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私と音楽 AC/DC 好きなアルバムとお薦めの曲

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音楽
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Queenに続いて、私が2番目に好きなアーティストのAC/DCについて書きたいと思います。
QueenとAC/DCはまったく性質が異なるバンドなので自分でも何故、AC/DCをここまで好きになったのかはわかりません。(笑)
順番としては最初にQueenを好きになってから、AC/DCと出会っています。
これから詳しく書きますが、AC/DCと出会ってから数年ほどでQueenに次ぐ第2のアーティストとなりました。
AC/DCと同じ時期にMotorheadやCheap Trick、ZZ Topといったバンドも聴いていたのですが、何故かAC/DCには強く惹かれる魅力がありました。

ACDC

画像は公式サイトから

そんな私とAC/DCについて書いていきます。

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AC/DCとの出会い

友人に薦められて

最初に聴いたアルバムは『Flick Of The Switch』です。
たまたま友人が薦めてくれたのでレコードを買ってみたのですが、一発で気に入りました。AC/DCを聴いたのは1983年で、私の音楽的な嗜好もまだHeavy MetalやHard Rock一辺倒というわけではなく、トップ40ものも一緒に聴いていた時期です。
『Flick Of The Switch』の次に聴いたのは『Back in Black』と『For Those About to Rock (We Salute You)』でした。簡単に言うと『Flick Of The Switch』をすごく気に入ったので、評価の高い2枚を矢継ぎ早に買ったということになります。
その後は新しく発売される新作を聞きながら、少しずつ古いアルバムを購入していきました。
AC/DCが私の中で第2のバンドになるまでにはそれほど時間を要しませんでした。
基本的に最初に聴いた3枚で音楽性や質の高さを評価していましたし、音楽を聴いてこれほど興奮するバンドも他にいませんでした。
今でも元気が欲しいなというときはAC/DCを聴くくらいです。

待望の来日公演

そんなAC/DCを初めて生で見ることができたのは2001年の来日公演でした。
一曲目が”You Shook Me All Night Long”だったと記憶していますが、不覚にも涙してしまってよく覚えていません。2曲目から立ち直って生のAC/DCを存分に楽しみましたけどね。(笑)
AC/DCは1981年と1982年にも来日していますが、まだ私がAC/DCを出会う前ですし、年齢的にもライブに行けるような状態ではありませんでした。AC/DCは「日本で過小評価されている三大バンド」に挙げられていた時期が長かったので、来日公演を見ることはないかなと思ってたんですよね。それだけに2001年の来日公演は感慨深いものがありました。
状況が変わったのは1990年に発表されたアルバム『The Razors Edge』がきっかけでした。AC/DCの長い歴史の中でいうと『Flick of the Switch』以降は世界的にもぱっとしないセールスが続きました。この頃はHeavy Metal/Hard Rockファンからも「すでに終わったバンド」「どのアルバムを聴いても一緒」と評されることが多かったと記憶しています。
『The Razors Edge』はAC/DCにとって全世界的に久しぶりのヒットとなったんですが、日本国内での評価も少しずつ良くなっているのを肌で感じました。続く『Ballbreaker』もそこそこのヒットとなり、AC/DCの世界的な人気は完全に回復しました。そして驚いたことに日本でもアルバムチャート18位まで上昇しました。『Ballbreaker』ツアーの時にも来日の話題があったんですが、私は否定的でした。
というか、実現しないと悲しくなるので期待をしないようにしたと言ったほうが正しいですね(笑)
最終的に『Stiff Upper Lip』発売に伴うワールドツアーで19年ぶりの来日が実現しました。この時はさすがの私も「来ないほうがおかしい」くらいに煽りましたね。(笑)
2010年には2008年発表の『Black Ice』に伴うワールドツアーで来日をしてくれました。そして来年は『Rock or Bust』に伴うワールドツアーで来日してくれることを期待していますが、マルコムもブライアンも離脱してしまったのでどうなることやらという感じです。

