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B&W P7 Wireless購入1ヶ月後のレビュー 密閉型Bluetoothワイヤレスヘッドホン

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P7
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P7 Wirelessを購入してから一ヶ月が経ちました。
早速、正式なレビューを書いていきたいと思います。

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まずはもっとも気になる「音」の印象から書きます。
一番気になっていた第1世代P7との違いですが、基本的に大きくは変わっておらず、第1世代P7で感じていた魅力が大きく損なわれていると言うことはありません。
ただし、高域の量がやや少ないです。
P7の魅力と言えば、濃厚でゆったりと聞かせる中域と低域なんですが、高域も私にとっては大きな魅力のひとつでした。
濃厚でゆったりと聞かせる中域と低域に比べて、高域はシャキシャキと歯切れが良いのが魅力でした。
この高域のおかげで開放的な音を実現していたと思うのですが、高域の量が少ないことによって全体的な印象だと第1世代P7とは違う印象になってるなというのが正直な感想です。

中域と低域に関しては第1世代P7よりも向上しています。
ドライバはP9 Signatureと同じのようですし、イヤーパッドを改善したことによる効果も十分に感じられます。
そういう意味では、高域よりも中域と低域を中心に聴く方には合うんじゃないかと思います。
場合によっては第1世代よりも好みに合うでしょうね。

第1世代P7とP7 Wirelessの聞き比べについては以下の記事を参考にしてください。
P7 Wirelessがどのような音を出すのかもわかるかと思います。

B&W P7 Wirelessと第1世代P7を聞き比べてみた
P7 Wirelessを購入して一ヶ月が過ぎてしまいました。 P7 Wirelessの音質や使い勝手についてのレビューは別途行うとして、今日は第1世代P7と聞き比べをしてみます。 P7 Wirelessは購入後、200時間ほどお気に入りの曲...

有線接続

購入してからほぼ有線接続で使いました。
ケーブルは主に第1世代P7用に購入をしたアップグレードケーブルのPEC/P7を使いました。

最初の1週間は音が固いと感じました。
第1世代P7もエージングに時間がかかりましたし、二日ほど使わない期間があると慣らし運転が必要になるので、この辺は想定の範囲内です。
第1世代P7はエージングに時間がかかるとは思っていなかったので1週間で50時間ほど鳴らして終わりにしたんですが、購入してから1ヶ月半くらいの時にまだ音が良くなっていることに気がつきました。

P7 Wirelessも音が変わってきたのは100時間ほどエージングをした3週間目からです。
それまでは控えめだった高域が出るようになりました。
また中域と低域についても解像力が向上し、P7の特徴であるメリハリのある彫りの深い音を出すようになりました。

100時間ほどエージングをしてから第1世代P7と聞き比べをしたんですが、第1世代P7と比べてまだ音が全体的に硬く、高域の出が悪いと感じました。
エージング不足と判断し、ここからさらにエージングをし、200時間ほど鳴らしました。

Bluetooth接続

Bluetooth接続の音質ですが、先行試聴会で聞いたときよりも印象は良いです。
有線接続と比較をすると全体的に粗さが目立つのと高域と低域のレンジが狭くなると感じました。
特に低域はそれほど下まで出なくなってしまいます。
また、高域も少し窮屈さを感じます。

それと音が全体的に少し右にズレてるように感じます。
これは個体の問題なのかどうか不明ですが、どんな曲でも右側のほうが出力が強いと感じました。

ちなみにBluetooth接続はMacBook Pro Early 2015、iPhone 7 Plus、Cayin i5 DAP、Nexus 9の4製品接続をしました。
MacBook Pro、Cayin i5 DAP、iPhone 7 Plus、Nexus 9の順番に音がいいと感じました。
MacBook ProとNexus 9はaptXに対応していますが、Cayin i5 DAP、iPhone 7 Plusは非対応です。
割と再生機側の音質傾向がはっきりと出るようで、有線接続をしたときと同じような音の傾向となりました。
MacBook ProはAudirvanaではなくiTunesで再生をしました。
音がもっともクリアで有線接続したときとの差がもっとも少なかったです。聞き比べをしてもかなり注意深く聞かないと違いはわからないくらいです。
Cayin i5 DAPはそれほど悪くないものの音の密度が上がると高域が少し聴きづらくなりました。有線接続だときれいに整っているひとつひとつの音が若干つぶれているような印象を受けました。
iPhone 7 Plusもそれなりに聴くことができました。ただ、MacBook ProやCayin i5 DAPと比べると明らかに一段落ちる音に感じます。特に高域と低域のレンジが狭くなってしまうのと、音が分解されておらず細部を聴きとるのが難しくなります。
Nexus 9についてはノイズが目立ちました。またiPhone 7 Plus以上にこもっていました。

