今年、個人的によく聴いているリチャード・ボナのレビュー第2弾です。
いや、本当に気に入ってますね。
リチャードはベーシストとしての力量も相当なものですが、作曲能力とボーカルとしても優秀だと感じています。
リチャード・ボナとの出会いについては以下の記事に詳しく書いたので参考にしていただくとして、今回は『Munia: The Tale』というアルバムについて書いていきたいと思います。
Munia: The Tale
『Munia: The Tale』は2003年発表のリチャード・ボナの3枚目のソロアルバムです。
私が最初に聴いた2作目の『Reverence』に比べると民族音楽色が強い作品かなと思います。
それとリチャードのボーカルがより多くフィーチャーされています。
ほとんどの曲にボーカルが入ってますね。
お気に入りの曲
アルバム『Munia: The Tale』の中で気に入ったのは以下の曲です。
- Sona Mama
- Engingilaye
- Balemba Na Bwemba
- Muto Bye Bye
- Couscous
- Playground
Balemba Na Bwemba
出だしから爽やかな空気感のある曲です。
スムーズジャズとかフュージョンと分類するには違和感のある曲です。
途中でアップテンポになって民族音楽っぽい雰囲気を出します。
ギターのメロディーも心地良くて爽やかです。
中間部では珍しく印象的で速いベースプレーを聴かせてくれます。
私がこれまで聴いてきたリチャード・ボナの曲調とは違いますが、ノリが良くてとても気持ち良く入ってきます。
Muto Bye Bye
スローテンポのバラードです。
この曲はリチャードのボーカルが素晴らしいです。
ベースとアコギがとてもきれいな曲で、じっくりと聴き入ってしまうタイプの曲です。
Playground
このアルバムで一番好きな曲です。
テンポは遅めで、冒頭から個性的なベースプレイが光ります。
3分過ぎから子供の歌声が入ってきます。
この子供の歌声はリチャードの作品の特徴ですね。
「子供の頃ってこうやって広場で遊んだよね」というリチャードの郷愁が伝わってきます。
この感覚はどの国に住んでいても同じなんだなと感じました。
この曲は本当に好きです。
まとめ
前に当ブログで書いた、『Reverence』に比べるとアフリカ民族の色が濃いアルバムに鳴っていると思います。よって、フュージョンやジャズというよりも、よりわかりやすくて親しみやすい作品となっています。
アフリカの民族音楽にまったく興味がない人でも聴きやすいかと思いますが、ジャズの要素は薄れていますので、ジャズやフュージョンを期待すると肩すかしを食らうかもしれません。
個人的にはリチャード・ボナの大利テク的且つ雄大でゆったりとしたベースを堪能することができますし、ボーカルの魅力を感じますので、違和感なく聴くことができました。
『Reverence』が気に入ったという方にはお薦めできるアルバムです。
今回は以上です。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
私が初めてリチャード・ボナを聴いて”Bisso Baba”も収録されているアルバムの記事です。
『Reverence』のレビュー記事です。
ちなみにリチャードは7月と8月に来日します。
私も初めて生の彼を見る予定です!
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