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私と音楽 Dream Theater(ドリーム・シアター)プログレメタルの祖

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Hard Rock
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amahikasです。
「私と音楽」Heavy Metalシリーズの第5弾はDream Theater(ドリーム・シアター)です。
第1弾はジューダス・プリースト、第2弾はドイツのRAGE、第3弾はVirgin Steele、第4弾はIron Maidenについて書きました。

今回はプログレッシブ・ヘヴィーメタルのDream Theaterについて書きたいと思います。

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ドリーム・シアターと私

ドリーム・シアターは1990年代から活躍しているプログレッシブメタルバンドです。デビュー当初から”Rush meets Metallica”と形容されていたようにRushが得意としていたプログレッシブハードロックにメタルの要素を取り入れたのがドリーム・シアターです。
私が初めてドリーム・シアターを聴いたのは1992年発売の『Image and Words』アルバムでした。当時は同じようなコンセプトのバンドがいなかったので衝撃でした。

ドリーム・シアターは1985年結成ですが、初期はメンバーがなかなか定まらず、デビューは1989年と遅くなりました。
2作目の『Image and Words』を聴いた後にデビュー作の『When Dream and Day Unite』も聴きましたが、こちらはあまり印象に残りませんでした。
続いて『Awake』、『A Change of Seasons』、『Falling Into Infinity』、『Metropolis Pt. 2 : Scenes From A Memory』と聴きました。この時期は私の中では作品を発売すると必ず買うアーティストのひとつでした。

『Image and Words』に続いてよく聴いたのは『Falling Into Infinity』です。”Hollow Years”と”Take Away My Pain”はいずれもバラードですが、今でもドリーム・シアターの中で好きな曲です。

1990年代後半から積極的にメタル系の新しい作品を聴かなくなった時期があるので、ドリーム・シアターについても2002年発表の『Six Degrees Of Inner Turbulence』以降は残念ながら聴いていません。
そんな私が久しぶりにメタルを聴こうと思った時に選んだのがドリーム・シアターで、作品は2016年発表の『The Astonishing』です。
このアルバムはドリーム・シアターが得意としているコンセプトアルバムで映画やミュージカルのようにアルバム1枚がひとつの物語になっています。
このアルバムを私が気に入ったのは単純にコンセプトアルバムだからという理由ではなく、オーケストラとの調和が非常に良くとれているのとメタル色が少し薄いのが大きな要因でした。
メタル系の新しい作品を聴かなかった時期にミュージカル作品をよく聴いていたのが功を奏したというわけです。

ドリーム・シアターの音楽性は好きなんですが、難解且つ複雑でヘヴィーな音楽をずっと聴いてると脳が疲れることがあります。『Awake』と『Metropolis Pt. 2 : Scenes From A Memory』が私にとってそんな作品でした。悪い作品ではないですしお気に入りの曲もあるんですが、繰り返し聞くという意味では『The Astonishing』が他を圧倒しているくらい好きです。

『The Astonishing』がとても良かったので、2016年には『Six Degrees Of Inner Turbulence』を聴いてみました。
このアルバムは『The Astonishing』ほどではないものの、2016年お気に入りの1枚としてよく聴きました。
難解でヘヴィーな曲については今でも脳がついていかないことがあるんですが、やはりドリーム・シアターは好きなんだなと改めて思い知らされました。
現在は、昔の作品を少しずつ掘り起こしながら聴いています。

好きな曲

前述の通り、ドリーム・シアターは限られた作品しか聴いていないのと昔聴いた作品でも好きな曲をちゃんと覚えてなかったりするので、そこを踏まえた上で読んでいただければと思います。

  • Take the Time 『Images and Words』
  • Surrounded 『Images and Words』
  • Hollow Years 『Falling Into Infinity』
  • Take Away My Pain 『Falling Into Infinity』
  • The Glass Prison 『Six Degrees Of Inner Turbulence』
  • Blind Faith 『Six Degrees Of Inner Turbulence』
  • The Great Debate 『Six Degrees Of Inner Turbulence』
  • Goodnight Kiss 『Six Degrees Of Inner Turbulence』
  • The Answer 『The Astonishing』
  • A Savior In The Square 『The Astonishing』
  • A Life Left Behind 『The Astonishing』
  • A New Beginning 『The Astonishing』
  • Losing Faythe 『The Astonishing』
  • Astonishing 『The Astonishing』

