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音楽レビュー The Darkness / Last of Our Kind

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音楽
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久々の音楽レビューです。
今日紹介するのはイギリス出身のロックバンドThe Darkness(ザ・ダークネス)。
デビュー当初から”Queen meets AC/DC”なんて呼ばれることが多かったので、Queenが一番目、AC/DCが二番目に好きなアーティストという私が注目をしたのも自然なことでした。

とはいえ、実際にThe Darknessを聴いた感想としてAC/DCっぽさはなんとなくわかるものの、Queenっぽさはあまり感じないんですよね。
ジャスティンの自由奔放なヴォーカルは確かにフレディーを彷彿とさせるものがあるんですが、それ以外にQueenの要素はあまり感じません。
これは私にとってQueenが唯一無二の存在だからかもしれません。
(AC/DCも唯一無二ですが・・・)

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The Darknessと私

The Darknessとの出会いはデビューアルバムの「Permission to Land」です。
1970年代のハードロックを基調としながらも新しい要素が散りばめられていて2003年はよく聴いた記憶があります。
このバンドの魅力はなんと言ってもジャスティンの自由奔放で予測ができないヴォーカルスタイルです。
歌のメロディーが自由奔放なので曲全体の構成やメロディーも訳のわからない方向に行ったりします。この辺がQueenと似てるのかもしれませんね。

ジャスティンのヴォーカルはどこのハードロックバンドにもいるような声質なんですが、歌い方に特徴があるともいます。裏声の使い方や表現力豊かなところに特異性が魅力を感じています。

その他の演奏陣についてはこれと言って特徴はないものの非常に安定した演奏を聴かせてくれます。
ヴォーカルがこれだけ特徴のあるバンドだと、演奏が安定しているのはとても重要なので良い組み合わせなのだろうなと思います。メンバーチェンジもそれなりにしてるんですけどね。(笑)

そんなThe Darknessですが、紆余曲折がありながらも今年はニューアルバムを届けてくれました。
前置きが長くなりましたが、ニューアルバムの「Last of Our Kind」の紹介をしたいと思います。

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Last of Our Kind

The Darknessは2005年に「One Way Ticket To Hell…And Back」、2012年に「Hot Cakes」というアルバムを発表しています。
残念ながらこの二枚を私は聴いていないのですが、今作を聴いてみようと思った理由はQueenのドラマーであるRoger Taylorの息子、Rufus TaylorがドラマーとしてThe Darknessに加入したからです。

The Darknessが好きなQueenファンとしてこれはすごく嬉しいことでした。
長く良い状態が続いてくれるといいんですけどねぇ。

ということでニューアルバムの「Last of Our Kind」の中で好きな曲を紹介していきます。

Barbarian

妙なSEから始まる曲です。
出だしは正統派のハードロックかなと思いきや、ジャスティンのヴォーカルが妙な方向に引っ張ってくれます。
特にコーラス部のファルセットがね・・・すごい変です。(笑)

Open Fire

今作で私がもっとも気に入っている曲です。
流れるような疾走感とギターリフが非常にかっこいいです。
コーラスの前の少しだけ出て来るギターのツインリードがめっちゃ好きです。
こういうのツボなんですよね。
曲そのものの完成度が高いですし、このままでもめっちゃかっこいいのに構成がひねってるところが好きです。

Last of Our Kind

この曲も今作でもっとも気に入っている曲です。
ちょっと哀愁を帯びた雰囲気のある曲でジャスティンの吐息が印象的な曲です。
コーラス部分はあまり好きではないんですが、その他の部分はとても魅力があります。
特にコーラスが終わって二番に移行するところ(1分26秒付近)がツボです。

Mighty Wings

この曲はグルーヴ感があってこれまでの曲とはちょっと雰囲気が変わります。
好きなのはやっぱりジャスティンのヴォーカルです。
この人は基本的にものすごくうまいんですが、普通に歌わないところが好きなんですね。
どこか必ずひねってくると言うか、感情や表現が人と違う方向に行ってしまうんでしょうね。

まとめ

アルバム全体の出来もいいので興味がある方は是非聴いてみてください。
デビューアルバムの「Permission to Land」もとてもお薦めです。
AC/DCらしさという意味では「Permission to Land」のほうがらしさは出てると思います。
特に一曲目の”Black Shuck”は名曲ですね。大好きです。
この曲はAC/DCっぽいノリのいいギターリフの上にジャスティンの変態ヴォーカルが乗っかる個性溢れる曲です。他でこの手の味を出すバンドはあまりいないですね。
その他、アメリカのドラマGleeでも使用された”I Believe In A Thing Called Love”も素晴らしい曲です。

以上でThe Darknessの「Last of Our Kind」のレビューは終わりにしますが、個人的には未聴の「One Way Ticket To Hell…And Back」と「Hot Cakes」を聴いてみようと思ってます。

The Darknessと同じようにクイーンに似ているというThe Strutsもお薦めです。

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