Anthrax
続いてAnthraxです。
Anthraxはメタリカの次に好きになったスラッシュメタルバンドです。
スラッシュメタルというくくりの中で評価をすると他の3バンドよりも魅力に欠けるかなと思いますが、私はAnthraxの多様性が好きです。
Anthraxと私
Anthraxを初めて聴いたのは名曲 “Madhouse” です。しかもPVだったんですよね。
メタリカほど魅力を感じなかったのか、Burrn!のアルバム評だけで購入する気にはならなくて、PVを見てようやく聴こうという気になったと記憶しています。
正確には覚えていませんが、1985年の年末頃に「Spreading the Disease」を購入しました。
その後はファーストアルバムの「Fistful of Metal」をさかのぼって購入し、「Among the Living」からはほぼ発売日に購入するようになりました。
ギタリストのスコット・イアンとドラマーのチャーリー・ベナンテが参加したS.O.D.(Stormtroopers of Death)の「Speak English or Die」もいち早く聞きました。
このアルバムには当時かなりの衝撃を受けました。
Thrash Metalとはまた違うタイプの音楽ですが、このアルバムを聴いたことによってHard Coreなどメタル以外の激しい音楽も聴くようになりました。
このように私の音楽的な幅を広げてくれたという意味でもAnthraxは好きですし、大いに影響されました。
メタリカと同様に1987年の初来日公演に行きました。”Living After Midnight”でめちゃめちゃ騒いだのが懐かしいです。(笑)
その後、1988年と1990年の来日公演にも行きましたが、1998年発表のアルバム「Volume 8」を最後にアンスラックスとは縁がなくなりました。
ちょうど私がメタル系の音楽に魅力を感じなくなった時期ですね。
Anthraxの魅力はスコットのギターリフを中心としたリズム隊です。
正確ながらも変幻自在で、予想ができない曲の展開が好きですね。
アンスラックスのお薦め曲
- Madhouse
- Caught in a Mosh
- Efilnikufesin (N.F.L.)
メタリカに比べると思いっきり少ないです。(笑)
Anthraxの多様性は好きなんですが、あまりにも独特すぎて素直に「好き!」と思えない曲が多いです。
アルバムでお薦めなのは「Among the Livings」です。
アルバムとしてよくまとまっていますし、好きな曲も多いです。
前述の通りAnthraxは副業でも楽しませてもらいました。
S.O.D.(Stormtroopers of Death)は大好きですし、”Iam the Man”といったヒップホップやラップとの融合を目指した曲も好きでした。
昨年、スコット・イアンのプロジェクトでMotor Sisterというバンドを聴きました。
相変わらずリフがかっこ良くて嬉しくなりました。
この他にも元アンスラックスのダン・リルカのNuclear Assaultもよく聴きました。
Megadeth
3番目はメガデスです。
メガデスはファーストアルバムから複雑怪奇な音楽性を理解することができず、他の3バンドに比べるとなかなか好きになれませんでした。
Megadethと私
最初にメガデスを聴いたのは1986年で、セカンドアルバムの「PEACE SELLS …BUT WHO’S BUYING?」でした。
前述の通り、他の3バンドと比べるとなかなかメガデスの音楽を理解することができなかったのですが、 このアルバムに収録されている”Peace Sells”は今でももっとも好きな曲です。
次に聴いたのはファーストアルバムの「KILLING IS MY BUSINESS …AND BUSINESS IS GOOD!」です。
このアルバムも今ひとつピンときませんでしたが、メタリカのファーストアルバムはデイブ・ムスティンが作曲面で大きな役割を担っていたことがよくわかりました。
スピードがあって複雑なリフはどことなく相通ずるものがありますね。ムスティンの才能恐るべしです。
1987年には初来日公演に行きましたが、デイブ・ムスティンの機嫌が悪かったらしく60分ほどで終わった記憶があります。(笑)
まあ、45分くらいで終わったガンズアンドローゼズの初来日公演よりはマシでした。(笑)
さらに言うと再結成UFOの来日公演でマイケル・シェンカーが3曲くらいで帰っちゃったのよりもマシですね。(笑)
続く「SO FAR, SO GOOD… SO WHAT! 」までは比較的真面目に聞いたのですが、4枚目から6枚目までは好きになれなくてライブに行くこともなくなってしまいました。
一般的には4枚目から6枚目が評価されてるんですけどね・・・。
メガデス熱が再び高まったのは1997年に発表された「CRYPTIC WRITINGS」です。
幸運なことにこのアルバムは発売前に東芝EMIの試聴会で聴くことができました。
「CRYPTIC WRITINGS」は楽曲の出来もいいのですが、音質的にも素晴らしいアルバムだともいます。東芝EMIのいい音響で聞かせてもらったこのアルバムの音は本当に素晴らしいものでした。
続く「RISK」も素晴らしいアルバムでメガデスに関してはこの2枚が一番好きです。
メガデスのお薦め曲
メガデスでお薦めしたいのは以下の曲です。
- Peace Sells
- She-Wolf
- Trust
- One Thing
- Breadline
我ながらひどい偏り方だなと思います。(笑)
“Wake Up Dead”、”Hangar 18″なんかも好きなんですが、曲全体を通すと好きなパートと好きじゃないパートのギャップが大きいんですよね。
そういう意味で私が選んでいる曲は構成がシンプルなものが多いと思います。
メガデスの魅力ですが、デイブ・ムスティンのヴォーカルに一番の魅力を感じます。
彼が描く知的で皮肉な詩の世界も好きです。歌い方もどこか皮肉っぽいですよね。
演奏のほうはスピードがあって複雑なギターリフが最大の魅力だと思います。
特に初期のギターリフはメガデスにしか出せない独特のものがあります。
次ページに続きます。
コメント
[…] 』、メガデスが『Peace Sells …But Whos’s Buying?』を発表したのが1986年です。スラッシュ・メタルのビッグ4もようやくメタル界で認知され始めたくらいなので、デ・スメタルはまだまだ […]
[…] 個別のバンドを紹介する前に私とデス・メタルについて書いておきます。 デス・メタルは1980年代にスラッシュ・メタルから派生したジャンルです。ジャンルとして確立する前の時期はスラッシュ・メタルとの区別が非常に難しく「なんとなくスラッシュ・メタルよりも過激」といった具合に扱われていたと記憶しています。PossessedやCeltic Frostといったバンドが有名で私もスラッシュ・メタルとして聴いていました。また、Slayer、Sodomといったスラッシュ・メタルの中でも比較的過激で単調なメロディーを取り入れているバンドの影響も大きかったです。1980年代後半にDeathとObituaryなどが登場したことにより、デス・メタルの特徴が徐々に確立されていきました。デス・メタルの特徴というとデス声がわかりやすいのですが、死をテーマとした歌詞、ドラムの高速ブラストビート、暗いメロディーも特徴として挙げられます。変調や複雑な曲展開が多いのはスラッシュ・メタルとよく似ているのですが、スラッシュ・メタルは明るくなったり、ドラマティックになったりするんですがデス・メタルはひたすら地を這うような曲展開をすることが多いです。先ほど「暗いメロディー」と書きましたが、メロディーがほとんどない曲も多いです。 […]