MacBook Pro Late 2016がついに発表されました。
おおむね噂どおりのスペックと機能だったので大きな驚きはありませんでした。
ちょっと驚いたのはMacBook Airをラインナップからなくしたことです。
噂はありましたし、個人的にもMacBookを発表したときからAirの立場がなくなるなと思っていたので「ついにその時が来たか」という思いのほうが強いのですが、やはり人気シリーズだったのでインパクトはありますね。
この記事ではMacBook Proの変更点と、今後のMac選びについて私なりの考えを書きたいと思います。
MacBook Pro Late 2016主な変更点
Touch Bar搭載
伝統的なファンクションキーをなくしてTouch Barを搭載してきました。
今回の一番大きな変更点ですね。非常に戦略的だと感じています。
早くも賛否両論が入り乱れていますが、個人的には有りです。
私はパソコンを使うようになってから20年以上の人間なので伝統的なファンクションキーには慣れ親しんでいます。
最初は抵抗もありましたが、ファンクションキーというものをよくよく考えてみると、元々固有の機能があるわけではなくパソコンやアプリケーションによって機能が変わるというキーであることを思い出しました。
このようにファンクションキーの元々の役割を考えたら、現代風にタッチパネルになるのもおかしくはないなと考えたわけです。
もちろん、「キーボード」の一部なのでファンクションキーがタッチパネルになるのは大きな変化ですがAppleらしい革新的な挑戦でもあるのかなと思い始めました。
USB Type Cの採用
これは既定路線ですね。
現行のMacBookもUSB Type Cがメインに採用されていますし、Macに限らずパソコンが進むべき方向であると思っています。
まだまだ対応している周辺機器が少ないのが現状ですが、これからどんどん増えてくると思います。USB Type Cは転送速度がこれまでのUSB規格よりも速いですし、供給できる電力も大きいです。
裏表のないコネクタなのでケーブルを接続するときも扱いやすいです。
コネクタも小さめになっていますが、USBminiBやUSBmicroBほど小さいわけではありません。ただ、これまでのようにUSBのコネクタ形状が分かれることもなくなりユーザーにとってもわかりやすくなるのではないかと期待しています。
すべてのUSBケーブルのコネクタがType Cで統一されるのが理想かなと思っています。
なお、AppleはUSB Type Cを『Thunderbolt 3(USB-C)』と表記しています。
Touch ID搭載
iPhoneでお馴染みのTouch IDも搭載されました。
これにより、Macへのログインなども楽になるでしょう。
それとApple PayをiCloudで共有すればカード情報を入力しなくてもTouch IDで認証をしてネットショッピングができるという機能もあるようですね。
薄く軽く
個人的にはあまり薄さと軽さにはこだわっていないんですが、薄く軽くなりました。
Mac選び
今後のMac選びですが、個人的にはMacBook Pro Late 2016のTouch Barモデルが欲しいです。
今年の6月にMacBook Pro Late 2016を待てずにMacBook Pro Early 2015を購入してしまったのでしばらくは大人しくしていますが(笑)、前述の通り私には魅力が多いです。
MacBook Pro Late 2016とEarly 2015を簡単に比較してみました。
Late 2016 Touch Bar | Early 2015 | |
---|---|---|
CPU | 2.9GHz デュアルコアIntel Core i5 4MB共有L3キャッシュ | 2.7GHz デュアルコアIntel Core i5 3MB共有L3キャッシュ |
メモリ | 8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ | 16GB 1,866MHz LPDDR3オンボードメモリ |
グラフィック | Intel Iris Graphics 540 | Intel Iris Graphics 6100 |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 128GB |
ディスプレイ | 13.3インチRetinaディスプレイ 2,560 x 1,600ピクセル | 13.3インチRetinaディスプレイ 2,560 x 1,600ピクセル |
