今日はBob JamesのJoy Rideについて書きます。
このアルバムは偉大なるベーシストのネーザン・イーストが好きになったことを公開したら旧友が薦めてくれました。
ジャズを聴くようになったとはいえ、まだまだ好き嫌いがあってトランペットが主となるジャズは苦手のようです。
好きなのはベースとピアノが前面にフィーチャーされたジャズです。
昔はヴォーカルがないといまひとつ好きになれなかったのですが、最近はヴォーカルがないほうが好きになったりします。
それと私自身はジャズの素人だということを理解した上でこの記事は読んでいただければと思います。
ジャズに詳しい方であればもっとうまく解説もできると思いますが、ジャズの初心者がBob Jamesなどという超大物を聴いたらこのように感じたというのがこの記事です。
ボブ・ジェームズとは
私のようなジャズの素人が語るのはおこがましいほど、ボブ・ジェームズは大物です。
1939年に米国で生まれてピアニストだけではなくプロデューサーや作曲家としても活躍しています。
1962年にThe Bob James Trio名義でデビューし、1974年からほぼ毎年ソロアルバムを発表する傍ら、プロデューサーとしても活躍。
1991年にネイザン・イーストも参加しているフォープレイを結成します。
フォープレイで活躍をしながらもソロ活動を続けており、今回紹介する「Joy Ride」もその中の1枚です。
Joy Ride
「Joy Ride」は1999年に発表されたアルバムでグラミー賞でノミネートもされたようにボブ・ジェームズの代表作のひとつとして数えられるそうです。
ボブ・ジェームズのピアノを中心に様々なアーティストが参加しています。
参加アーティストを書き出すときりがありませんので、以下のブログを参考にしていただければと思います。
Nathan Eastは7曲目と9曲目に参加しているそうです。
音楽的にSmooth Jazzに分類されます。
非常に聴きやすい優しい曲調が多いです。テンポもゆったりとしています。
前述の通り、かなりの数のミュージシャンが参加していますが、統一感は失われていません。
この手の音楽はややもすると「退屈」になりがちなのですが、ひとつひとつの楽器が効果的に使われているため、私は退屈しませんでした。
楽曲が良く、レベルの高いミュージシャンが揃っているのでついつい細かい演奏に注目してしまうという感じですね。
好きな曲
「Joy Ride」で気に入っている曲は以下の通りです。
- Raise the Roof
- Swingset
- Fly By
- Sweet Talk Me Now
- Bisso Baba
“Raise the Roof”はサックスとピアノが印象的な爽やか系の曲です。
印象的ではあるんですが、弾きすぎないというんでしょうか、私の場合あまり主張が強いと少し引いてしまうところがあるんですが、この曲は少ない音数で効果的に聴かせてるなと思います。
“Swing Set”はベースとピアノが印象的です。
パーカッションもうまく使われていて、金物系の鳴り方が非常に心地良いです。
結構情報量(楽器と音の数)が多いんですが、DT 1770 PROなんかで聴くと広い空間に各楽器の音の出所がわかって面白いです。
“Fly By”もベースとピアノが好きです。
この曲のベースはNathan Eastですが、言われなければ気がつきませんでした。
まあ、この程度のJazz初心者と思ってください。(笑)
曲調は先ほどの”Swing Set”に似ていますが、Nathanが弾いてるからかもう少しベースが目立ちます。
“Sweet Talk Me Now”は女性ヴォーカルをフィーチャーした曲です。
シンバルを始めとする金物系が非常にきれいに鳴ります。
なんともなまめかしい雰囲気のある曲ですね。こういう曲調大好きです。
最後はもっとも気に入っている”Bisso Baba”です。
なんと言っても低ーい低音が入ったベースがいいです。あまりにも良質のベースが入っているので最近は試聴曲の定番になりつつあります。
曲調は少しアフリカ音楽っぽい雰囲気があります。ちょっと不思議なヴォーカルも入ります。
この曲でベースを担当しているのはリチャード・ボナというベーシストなんですが、かなり有名な方なんですね。
何枚かアルバムを出してるようなので今度聴いてみたいと思います。
まとめ
ジャズ歴の浅い私ですが、ピアノのJacob Koller、ベースのNathan Eastをきっかけに少しずつジャズの魅力がわかるようになってきました。
今回紹介したBob Jamesは2015年に発表されたNathan Eastとの作品が良かったので、今後も聴いていきたいです。
今回のアルバムを聴いてBob Jamesに対して感じたのはNathan Eastの作品と同じでジャズ歴の浅い私でも聴きやすく馴染みやすいということです。
Bob Jamesに魅力を感じているのは楽曲の良さと弾きまくらないということです。
特に弾きまくらないということは結構自分にとって重要かなと思っていて、音の密度や情報量を上げるよりもちょっとした印象に残るプレーが心地良いと感じます。
技術もセンスも必要なので演奏者としては大変だと思いますが、あまりハードなジャズは今の私には早いかなと思ってます。(そのうち聴いてみたいですけどね)
今回紹介した「Joy Ride」は音質も良いです。
各楽器がきちんと分離されていて聞き分けることができますし、テンションも妙に足すギルトいうことはありません。
ピアノとシンバル類の高くて細かい音もきれいに収録されてますし、なによりもベースの音が良いです。
低い音も入っていてよく響きます。その割にはボワつくことなくキレのある音も聴かせてくれます。
いい音でゆったりとジャズを聴きたい方にはお薦めです。
今回は以上です。
次はFourplayかリチャード・ボナあたりを聴いてみたいと思います。
後日、リチャード・ボナを聴いて大変気に入りました。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
コメント
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