AC/DCの魅力

タテノリとブギ

AC/DCの魅力をQueenのように表現するのは難しいのですが、個人的にはタテノリでブギの要素を取り入れたストレートなロックの二つに大いなる魅力を感じています。AC/DCというバンドは似たようなテイストのバンドも多いですし、フォロワーもたくさんいます。その中でこれだけ個性的な音楽を作りだし、高い人気を長期にわたって維持できているのは、マルコムとアンガス兄弟によるギターリフ中心の音楽作りなんじゃないかなと思ってます。
2014年9月に長年AC/DCのスタイルを築いてきたマルコムが離脱してしまいました。
原因は認知症なのでおそらく完全な状態で復帰するのは難しいでしょう。そのマルコム抜きで初めてのアルバムとなった『Rock or Bust』はマルコム不在の不安を吹き飛ばす出来だったので安心しましたが、作曲には関与しているので、本当の意味でマルコム抜きになるのは『Rock or Bust』の次の作品ということになります。
前述の通り、AC/DC最大の魅力はマルコムとアンガス兄弟によるギターリフ中心の音楽作りだと私は思っていますので、次作はかなり不安があります。

個性的な二人のボーカル

強力な個性をもつ二人のボーカリストも魅力のひとつです。
特にAC/DCが独特の音楽スタイルを確立することができたのは、初期を代表するボーカルのボン・スコットによるところが大きいと思います。(ちなみにボンは2代目のボーカル)ボンが加入してから初めてのシングルになった”It’s a Long Way to the Top (If You Wanna Rock ‘n’ Roll”を聴くと、ボンの果たした役割の大きさをいつも感じてしまいます。
3代目のボーカルとなったブライアン・ジョンソンも個性的な歌唱法と声をしているボーカルです。私はボンとブライアンはどちらも好きで、どちらかを選べといわれても選べないんですが、ブライアンの功績は非常に厳しい時期に加入したものの、見事にボンの穴を埋めつつ、自分なりのスタイルを貫いて新しいAC/DCを作り上げたことではないかと思います。
もちろん、ブライアン一人でなしえたわけではありませんが、すでにモンスターバンドになりかかっていたAC/DCに加入し、存在感のあったボンの後を継ぐというのは非常に難しかったと思います。
こんなわけでAC/DCはマルコムとアンガス兄弟が作る土台の上に、ボンとブライアンという二人の個性的なボーカルが暴れまくるのが魅力と感じています。

ライブのうまさ

もうひとつ魅力をあげるとすれば、ライブです。
AC/DCはライブがうまいバンドとして有名で、MTV全盛の時代に『Blow Up You Video』というアルバムと曲を発表し、「家でMTVなんて見てないでライブに来いよ」というメッセージを送ったほどライブを重要視しているバンドです。
AC/DC自身はMTVが存在する前からプロモーションビデオを出しているので、決してMTVの存在やプロモーションビデオというものを否定したわけではないのですが、MTV全盛時代というのはそれくらいMTVが音楽業界に与える影響が大きく、ライブ主体のバンドが苦戦をした時代だったので、AC/DCが声をあげたということですね。AC/DCの魅力を知る上でライブは必須だと思ってますので、お薦めのアルバムとともにライブアルバムや映像作品も紹介したいと思います。

AC/DC 好きなアルバム

  • 『Flick of the Switch』 征服者
  • 『Let There Be Rock』ロック魂
  • 『Back in Black』バック・イン・ブラック
  • 『Highway to Hell』地獄のハイウェイ
  • 『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』悪事と地獄
  • 『For Those About to Rock (We Salute You)』悪魔の招待状
  • 『Rock Or Bust』ロック・オア・バスト

好きな順番に並べてみましたが、順番は変動することもあるので参考程度と思ってください。

『Flick of the Switch』 征服者

AC/DCの歴史の中では大ヒットアルバムの『Back in Black』と『For Those About to Rock (We Salute You)』に続く作品ですが、一般的にはAC/DCが落ち目に入った時代の入り口とされる作品です。
個人的には最初に聴いたアルバムなので印象が強いです。楽曲の質は前2作に劣ることはないと思ってますし、ギターリフも工夫がされていると思います。”Flick of the Switch”、”Landslide”、”Guns for Hire”、”Bedlam in Belgium”、”Brain Shake”とAC/DCとしてはスピードで押し切る曲が多いのですが、ミドルテンポの”Rising Power”、”This House is on Fire”、”Nervous Shakedown”も大好きです。特に”This House is on Fire”ですかね。ちょっと他のアルバムでは聴くことのできないタイプの曲だと思います。
結局、このアルバムが何故ここまで低く評価されたのかよくわからないのですが、「前2作の流れを汲んでいる=同じものを作った」と評価されたのでしょうかね。
私自身はこのアルバムから聴いたので違和感がなかったため、永遠の謎です。(笑)

