2016年4月21日にプリンスが亡くなりました。
体調を崩してライブをキャンセルしたというニュースは見ていたのものの生死に関わるほど体調が悪いという話しはまったく聞いていなかったため、かなり驚き、動揺しました。
2016年は大物ミュージシャンが数多く亡くなっていますが、個人的には昨年末にモーターヘッドのレミーが亡くなってかなり寂しい想いをしているところに信じられないニュースが飛び込んできたという感じで、何をどう言っていいのやらよくわからない状態です。
うまくまとめられないかもしれませんが、1980年代に愛したプリンスとプリンスの音楽について書いてみたいと思います。
そして少しでも多くの方がプリンスの音楽に触れてくれることを願います。
プリンスとの出会い
記憶が定かではないのですが、音楽番組で”Controversy”のPVを見たのが最初だったと思います。
当時はまだメタルにどっぷりとはまる前だったので、全米トップ40の中から好きな音楽を聴いていた時代でした。
とはいえ、それほどお金もないですし、ブラックミュージックにも馴染みがなかったのでアルバムを買うというところまではいきませんでした。
本格的にプリンスを聴き出したのは『Controversy』の後に出た『1999』です。
今でもこのアルバムがもっとも好きなんですが、タイトル曲の”1999″をはじめ、”Little Red Corvette”など好きな曲が多いです。
何曲かは歌詞も覚えて空で歌えるほどでした。
続く『Purple Rain』は大ヒット作となりました。もちろんこのアルバムも好きです。
映画も映画館まで見に行きました。
その後、1995年に発売された『The Gold Experience』まで聴きました。
1984年頃からメタル一色の音楽人生だったのでメタルではないアーティストを聴くのは珍しかったんですが、プリンスはそういうアーティストのひとつでした。
1990年代後半からはメタルも含め、新しい音楽を聴くことをやめてしまったため、プリンスの新しい作品も聴かなくなりました。
いま、思うと初期のプリンスはファンクやR&Bと言った黒人の音楽を軸にロックの要素をうまく融合させていたので私の耳にも馴染んだのでしょう。
ロック色が薄くなるとお気に入りの曲も少なくなっていきました。
『1999』と『Purple Rain』2枚は本当によく聴きましたが、他のアルバムはこの2枚の10分の1くらいしか聴いていないということをお含みください。
プリンスと私
このブログでは何度か書いてるとおり、私の一番のお気に入りはQueenです。
そのクイーンの中でもフレディー・マーキュリーが大好きで大変な影響を受けています。
そんな私にとってプリンスはフレディーと歌唱と演奏力、作曲能力、カリスマ性、独特の世界観という点で同格に扱っている希少なアーティストです。(他にはThin Lizzyのフィリップ・ライノットがいます)
そしてこういった音楽的な面だけではなく一般的にキワモノというか変態というか(笑)、そういう扱いを受けている点でも大いに魅力を感じます。
二人ともかなり真剣におかしなことをするんですが、他人の評価なんておかまいなしというところが似てるなと思います。
唐突ですが、まだ全然売れてない頃にこんなジャケットを使う人ってあまりいないですよね。
このアルバムに収録されている”Dirty Mind”のPVがすごくて、初めて見たときはえらい衝撃を受けたのを覚えてます。
アルバムジャケットの衣装のまま演奏するというなんでもないビデオなんですが、プリンスがくるくる回る度に黒のパンツが丸見えになるというとんでもないビデオでした。
友人とよく大笑いしながら見たのを良く思い出します。(笑)
そんなわけでプリンスは私にとってフレディーと同じように音楽的にも人物的にも愛らしい存在となりました。
音楽的な話に戻します。
月並みですが、魅力はファンクとロックの融合です。
わかりやすくてキャッチーなメロディーの中にも、他のアーティストとは違う個性がありますし、ギタープレイも素晴らしい。
プリンス本人だけでなくバックを固めるWendy and Lisa、The Revolutionsも格好良かったです。
歌ももちろん好きです。甘い声から力強い声、シャウトなど音階もかなり広いです。
表現力もピカイチですね。
ステージングも非常にうまくて、ダンスについてはおそらく一番好きです。
特にステージ上で見せる流し目が好きでした。かっこいいんですよね。
私にその気はありませんが、プリンスならと思わせる魅力を彼には感じます。(笑)
そう、世間ではキワモノとか変態扱いされていても私はいつも「かっこいい」と思っていたんですね。(今でも思ってます)
The Revolutionsの時代に全員で同じ振り付けを踊るのも好きでした。
プリンスのステージングを見るには映画の『パープルレイン』がお薦めです。
ライブ映像も残っていますが、やはり『パープルレイン』がわかりやすいと思います。
次ページに続きます。
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