『The Astonishing』と『Six Degrees Of Inner Turbulence』からの曲が多くなっています。これはiTunesのおかげですね。今は音楽を聴きながら自分の好きな曲にレートをつけているので、記録がしっかりと残ります。学生の頃はノートに全曲を書き出して好きな曲に印をつけたりしてたんですが、社会人になってからは忙しくてやらなくなってしまいました。

『Images and Words』からは”Take the Time”と”Surrounded”を選んでいます。”Take the Time”は私にとって「ドリーム・シアターと言えば”Take the Time”」と言うくらい象徴的な曲です。クイーンで言うところの”Bohemian Rhapsody”と似た意味を持つ曲です。
この曲を最初に聴いたときは本当に衝撃を受けました。音楽人生の中でそう何度もない体験です。

“Surrounded”はもう少しバラード寄りの曲です。こちらは尺も短く非常にわかりやすい曲になっていると思います。
ドリーム・シアターは難解でテクニカルな曲もうまいのですが、この手のシンプルでわかりやすい曲作りもうまいと思っています。
もちろんドリーム・シアターなのでひねりはあるんですが、それがイヤミにならず自然と入ってくるんですよね。
この辺の魅力はメンバーが音楽理論を学んでる強みなのかなと思ってます。そしてドリーム・シアター最大の強みもここにあると思ってます。
難解で複雑、テクニカルでヘヴィーな音楽だけをやってるバンドだったら、これほどの成功は収めていなかったんじゃないかなと。また、Progressive Heavy Metalというジャンルをこうもうまく生み出すことはなかったと思っています。

『Falling Into Infinity』からは前述の”Hollow Years”と”Take Away My Pain”です。
2曲とも素晴らしいバラードで当時はこの2曲ばっかり聴いていた記憶があります。おかげで他の曲をあまり覚えてないというのが正直なところです。(笑)

『Six Degrees Of Inner Turbulence』からはバラエティーに富んだ曲を選んでいます。”The Glass Prison”はドリーム・シアターらしくスピードとヘヴィーさ、多様な展開という魅力のある曲です。
“Blind Faith”もドリーム・シアターらしい曲ですが、冒頭の妖艶さが漂うパートが好きな曲です。
“The Great Debate”は爽快なスピード感が印象的な曲です。この曲も展開は変わりますが、比較的シンプルなメロディーをうまくつないでるように思います。
“Goodnight Kiss”は冒頭から不思議な浮遊感のある曲です。中盤の美しいギターソロから後半に向かって盛り上がっていく構成も好きです。

『The Astonishing』については単独で記事を書きましたので、以下を参考にしてください。

音楽レビュー ドリーム・シアター Dream Theater / The Astonishing
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ドリーム・シアターの魅力とまとめ

プログレッシブロックとヘヴィーメタルという音楽を見事に融和させてプログレメタルというジャンルを確立させた功績は大きいです。
当時はクイーンズライクやクリムゾングローリーといったバンドもいましたが、個人的にはメタルの要素のほうが濃かったですし、クイーンズライクは作品毎に音楽性を変えてくるところもあったので、プログレメタルとするのは違和感があります。やはりプログレメタルというとドリーム・シアターという印象が強いです。

展開力や複雑且つ難解な構成、高い演奏技術といったプログレの要素がドリーム・シアターの最大の魅力になっているのは間違いないでしょう。
個人的にはこれまで書いてきたように、わかりやすくてシンプルなメロディーに魅力を感じています。それと美しいメロディーを繋ぎ合わせる展開力も好きです。むしろ私にとってはこの二つの要素に魅力を感じています。

