前回のAUDEZE SINEに続いて、オンイヤー型のヘッドホンを聴いてきました。
今回はオーディオテクニカ社のATH-ESW950です。
ATH-ESW950
ESW950は2015年の11月に発売されたオンイヤー型のヘッドホンです。160gと非常に軽量なのが特徴です。
ハウジングにシカモア材を採用しているのも特徴のひとつで、バイオリンなんかにもシカモア材は使用されるようです。
詳細についてはオーディオテクニカ社の交際記載とを参照してください。
オーディオテクニカ社については2015年のイヤホン選びでATH-IM04を選んだ時からの付き合いです。
ATH-IM04は実際に使ってみると装着感がいまひとつだったため、里子に出してしまいましたが最近のオーディオテクニカ社は私の好みに合うことが多くなってきました。
最近発売したイヤホンのATH-Eシリーズも少し聴いてみましたが、印象は良かったです。
試聴環境
試聴環境はiPhone 6s Plus直とiPhone 6s Plus+nano iDSDの二つの環境です。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
試聴の直前までVision EarsのVE5で聴いていました。
ATH-ESW950の試聴結果
まずiPhone直で聴いてみました。
Flesh and The Power It Holds / Death
最初に感じたのはこれといった強烈な個性はないかわりに、音楽としてよくまとまっていて快適に聴くことができるということです。
目立つのは中域ですね。高域と低域に比べて濃いのでメタルの迫力と音圧が表現されてます。
高域は必要十分な量。私の好みからすると少し物足りないかなという程度です。
よく伸びて開放的な感じはありませんが、窮屈さも感じません。
低域は下まで沈み込まないが量は十分。
解像度は全体的にそこそこという印象です。
Bisso Baba / Bob James
この曲にも合いますね。
この曲では低音の沈み込みも悪くありません。キレもそこそこありますが、どちらかというと包み込むような低音ですね。
高域のピアノとシンバルも気持ちよく聴かせてくれます。
前の曲ではスピード感や迫力を効かせてくれましたが、この曲はゆったりと聴かせてくれます。
どんなジャンルでもそつなくこなすという印象です。
At The End Of The Day / Les Miserables
冒頭のパーカッションは少し聴きとりづらいと感じます。高音の量はやや物足りないですかね。
その他は問題ありませんでした。
オーケストラと民衆の分厚いコーラスはよく表現できてます。
極精細な音は再現できてないところもありますが、必要十分な解像度と音の分離だと感じます。
前の2曲とまったく異なるジャンルですが、どの曲も聴いていて心地いいです。
リスニング向きな製品という印象ですが、解像度や音の分離という点でもそこそこの性能は魅せていてバランスが良い製品だと思います。
全体的なバランスは中域、低域、高域の順番で量が多いです。
音場は普通で、それなりに立体的な表現もできています。べたっとした平面的な感じではないです。
Thunderstruck / AC/DC
まったく問題ないですね。
この手の音楽にもよく合います。
ボーカルがやや前に出で来ると感じました。
Rangers / A Fine Frenzy
この曲の気だるい雰囲気は表現できてます。
うなるような低音も合格点ですね。
女性ボーカルも艶があっていいです。瑞々しく聞こえますね。
We Are One / Kelly Sweet
この曲も気持ちよく聴くことができましたが、わずかながら低域の解像度が低いと感じました。
ベースの音が少しぼやけて聞こえてキレが足りないかなと感じます。
次ページに続きます。
nano iDSDで聴いた感想とまとめを書きます。
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