments in Mass Appeal』(2008年)、『Falling Satellites』(2016年)、『The Rockfield Files』(2013年)を聴いています。
音楽的にはメロディアスなロック、ハードロックを基調としてドラマティックな展開が多いです。英国産なので必要以上にキャッチーで明るくならずに適度なダークさと品の良さを兼ね備えてるのがいいです。Frost*はギターとキーボードの演奏が特に気に入ってます。どちらも天まで昇るような開放的な音を出すのが特徴でFrost*を聴いてから同じような音を出し、演奏をするギタリストを探したりしました。
お薦めのアルバムはなんと言っても『Milliontown』です。26分を超えるタイトル曲を始め、全曲気に入ってます。スタジオアルバムの『Experiments in Mass Appeal』と『Falling Satellites』、ライブアルバムの『The Rockfield Files』も良いです。
CDは発売されてもすぐに売り切れるので注意が必要です。私自身も欲しいCDは見つけたらすぐに買うようにしてます。
Frost*については以下の記事も参考にしてください。
Animals As Leaders
2007年にワシントンD.C.で結成されたプログレッシブメタルバンドでリードギター、サイドギター、ドラムという変わった編成のトリオです。ギタリストの二人は8弦ギターを使っているので、ベースがなくても低音はしっかりとカバーできてます。
ジャンルとしてはプログレメタルが基調でジャズやフュージョン、Djentといった要素を含んでいます。アンビエントの要素もあり、フワッとしていながら雄大な雰囲気を出すのもうまいです。
お薦めのアルバムは『The Joy of Motion』と『The Madness of Many』です。初期の作品も良いのですが、少々音質と楽曲の出来が粗いです。
Their Dogs Were Astronauts
2014年結成オーストリア出身のプログレッシブメタルバンドです。音楽的にはAnimals As Leadersと似ていてメタルが基調でプログレやジャズ、フュージョン、Djentといった幅広いジャンルの要素を含んでいます。まだ若いバンドだからか音質的にはいまひとつなところもあります。特にギターのリフが尖りすぎていてもう少し滑らかさが欲しいと感じることが多いです。
お薦めのアルバムは『Mystery:Diary』と『In Touch』です。Their Dogs were AstronautsはCDを出すことがほとんどないのでもっぱらbandcampから購入しています。
Plini
オーストラリアの25才のギタリストが一人でやっているソロユニットです。
ジャンル的にはプログレッシブロックにジャズとメタルの要素があってギターの腕前についてはスティーブ・ヴァイも一目置いてるみたいです。先ほど紹介したFrost*っぽいバンドを探していたので最近の私の好みにどんぴしゃで合いました。
CDよりもbandcampなどの配信系サイトでのリリースが多く、アルバムでなくシングル単位で発表をするのでなかなか紹介しづらいのですが『Handmade Cities』という7曲入りのアルバムが一番のお気に入りです。
Telescope Road
Telescope Roadはフランスのバンドでジャンルはプログレッシブロックとジャズをうまくミックスしています。ベーシストがフレットレスベースを使うのが特徴で、一般的なエレキベースとは異なる変わった音になっています。
まだこれからのバンドで2017年に初めて『Telescope Road』というアルバムを発表しました。CDがまだ一般に流通してなくて入手しづらいのですが、iTunesとAmazon Musicで視聴/購入することができます。
ジャズ
最後にジャズ系のバンドです。ジャズはメタル以上に歴史が長く、ジャンルが細分化されていてまだまだ足を踏み入れたばかりです。友人にも色々と薦めてもらって挑戦はしてますが、ジャズはジャズでもロック系のジャズを好んで聴いてます。さらに古い音源よりも比較的最近の音源のほうが気に入る率は高いです。これは音質に対する私の変なクセが影響していて1975年よりも前の音源は音に違和感があって受け付けないことが多いです。
そんなわけでジャズと言ってもかなりロック寄りに偏っていますのでご容赦くださいませ。
GoGo Penguin
ここ5年間の再生回数がFourplay次いで多いのがGoGo Penguinです。英国マンチェスター出身のジャズバンドエレクトロリカ、クラシック、ピアノ、ロックなど様々なジャンルの要素を内包しています。現代的な曲調の中でもウッドベースの音色と響き方が印象的で少し懐かしさも感じさせてくれます。
GoGo Penguinは「Man Made Object」(2016年)、「A Humdrum Star」(2018年)、「Fanfares」(2012年)、「Ocean In A Drop (Music For Film)」(2019年)、「v2.0 (Deluxe Edition)」(2014年)を聴きました。お薦めは「Man Made Object」と「v2.0 (Deluxe Edition)」です。「Man Made Object」はよりロック色が強くて私は馴染みやすかったです。「A Humdrum Star」と「Fanfares」はクラシック色が強いです。「v2.0 (Deluxe Edition)」はバランスが良いです。
一枚気に入ればどのアルバムもいけると思います。
The Bad Plus
The Bad Plusは2000年に結成され、2001年に自主製作をしたアルバムを発売しツアーに出ます。このツアーの評判が良かったおかげでメジャーレーベルと契約をし、2003年に『These Are the Vistas』を発表しました。その後も順調に活動を続け、2016年までに12枚のスタジオアルバムを発表しています。
ピアノ、ベース、ドラムと私がもっとも好きな編成で、ジャズとロックをうまく融合しています。ベースはウッドなので少し古くさいテイストがあるのも好きです。カッチリとしたスタイルが確立されているわけではなく自由奔放なので私が好きなバンドとしては異色かもしれません。
これまで聴いたアルバムは『Made Possible』、『These Are the Vistas』、『Give』の三枚で、お薦めのアルバムは『Made Possible』です。アルバムごとにあまり波はないのでどれから聴いてもいいと思います。
The Bad Plusについては以下の記事も書いてますので参考にしてくださいませ。
Nautilus
日本出身のジャズバンドです。ドラム、ベース、キーボードのトリオ編成でインスト曲が中心。ファンク、ダンス等の要素も取り入れていて、軽快且つお洒落。曲が良いのはもちろんですが、各メンバーの演奏技術も高くて久しぶりに日本のバンドにはまりました。音質はもう少し良くなってもいいかなと思いますが、生々しさが押し出されてるのも好きです。作られた音というよりも演奏者と楽器の奏でる音をできるだけ生の状態で録音したと感じます。
アルバムは『Nautiloid Quest』と『Nautiloid Matter』の二枚を聴きました。どちらもお薦めです。
まとめ
サクッと紹介するつもりが、ついつい音源に聴き入ってしまって長くなってしまいました。最近私が好んで聴いているフュージョン、ジャズ、プログレ系のバンドを紹介してみました。ほとんどがインストものでボーカルはありませんが、その分、楽器の音が美しくよく歌うバンドを選びました。
音楽についてはメタル系と女性ボーカル系も以下の記事にまとめていますので参考にしてくださいませ。
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