amahikasです。
今回はアメリカのジャズトリオ、The Bad Plusを紹介します。
昨年はジャズ/フュージョンをよく聴いた年でしたが、ジャズとロックやメタルが融合したバンドを探したりもしました。
前の記事で紹介したFrost*と同様にThe Bad Plusもそんな時に出会ったバンドです。
The Bad Plus
The Bad Plusはピアノ、ベース、ドラムと私がもっとも好きな編成で、ジャズとロックをうまく融合しています。正直、ジャズとロックのどっちが基調となっているのかわかりづらいんですが、ジャズ的なアプローチのほうが強いのかなと思っています。
また、私が好んで聴いているフュージョンのFourplayに比べると洗練されたジャズではなく古き良きモダンジャズ、もしくはフリージャズが主体となっているように感じています。
ジャズについてはまだまだ初心者なので詳しい解説ができなくて申し訳ないです。
The Bad Plusは2000年に結成され、2001年に自主製作をしたアルバムを発売しツアーに出ます。このツアーの評判が良かったおかげでメジャーレーベルと契約をし、2003年に『These Are the Vistas』を発表しました。
その後も順調に活動を続け、2016年までに12枚のスタジオアルバムを発表しています。
活動歴は長いのですが、メンバーチェンジは一度もしていません。
2005年には東京で行ったライブのライブアルバムも発表しているんですが、来日も何度かしているようです。
次に来日をしたら絶対に見に行きたいですね。
好きな曲
- Flim『These are the Vistas』
- Everywhere You Turn『These are the Vistas』
- Guilty『These are the Vistas』
- Pound for Pound『Made Possible』
- Seven Minute Mind『Made Possible』
- Wolf Out『Made Possible』
- For My Eyes Only『Made Possible』
まだ『These are the Vistas』と『Made Possible』の二枚しか聴いていません。
『These are the Vistas』は前述の通り、2003年の作品で、『Made Possible』は2012年の作品です。
初期と最近の作品を聴いてるんですが、音楽的な方向性に大きな違いは感じません。
“Flim”はピアノの旋律が印象的な曲です。アイルランドRichard D. Jamesという電子音楽のミュージシャンが書いた曲です。
The Bad Plusが演奏すると当然、電子音楽の面影はなく、まったりとした曲調に仕上がっています。ドラムのロールの使い方もなかなか面白いですね。
“Everywhere You Turn”はオリジナル曲です。ゆったりとしたリズムでピアノが旋律を奏でて、ドラマーがいい感じにシンバルを鳴らしてくれます。
メロディーがきれいなのも好きなんですが、ゆったりとしたリズムの上でピアノとドラムが好きなように演奏しているのがいいです。
“Guilty”もオリジナル曲です。前の曲の”Everywhere You Turn”よりもジャズっぽくて好きなように演奏をしています。
ウッドベースがメインでフィーチャーされている曲でホッピーを飲みながらまったりと聴くのが好きです。
メタルをメインで聴いていた頃の私からは想像ができません(笑)
“Pound for Pound”もスローな曲で、ピアノのもの悲しいメロディーが気に入っています。ピアノだけでなくドラムの演奏も印象的でメランコリックな雰囲気をドラムでうまく出すなと感じます。ちょっとクラシカルで大げさな表現があるところも好きです。
今のところ、この曲が一番好きですかね。
“Wolf Out”はThe Bad Plusの中では少しアップテンポな曲です。
曲の雰囲気や各楽器の使い方はこれまでの曲と一緒です。ただ、ドラムのDavid Kingが書いてるだけあって、ドラムが中心になっています。シンバル音が特に気持ちの良い曲ですね。
“Seven Minute Mind”はThe Bad Plusにしては珍しくリズム感のある曲です。特にベースラインが好きです。
最後に紹介する”For My Eyes Only”はいかにもThe Bad Plusらしいスローテンポでまったりとした曲です。
私がThe Bad Plusに魅力を感じている雰囲気がよく出ています。
The Bad Plusの魅力
私がイメージするまったりとしたジャズっぽい演奏がThe Bad Plusの魅力です。
それと重要なことですが、ジャズの上に私が慣れ親しんでいるロックやポップスの要素をうまく混ぜているので、違和感がないんですよね。
モダンジャズやフリージャズのアーティストもいくつか挑戦しているんですが、まだ自分には早いかなと感じることがあります。
The Bad Plusのように適度にロックの要素を混ぜてもらったほうが違和感なく聴くことができるのだなと思います。
アルバム『These are the Vistas』ではNirvanaやBlondieの曲をカバーしていて、独特な解釈とアレンジが評判となったそうです。当時は話題性もあったようでこのアルバムのおかげで人気者となったようですが、個人的にはオリジナルの楽曲のほうが好みに合います。
音質的にはFourplayのように現代的な高音質というわけではなく、どちらかというとアナログでアコースティックな音に仕上がっています。
音で特に気に入っているのはシンバルです。おそらくほとんどをブラシで叩いてると思うんですが、柔らかくていい音を出してます。
まとめ
そんなわけで今回はThe Bad Plusを紹介しました。
ジャズはまだ初心者ですが、The Bad Plusは間違いなく私がよりジャズを好きになるきっかけを作ってくれたバンドです。
日本にも度々来てるそうなので、まだ聴いてないアルバムも買っていきたいと思ってます。
今回は以上です。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
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