『Let There Be Rock』ロック魂

1977に発表されたアルバムで初期の代表作と言って良いと思います。
現在もライブで演奏されることが多い”Let There Be Rock”と”Whole Lotta Rosie”が収録されています。”Whole Lotta Rosie”はAC/DCの代表曲の一つというだけでなく、ハードロック界を代表する曲のひとつでもありますね。
ちなみに私のお気に入りは”Hell Ain’t a Bad Place to Be”です。わかりやすくてシンプルな曲ですが、ギターリフが非常に格好良くて、初期AC/DCらしいブギが光ります。他に好きな曲は”Bad Boy Boogie”、”Problem Child”です。

『Back in Black』バック・イン・ブラック

1980年に発表されたAC/DC史上、最重要作品且つ最大のヒット作です。ブライアン・ジョンソンが参加して初めてのアルバムだったので、このアルバムがこけてたらAC/DCはどうなってたんだろうと心配になるくらい重要だったと思います。このアルバムは全曲が好きですね。(笑)
「捨て曲がない」という表現がありますが、私にとってはこのアルバムが一番相応しいかもしれません。特に好きなのは”Back in Black”、”Hells Bells”、”Shoot to Thrill”、”What Do You Do For Money”、”You Shook Me All Night Long”です。

『Highway to Hell』地獄のハイウェイ

1979年発表のアルバムでボン・スコットの遺作でもあります。
『Let There Be Rock』のほうを先に挙げておきながらこんなことを言うのもなんですが、AC/DCにとっては『Back in Black』に次いで重要な作品だと思います。現在でもライブで演奏される曲というと”Highway to Hell”くらいしかないんですが、全体的に質が高いんですね。そのおかげだと思いますが、本国オーストラリアだけでなく、米国やイギリスでもヒットをし、世界的な成功を収める足がかりとなったアルバムです。
楽曲の質という点では『Back in Black』には負けますが、『Let There Be Rock』に比べると平均的な質は高いと思ってます。『Let There Be Rock』は化け物のような曲が3曲収録されてるので評価が上がりやすいという印象がありますね。
私が好きな曲もダントツで”Highway to Hell”です。出だしのリフを聴いただけでテンションが上がります。他では”Girls Got Rhythm”、”Shot Down in Flames”、”Get it Hot”です。このアルバムは長時間聴いていても飛ばしたくなる曲がないんですよね。
なお、『Back in Black』と同じような音楽性を期待すると肩すかしを食らうかもしれません。ボンの時代とブライアンの時代では微妙に音楽性が変わりますので注意をしてくださいませ。

『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』悪事と地獄

1976年発表の作品です。まだまだ垢抜けないといった感じもありますが、初期AC/DCのブギをもっとも堪能できる作品だと思います。このアルバムではボンの才能がいかんなく発揮されていて、酒場で酔っ払いながら「ちょっと俺の話を聞いてくれよ」と語りかけるように歌うボン独特のボーカルスタイルを堪能することができます。
私は、これ大好きなんですよね。(笑)
好きな曲は”Dirty Deeds Done Dirt Cheeps”、”Rocker”、”Problem Child”、”There’s Gonna be Some Rockin’ “、”Ain’t No Fun (Waiting Round to Be a Millionaire)”  
“Dirty Deeds Done Dirt Cheeps”は現在もライブで演奏される有名な曲ですが、”Ain’t No Fun (Waiting Round to Be a Millionaire)”も味があっていい曲です。

