私がお薦めするプリンス
それでは私がお薦めするプリンスの作品を紹介していきます。
1999
一番好きなアルバムです。
前作『Controversy』からさらに完成度が上がって曲の出来も良くなっています。
プリンスの代表作といえば『Purple Rain』ですが、この作品で注目されることがなければ『Purple Rain』の大ヒットもなかったでしょう。
『Purple Rain』に比べるとやや冗長で実験的な作りになっていると感じます。
そういう意味で完成度は『Purple Rain』のほうが高めですが、この作品はよりプリンスというアーティストの本質が生々と収録されていると思っています。
好きな曲は以下です。
- 1999
- Little Red Corvette
- Delirious
- Let’s Pretend We’re Married
- Automatic
- Free
特に好きなのは”1999″、”Little Red Corvette”、”Free”です。
“Free”はあまり有名な曲ではありませんが、後に発表される”The Beautiful Ones”とよく似た美しい曲です。
ファンクやダンス、過激な性描写というのがプリンスの最大の売りですが、こういった美しいバラードにも魅力を感ます。
軽快なノリの”Let’s Pretend We’re Married”と”Automatic”もいい曲です。
Purple Rain
プリンスといったら『Purple Rain』というくらい有名な作品です。
映画にもなっていて、当初はシングルチャート、アルバムチャートだけでなく映画のランキングでもプリンスの作品が上位を独占しました。
映画のほうはシンプルなストーリーで演出や演技がものすごく良いかというとそういうわけではありません。
音楽が良くなかったらここまでの評価は得られなかったでしょう。
また、ストーリーはプリンスが売れる前の体験を元にしているという話もあります。
好きな曲は以下です。
- Take Me With U
- The Beautiful Ones
- Computer Blue
- When Doves Cry
- I Would Die 4 U
- Baby I’m A Star
- Purple Rain
まあ、ほとんど全部ですね。(笑)
書かなかったのは”Let’s Go Crazy”と”Darling Nikki”だけです。この2曲も好きなんですが、他の曲があまりにも高いレベルでまとまっているので個人的に評価を下げてるかなと思います。
それと”Let’s Go Crazy”は聞き飽きたってのもあります。(笑)
この中でも好きなのは”Take Me With U”と”I Would Die 4 U/Baby I’m A Star”です。
“I Would Die 4 U”と”Baby I’m A Star”はクレジット上は二つの曲ですが、私は昔からひとつの曲として扱っています。是非、続けて聞いて欲しい2曲です。
“Take Me With U”はシンプルな曲ですが、こういう3〜4分のポップを作るのって意外と難しいと感じています。
なのでこの曲はプリンスの才能がわかりやすい形で表出した曲なのかなと勝手に思っています。
ちなみに映画にヒロイン役で出演しているアポロニアとのデュエットです。
元々はアポロニア用に作曲されたそうですね。
“I Would Die 4 U/Baby I’m A Star”は映画のラストに使われる曲です。
ライブでは踊りも非常に格好良いのです。あれだけ速く、本能的に踊りまくってよく破綻しないなと昔から感心してました。
音楽的にはアップテンポでノリのいい曲です。サビもキャッチーなので一緒に歌いやすく踊りやすいという性質の曲ですね。
“Computer Blue”も実験的で面白い曲です。曲の展開が変わる割にはひとつの作品としてよくまとまっています。
元々はもっと長い曲だったそうですね。
“When Doves Cry”は映画とアルバムに先駆けて発売された曲です。
映画とアルバムは7月に公開(発売)されたんですが、この曲は5月に発売されました。
ベースが入っておらず、最初に聴いたときは失敗作になるんじゃないかと心配したものです。
“Let’s Go Crazy”が発売されて安心をしましたが、世間の注目が高まる中で実験的且つ前衛的な曲を1発目に持ってくるあたりはプリンスの自信の表れなのかなと思います。
あの時期の空気を考えたら普通だったら手堅い曲を持ってくると思いますが、これまでの曲よりも前衛的な曲をあっさりと発表してしまうあたりにプリンスの大物ぶりが出ているなと感じます。
ちなみに私が”When Doves Cry”を好きになるにはかなりの時間を要しました。
今でもちゃんと理解できているとは思えない不思議な曲です。
Dirty Mind
3作目です。
初期の3作品はロック色が薄いため、4作目の『Controversy』、5作目の『1999』、6作目の『Purple Rain』と少し雰囲気は違います。
3作目となった『Dirty Mind』は初期プリンスの完成形というように私はとらえています。
好きな曲は以下です。
- Dirty Mind
- When You Were Mine
- Uptown
この中でも特に好きなのは”When You Were Mine”です。
この曲は後に発表される”Take Me With U”や”Raspberry Beret”と同じように、シンプルなPopsとなっています。
前述した通り、3〜4分でわかりやすくポップな曲を作るのは意外と難しいと思っていますので後に表出するプリンスの才能を垣間見ることのできる曲と個人的に思っています。
その他
私がアルバムとしてお薦めするのは前述した3作品です。
その他に好きな曲を紹介していきます。
- Controversy『Controversy』
- Raspberry Beret『Around The World In A Day』
- Pop Life『Around The World In A Day』
- U Got the Look『Sign O’ The Times』
- I Could Never Take The Place Of Your Man『Sign O’ The Times』
- Kiss『Parade』
- Batdance『Batman』
- Cream『Diamonds And Pearls』
- Willing And Able『Diamonds And Pearls』
- 7『O(+>』
- 200 Balloons『The Hits/The B-Sides』
若い頃の私の嗜好そのままですので、単純でわかりやすい曲が多いですね。(笑)
今はもう少し音楽の幅も広がったので聞き直せば評価も変わると思います。
この中でも特に好きなのは”Raspberry Beret”と”Kiss”、”Cream”です。
“Raspberry Beret”はキャッチーなメロディーが印象的で、PVも格好良いです。
初期の曲では”Controversy”が好きです。
この曲はアルバム『1999』に収録されていてもおかしくない曲です。
“I Could Never Take The Place Of Your Man”はGoo Goo Dollsというバンドがカバーをしたことで改めて好きになりました。
こういうカバーバージョンを聴くと『Sing O’ The Times』の頃はまだロック色が残る曲もあるなぁと感じますね。
それと、当たり前のことですがプリンスが影響を与えた範囲というのも実に広いなと感じます。
映像作品
映像作品についても触れておきます。
私が所有しているのは映画の『Purple Rain』と『The Hits Collection』です。
どちらもお薦めです。
最後に
以上で終わりにしますが、今回のプリンスの死は急すぎて、私が受け入れるのは難しかったのですが、こうして好きだったプリンスの作品を振り返ることで少し冷静になれました。
悲しい気持ちにかわりはありませんし、彼の作品をこれ以上聴くことができないのも残念ですが、私なんぞにできるのは彼の音楽を少しでも後世に伝えることなのかなと思います。
これはフレディーが亡くなったときにも感じたことですね。
ここまで書いてきたとおり、クイーンと比べるとプリンスの音楽を熱心に聴いていたのは一時代だけです。
聴いていない作品も多いので、これから1枚1枚聴いていこうと思ってます。
取り急ぎすぐに購入したのは2014年発表の『Art Official Age』です。
すでに持っている作品も聞き直してみたいですし、聞いてない作品もかなり多いです。(笑)
本当に才能が涸れることがなかったんだなぁとしみじみしてしまいました。
まだまだプリンスの音楽を楽しむことができるのは大きな喜びです。
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