外部ディスプレイ | 1台のディスプレイで5,120 x 2,880ピクセル表示 最大2台のディスプレイで4,096 x 2,304ピクセル表示 | 最大2台の外部ディスプレイで最大3,840 x 2,160ピクセル表示 |
サイズ | 高さ1.49cm 幅30.41cm 奥行き21.24cm | 高さ1.8cm 幅31.4cm 奥行き21.9cm |
重量 | 1.37kg | 1.58kg |
本体カラー | シルバー スペースグレイ | シルバー |
バッテリー | 49.2Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大30日のスタンバイ時間 | 74.9Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大30日のスタンバイ時間 |
インタフェース | USB-C電源ポート Thunderbolt 3(USB-C)ポートx 4 ヘッドフォンジャック | MagSafe 2電源ポート Thunderbolt 2ポートx 2 USB 3ポートx 2 HDMIポート×1 ヘッドフォンジャック SDXCカードスロット |
トラックパッド | 感圧タッチトラックパッド | 感圧タッチトラックパッド |
CPUとメモリが強化されています。メモリの効果のほうが大きいんじゃないかと思います。
SSDは標準で256GBになりました。これは嬉しいですね。
メインのディスプレイに変化はありませんが、外部ディスプレイの表示機能が地味に強化されています。
サイズと重量は前述の通りです。薄く軽くなっています。
本体カラーにスペースグレイが加わりました。
私が買うならスペースグレイですね。
バッテリーは大幅に容量が少なくなっていますが、バッテリーの持続時間はほとんど変わっていないようです。これも地味にすごいですね。
インタフェースは前述の通り、大きく変わりました。
特にSDXCカードスロットがなくなったのは残念ですね。
私はほとんど自宅でMacBook Proを使っていますのでそれほど影響はありませんが、外出先でMacBook ProとSDカードを使う人は多くいると思います。iPhoneのイヤホンジャックと同様に「そこまでしなくても・・・」と思いますね。
新しいMacBook Proが発表されたほか、現行のMac miniとiMacが値下げになりました。
私もそうなんですが、Webの閲覧が中心でiTunesを使ったり、写真を取り込む程度の使い方なら、それほど高いスペックは必要としないので安くなったMac miniとiMacに注目するのもいいかなと思います。
まとめ
TouchBarを使ってみたいのですが、TouchBar搭載モデルはそれなりに高いですね。
しばらくは現在愛用しているMacBook Pro Early 2015を使い続けます。
ただ、早めにTouchBarを使ってみたいので、TouchBar搭載のMacBook Proの価格がこなれてきたら買い換えを考えたいと思います。
MacBook Pro Late 2016について主に良い点を挙げてきましたが、苦言を呈するとすればメモリやストレージをカスタマイズしたときの価格が高い点ですね。しかもユーザーがメモリやSSDを増設できなくなっているのでなおさら割高感があります。
Macをカスタマイズしたときのオプションが高いのは、メインボードを始めとして細部を作り込んでいるため、メモリもSSDも市場で売られているような汎用品を使えないことが理由という記事を数多く目にしました。
それはその通りなんでしょうね。
たあ、それでいいかというと、それでいいとは思いません。
ベースの状態では決してWindows PCに比べて高いということはないので、カスタマイズをしたときのオプション品の価格も安く提供できるように工夫して欲しいなと思います。
CPUとGPUの性能は特殊な使い方をしないかぎり、高止まっているのが現状ですので、ユーザーの使い勝手に影響しやすいメモリとSSDは汎用品を使えるようにするのが良いんじゃないかと思います。
薄く軽くも良いのですが、その犠牲として汎用品が使えないようでは本末転倒ではないでしょうかね。
閑話休題。
先にも書いたように現行のiMacとMac miniが値下げとなりました。
旧型のMacBook Proも安くなっています。
それほどスペックを必要としない方にはお薦めです。
特に68,800円の2.6GHzプロセッサ 搭載のMac miniなんて良いですね。
今回は以上です。
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