『For Those About to Rock (We Salute You)』悪魔の招待状

1981年発表のアルバムです。『Back in Black』の次の作品ということもあり、このアルバムも質が高いです。『Back in Black』と比べると少し小粒な印象を受ける曲が多いですが、その分、個性的な曲が集まってるかなと思います。私は”For Those About to Rock (We Salute You)”、”Put the Finger on You”、”Night of the Long Knives”といった曲が好きです。

『Rock Or Bust』ロック・オア・バスト

2014年発表のアルバムで2016年現在は最新作となります。
比較的新しめの作品だとこの『Rock or Bust』と『Razors Edge』がお気に入りですが、『Rock or Bust』のほうが好きな曲が多いです。”Play Ball”、”Rock the Blues Away”、”Dogs of War”、”Got Some Rock & Roll Thunder”、”Baptism by Fire” がお気に入りです。

他にお薦めしたいアルバム

好きなアルバムの他にお薦めしたいアルバムも挙げておきます。

『If You Want Blood You’ve Got It』ギター殺人事件

前述の通り、AC/DCはライブバンドなのでライブアルバムはおさえておきたいところです。『If You Want Blood You’ve Got It』は1978年に発表されたアルバムで、1978年4月2グラスゴーのアポロシアターで行われたライブの模様が収録されています。ボーカルはもちろんボン・スコットでで『Highway to Hell』以前のアルバムの集大成的な作品にもなっています。“Ain’t No Fun (Waiting Round to Be a Millionaire)” と”Dirty Deeds Done Dirt Cheeps”が収録されていないのが個人的には残念です。
演奏も音質も粗いのですが、初期の代表曲のほとんどが収録されているだけあって聴き応えがあるのと、初期AC/DCの勢いを感じることができます。

『Live』ライブ

1992年に発表されたブライアン・ジョンソン時代のライブアルバムです。
『Razors Edge』ツアーの模様が収録されています。CDのほうは複数の会場で演奏された曲が収録されていますが、『Live at Donington』というタイトルで発売されたDVDは1991年8月にドニントンパークで行われたライブの模様だけで構成されています。このドニントンパークでのライブはAC/DCが3回目にモンスターズ・オブ・ロックに出演した時のものです。
7万を超えるオーディエンスの前で演奏していますので迫力があります。また、発売当初はとしては豪華に26台のカメラで撮影され、2chステレオと5.1chサラウンドで発売されました。セットリストは今と比べてもあまり変わらないんでが、”Heatseeker”や”Fire Your Guns”を聴くことができます。この作品についてはDVDをお薦めします。やはり動くAC/DCも観ていただきたい。(笑)

他にお薦めしたい曲

最後にお薦めしたい曲をしつこく書いておきます。
というのも何曲か大好きな曲を紹介できていないからです。(笑)

Who Made Who

映画『地獄のデビル・トラック』(英語タイトル:Maximum Overdrive)のサウンドトラックとして『Who Made Who』というアルバムを1986年にリリースしました。
このアルバムはちょっと特殊で “Who Made Who”とインストルメンタルの”D.T.”、”Chase the Ace”のみが新曲で残りは既存の曲を集めたベスト盤的な内容になっています。
このアルバムからのお薦めは”Who Made Who”です。AC/DCとしては抑え気味の曲ですが、ビートが利いていてギターも非常に格好良いです。楽器のみですが、”Chase the Ace”も隠れた名曲だと思います。

Rock ‘n’ Roll Damnation と Riff Raff

大好きなんですが紹介する機会がなかった『Powerage』から”Rock ‘n’ Roll Damnation” と”Riff Raff”です。この2曲は昔から初期のAC/DCの中でもっとも好きな曲で、『Let There Be Rock』に収録されていたらもっと評価されていたのではないだろうかと思います。

まとめ

AC/DCについて長々と書いてきましたが、ここらで終わりにしたいと思います。
AC/DCはボン期とブライアン期で若干音楽性が異なるものの、デビューから現在まで一貫しているので好き嫌いも分かれやすいバンドです。『Back in Black』や『Highway to Hell』あたりを聞いてダメならダメだと思います。
私がこの記事で挙げた以外にもいい作品がたくさんあるので気に入ったのならどれを聴いても良いと思います。ライブ映像であれば『No Bull』もいい作品です。

今回は以上です。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。

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