音楽レビュー Frost* 『Milliontown』『Falling Satellites』

amahikasです。
久しぶりの音楽レビューです。
今回はイギリスのプログレッシブロックバンドのFrost*を紹介します。

Frost*はジャズとロックやメタルを融合したバンドを探しているときに出会いました。
ジャズロックやジャズメタルについては昨年初めて聞いたFelix MartinとThe Bad Plusがお気に入りなんですが、このFrost*は3バンド目になります。
たしか、The Bad Plusを聴いてるということでAmazonがレコメンドしてくれました。たまには良い仕事をします(笑)

Frost*とは

Milliontown

Frost*は2004年にプロデューサー兼コンポーザーのJem Godfreyが結成し、2006年に『Milliontown』でデビューしました。Jemは元々作曲家としても有名でAtomic Kittenというイギリスのガールロックバンドなどの作曲やプロデュースを担当していたようです。

デビューアルバム『Milliontown』を発表後にツアーに出るのですが、一度メンバーを刷新し、2007年に出直しをしています。
2作目の『Experiments in Mass Appeal』は2008年に発表されました。
残念ながら再びバンドは暗礁に乗り上げ、解散に近い状態に追い込まれます。
2016年に3作目の『Falling Satellites』を発表し、ようやく復活を遂げます。2016年までの間に単発でライブ活動を続けており、『The Philadelphia Experiment』(2010年)、『The Rockfield Files』(2013年)というライブアルバムを発表しています。

こんなわけで10年以上のキャリアがあるものの、実際に活動していた期間は短く、作品の数もそれほど多くありません。
Jemのパフォーマンスに対するこだわりが強いというのが理由のようですが、Frost*の活動と並行してプロデュースや作曲活動も行っているので多忙なんでしょうね。
最新アルバムを出したのが2016年なので次はいつになるやらという感じです。

好きな曲

  • Milliontown『Milliontown』
  • Black Light Machine『Milliontown』
  • Hyperventlate『Milliontown』
  • No Me No You『Milliontown』
  • Snowman『Milliontown』
  • Heartstrings『Falling Satellites』
  • Numbers『Falling Satellites』
  • Signs『Falling Satellites』
  • Closer to the Sun『Falling Satellites』
  • Last Day『Falling Satellites』

まだ『Milliontown』と『Falling Satellites』しか聴いていない中での選曲です。『Milliontown』は全6曲中、5曲が最高のレート4で、1曲がレート3という結果です。
『Falling Satellites』は『Milliontown』に比べると評価はすこし落ちますが、1枚のアルバムでこれだけ好きな曲があれば十分です。

Frost*の場合、まだ聞き込みが浅いこともあって好きな曲の優劣はあまりありません。アルバムに収録されているほとんどの曲を気に入っているように、全体的にレベルが高くて曲の構成や音楽性も多様なので、どの曲を聴いても楽しむことができます。

お薦めのアルバムはやはりデビューアルバムの『Milliontown』です。
私も音楽を聴き始めて長いですけど、全6曲中、5曲が最高のレート4というアルバムはなかなかないです。もっとも好きな『Queen II』に匹敵する気に入り方ですね。
『Milliontown』が気に入ったら『Falling Satellites』を聴いてみてください。

Frost*の魅力

私の中ではDream Theaterと同じくらい魅力的なバンドです。Frost*を語るときにDream Theaterを欠かすことはできないと思っているくらいよく似ています。
では単純にDream Theaterの真似をしたバンドなのかというと否です。

Dream Theaterはデビュー当初から”Rush meets Metallica”と言われたように、あくまでもメタルとプログレッシブロックを基調としたバンドだと思っています。
『The Astonishing』のようにクラシックとの融合を試みることもありますが、やはり基本はメタルとプログレだと思うんですね。

そんなDream Theaterに対して、Frost*はなんでも有りです。
ジャズやブラックミュージック、ポップスなど幅広いジャンルを取り入れています。
Frost*の面白いところはメタルとかプログレッシブロックといった基調となるジャンルがないことかなと思っています。これまでHeavy MetalやHard Rockを中心に聴いてきましたので、割と様式がはっきりしている音楽に馴染んでいるんですが、Frost*は好きなようにいろんなジャンルをうまく融合しているように感じています。
私にとってはまさに予測不能な展開をすることが多くて、とらえどころがないのがFrost*の一番の魅力です。

音楽的な概念のお話はここまでとして、実際にFrost*の音のどこが魅力かというとキーボードです。
これまで好きな音楽の記事をいくつか書いてきましたが、キーボードが最大の魅力と書いたバンドはないと思います。
私はピアノは大好きなんですが、あんまりキーボードは重要視しないんですよね(笑)

Frost*のキーボードはトーン(音色)もいいですし、しっかりと目立っていて哀愁も漂ってるところが好みに合います。
キーボードの次に好きなのはギターです。ギターもキーボードと同じように音色がいいことと、哀愁が漂うところが好きです。攻撃的なプレーもありますが、泣きのギターも聴くことができます。

それとギターもキーボードもどこまでも伸びていくような高音がとても気持ちいいです。
最近はベース音とシンバル音に耳が集中することが多いのですが、Frost*はキーボードとギターに耳がいくことが多いです。

Frost*はボーカルもお気に入りです。
ハイトーンバリバリで歌い上げるわけでもなく、力むわけでもなく、感情をおさえて喜怒哀楽をうまく表現してるなと感じます。
キーボードとギターが派手に主張をするのでバランスがいいと感じますね。

まとめ

イギリスのFrost*を紹介しました。なお、Frostという同名異バンドがいくつかありますので混同しないようにしてくださいませ。こちらの正式なバンド名称はFrost*となります。

2016年は私にとっていいバンドとの出会いが多い年だったんですが、Frost*もそのうちのひとつに入ります。
ジャンル的にはRushやDream Theaterに通ずるプログレッシブハードロックに分類されると思いますが、いろんなジャンルを取り入れていますのでハードロックやメタルを聴かない人にも馴染みやすいと思います。

今回は以上です。

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