演奏力の高さも魅力のひとつで特に好きなのはジェイムズ・ラブリエのボーカルです。うまさもそうですが、歌い方や声質が特に好きです。
ベースのジョン・マイアングも好きです。私にとっては音を聴いただけでマイアングさんだとわかる数少ないベーシストの一人です。今でこそ多弦ベーシストが増えてきましたが、メタル界では彼が最初だったんじゃないかなと思います。

ライブも大きな魅力のひとつで、テクニカルな演奏をいとも簡単にやってのけるのを目の前で見るのは気持ちがいいです。あと、メンバーが楽しそうに演奏をしているのも印象的です。こんなに楽しそうに演奏をするバンドを見るのはドリーム・シアターが初めてだったように記憶しています。
来日公演は1992年の初来日と1993年、1998年に行きました。
1998年はラッキーなことに横浜ベイホールという小さな会場で彼らを見ることができました。すでに大物になっていた彼らを見ることができたのは運が良かったです。
帰りに一緒に行った友人と横浜中華街で盛り上がったのも良い思い出です。(笑)

ドリーム・シアターは今年間もなく来日をするそうですが、『Images and Words』完全再現がテーマなんですね。個人的にはオーケストラと一緒に『The Astonishing』完全再現を見たかったです。アルバムの評価がいまひとつだったんでしょうかね。

最後にお薦めのアルバムですが、『Images and Words』と『The Astonishing』を挙げておきます。
ドリーム・シアターはどのアルバムも高いレベルにあり、あんまり出来に善し悪しがあるバンドではありません。どのアルバムを選んでもいいと思いますが、アルバムごとに色が結構違ったりするので注意が必要です。
出世作となった『Images and Words』はドリーム・シアターの魅力が濃縮されてますし、わかりやすくもあり、聴きやすいと思います。
『The Astonishing』はオーケストラとの共演と言うこともあり、メタル色は薄いです。ゴリゴリのプログレメタルを聴きたい場合、『The Astonishing』はあまりお薦めしません。

今回は以上です。

以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。

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コメント

  1. 坂根輝也 より:

    こんにちわ!
    日々、気ままに視聴…イヤホンレビューのところを行ったり来たり…カナルワークスのL51ってどんなだっけ?VE5を選んだ理由ってどんなだったっけ?と著作様のブログの中を日々ネットサーフィンして忙しく駆け回ってます 笑

    先日、視聴用として教えて頂いたアーティスト…4プレイやファインフレンジーなど、実はイヤホンスパイラルに足を突っ込めば突っ込むほど聴く音楽のジャンルが広がっています。モニターライクなモデルで聴いてみようとした際にいつも聴くハードロックより少し音の密度が低い音色を聴いてみたくなったりして、今まで聴いたことの無いジャンルに挑戦してみたり。。。今回、著作様にご教授頂いたアーティスト…少しづつ聴きながら彼らのバックボーン等も勉強しつつ愛聴して行きたいと思います。

    イエローマジックオーケストラが小学生の頃から好きで未だに呪縛から抜け出せませんがその割に細野晴臣氏の過去在籍したはっぴいえんど等、見向きもしなかったのですが最近、風街ろまんを聴きはじめました。細野氏のグイグイのベースもいいですがバンドとしてのクオリティの高さが垣間見れます。

    • @amahikas より:

      坂根さん、コメントありがとうございます。
      そして返信が遅れて申し訳ございません。

      私も自分の記事をよく読み返してます。備忘録として役にたってますね(笑)
      私も音楽の幅が広がってから選ぶ製品や好みの音が変わったように思います。
      メタルが中心の頃はいまほど高域にこだわらなかったんですよね。
      メタル用とそれ以外で製品を使い分ければいいのかもしれませんが、オーディオは昔から万能性を求めるところがあるのでシビアに聞き比べてしまいます。
      高額になればなるほど万能性があって然るべきと思っているところがありますね。(笑)

      はっぴいえんどはなかなか良さそうですね。
      5年ほど前にサディスティックミカバンドをむさぼるように聴いたことがありました。
      あの時期の邦楽はかなりレベルが高かったんだなと知ることになりました。
      音もいまほどではありませんが、アナログの頃の懐かしい音を聴かせてくれますよね。

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