興味深いのはそれぞれの製品の音質傾向がそのまま再生されたことです。
その中でひとつひとつの音を細かく聴くことができるか、高域と低域のレンジは広いかなど有線接続と比べると差が出ました。

Bluetooth接続での音質については鑑賞に耐えない音かというと、まったくそういうことはなくP7らしさもしっかりと出ていますので、個人的には及第点です。
当然、有線接続との差はありますのでBluetooth接続に有線接続と同じ音質を期待すると肩すかしを食らうでしょう。
ただし、ワイヤレスであることの利点もありますので、個人個人でどのようにヘッドホンを使うかによってP7 Wirelessの評価は変わってくると思います。

先行試聴会の試聴結果については以下の記事を参考にしてください。

気ままに試聴 密閉型ワイヤレス(Bluetooth)ヘッドホン B&W P7 Wireless
eイヤホン秋葉原店で今月末発売のB&W P7 Wirelessの発売前先行試聴会をするというので慌てて行ってきました。 早速、音の印象について書きたいと思います。 P7 Wirelessについては以下の記事も参考にしてください。 試聴環境 ...

Bluetooth接続に関しては有線接続よりも音質は劣るものの、大きく劣るわけではないのでTPOにあわせて柔軟に使い分ければ良いのではないかと言うのが私の結論です。

Bluetooth接続の使い勝手

ワイヤレスならではのメリットは感じてます。
例えば、自宅では距離の離れた部屋に行っても音楽の再生は止まりませんし、外出先ではケーブルを引っかける心配もありません。

デメリットはP7 Wireless本体の充電を忘れてはいけないことです。
カバンの中にケーブルを入れておけばバッテリーが切れても有線接続をすれば良いのですが、充電が必要な機器がひとつ増えることにかわりはありません。
それとヘッドホン本体に曲送り、一時停止などのボタンがあるのは利点でもあるんですが、誤操作もしやすいです。
ヘッドホンの位置を少し変える時に誤って触ってしまうことが何度かありました。

ちなみに機能的に面白いのはケーブルをP7 Wirelessの本体に接続をするとBluetooth機能は使えなくなります。
Bluetoothで接続をするときは本体の電源を入れる必要があるのですが、ケーブルが本体にささったままでは電源を入れることができませんので注意をしてください。

P7 Wirelessの電源を入れるには電源スイッチを横にスライドをするだけでOKです。LEDが点灯します。
ペアリングをする時は電源スイッチを押します。P7 Wirelessの電源スイッチを押した後にiPhoneでペアリングをしたら問題なく接続されます。
ペアリングを一度行うと、iPhoneのペアリング履歴に残りますので、電源スイッチを押すのは2回目以降は不要でした。P7 Wirelessの電源を入れただけでペアリングが完了します。
初回のペアリング時には電源スイッチを押すことを忘れないようにしてください。
また、なんらかの理由でiPhoneのペアリング履歴からP7 Wirelessがなくなってしまった場合は、再度ペアリングをする必要があります。

バッテリーの持続時間ですが、フル充電をした状態から1日5時間を使っても問題ありませんでした。
メーカー公称で17時間持つということなので、フル充電をしていれば2日間くらいは持つんじゃないかと思います。
実際に試す機会がなかったので正確な情報をお伝えできなくて申し訳ないです。

遮音性と音漏れ

第1世代P7と比べて大きな変化は感じません。相変わらず優秀です。
音量をかなり上げても音漏れせず、遮音性が高く音楽に没入できるのがP7の特徴でもありますが、P7 Wirelessにもこの特徴は受け継がれています。

側圧

第1世代P7は、私がこれまで所有してきた密閉型ヘッドホンの中ではもっとも側圧がきついです。
P7 Wirelessは購入時の状態では第1世代P7よりも側圧は緩いと感じましたが、私が使い込んだ第1世代P7に比べるときついです。
逆にいうと使い込めばP7 Wirelessの側圧も緩くなるということです。

参考までに以下の写真を掲載しておきます。エージングをしているときのP7 Wirelessです。

img_6700

これ、DT 1770 PROに付属してきたソフトケースなんですが、我が家ではヘッドホンスタンドとして活躍してもらっています(笑)
エージングをする時も音漏れをある程度防いでくれるのでとても良くできたヘッドホンスタンドとなっています。
側圧を緩める効果もありますのでDT 1770 PROの購入も是非検討してください。
開放型のDT 1990 PROにも同様のヘッドホンスタンドが付属してきますので、DT 1990 PROでもOKです(笑)

次ページに続きます。

コメント

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