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私と音楽 QueenのベーシストJohn Deacon(ジョン・ディーコン)の魅力

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Queen
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amahikasです。
8月19日はQueenのベーシスト、ジョン・ディーコンの誕生日です。ジョンというとQueenの中では一番地味な存在として有名です。(笑)
今日は、ジョンの誕生日にちなんで彼の活躍ぶりについて書いてみたいと思います。

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簡単な来歴

画像は公式サイトから

ジョンはQueenのメンバーの中でもっとも若く、加入も1971年と最も遅いです。最初の頃は正式なメンバーというよりも一時的なメンバーで雇われベーシストと感じていたと本人も語っています。1974年に発表された三作目の『SHeer Heart Attack』で初めてジョンの曲”Misfire”が採用されました。
ソロ活動は他のメンバーに比べると少なく、The Immortalsやフレディーのソロ作品などいくつかのプロジェクトに参加している程度です。

フレディーの死後にはQueenとしての活動を続けられないとあっさりと引退しました。彼にとってQueenはフレディーがあってこそのもので、フレディーの替えなどいないという意見をメンバーの中で最も強く持っていました。
1992年に行われたフレディーの追悼ライブ、1993年のチャリティーコンサート(ロジャーと共演)、1997年のベジャールバレエのオープニング(エルトン・ジョンと”The Show Must Go On”を演奏)を最後に正式に引退をしました。
2001年にQueenはロックの殿堂入りをしましたが、この時にも姿を現しませんでした。もちろん、Queen + Paul Rodgers、Queen + Adam Lambertにも参加していません。
しかし、ブライアン・メイやロジャー・テイラーと仲が悪かというとそういうことはなく、お互いにお互いの活動に敬意を払っているようです。

私が偉そうに言う立場ではないのですが、ジョンのこういった姿勢や気持ちは大いに理解できますし、認めています。世界中のQueenファンも同じように感じているように思います。

そんなわけでジョンは静かに余生を過ごしています。Queenの音楽をいろんな形で若い人たちにも知って欲しいと活動を続けているブライアントロジャーとは異なりますが、Queenやフレディーのことを大事に思っているのは共通していると思っています。

楽曲

ジョンが作曲をしたので有名なのは以下の曲です。

  • “Misfire”『Sheer Heart Attack』
  • “You’re My Best Friend” 『A Night at the Opera』
  • “You and I”『A Day at the Races』
  • “Spread Your Wings”『News of the World』
  • “Who Needs You” 『News of the World』
  • “If You Can’t Beat Them”『Jazz』
  • “In Only Seven Days”『Jazz』
  • “Another One Bites the Dust”『The Game』
  • “Need Your Loving Tonight”『The Game』
  • “Back Chat”『Hot Space』
  • “Cool Cat”『Hot Space』(フレディーと共作)
  • “I Want to Break Free”『The Works』
  • “Pain Is So Close to Pleasure”『A Kind of Magic』(フレディーと共作)
  • “Friends Will Be Friends”『A Kind of Magic』(フレディーと共作)
  • “One Year of Love”『A Kind of Magic』
  • “Rain Must Fall”『The Miracle』(Queen名義だがジョン作として知られる)
  • “The Miracle”『The Miracle』(Queen名義だがフレディーとジョンがメインライターとして知られる)

ヒット曲として有名なのは”You’re My Best Friend”、”Another One Bites the Dust”、”I Want to Break Free”ですね。中でも”Another One Bites the Dust”はジョンの最大のヒット作でQueenの代表曲のひとつになっています。

個人的に特に好きなのは”You and I”、”Spread Your Wings”、”Who Needs You”、”In Only Seven Days”、”Cool Cat”、”Pain Is So Close to Pleasure”です。
“You’re My Best Friend”、”If You Can’t Beat Them”、”One Year of Love”、”Rain Must Fall”も好きです。

作曲については4人共に個性があるのがQueenの魅力ですが、初期のジョンはシンプルでポップな曲作りがうまかったように思います。大体の曲が三分前後の短い曲なのも特徴です。”You’re My Best Friend”、”You and I”、”Who Needs You”あたりが代表的です。

こんな感じです。初期のQueenはブライアン色が強いハードロック然とした曲やドラマチックなフレディー色の強い曲が多いのですが、ジョンの曲はポップで爽やか、楽器構成と曲の構成もシンプルです。

“Spread Your Wings”はちょっと異色で私はずっとフレディーの曲だと思っていました。この曲はジョンらしいわかりやすいメロディーの曲ですが、ドラマチックでもあります。また、Queenの曲にしては珍しくコーラスがない曲でもあります。
この曲からジョンの曲の雰囲気が少し変わってきていると感じていて、フレディーのボーカルを活かすような曲が多いように思います。

この傾向が顕著なのが”In Only Seven Days”、”Cool Cat”、”Pain Is So Close to Pleasure”です。

“In Only Seven Days”は中期の『Jazz』に収録されている曲なので、まださほど強烈な個性はありませんが、フレディーのボーカルに余計な力が入っておらず、伸び伸びと歌ってるのがわかるかと思います。
“Cool Cat”はフレディーが終始ファルセットで歌っています。伸び伸びと歌っていて声が気持ちよくまっすぐに伸びていくのは”In Only Seven Days”よりも気持ちがいいですね。単なるロックボーカリストではなかったフレディーの本領が発揮された曲だと思っています。
“Pain Is So Close to Pleasure”も”Cool Cat”に少し雰囲気が似ていますが、リフはブライアンが発案したというだけあって、よりQueenらしい曲に仕上がっています。

このようにジョンは基本的にシンプルでポップな曲を書くことについてQueenの中では最も優れたソングライターだと思っています。そして中期から後期にかけてはボーカリストとしてのフレディーの幅を広げ、もしかしたらフレディーさえも気がついていなかった新たな一面を引き出したのかなと思っています。後期にはフレディーとの共作も多いですし、フレディーも自分の新たな才能が開花されていくようで、ジョンとの作曲を楽しんでいたのかなと勝手に想像しています。

フレディーの死後にジョンが一線から引いたのはこういう経緯もあるので私はなんとなく理解できるなと思いました。ジョンもフレディーの声や歌い方、幅の広さを活かすことに楽しみを感じていたでしょうから、フレディー不在のQueenはジョンにとってQueenにはなりえないし、音楽を続ける楽しみも見いだせなかったのかなと思います。

ジョンが作曲にかかわったクイーンの曲をSpotifyのプレイリストにしてみました。

ベーシストとして

作曲家としてのジョン以上にベーシストとしてのジョンは魅力的です。私が音楽を聴くときについついベースラインを耳で追うようになったのはジョンが原因です。当時は子供だったので意識してベースラインを追っていたわけではありませんが、ある程度各楽器の音がわかるようになってから、ロックにという音楽におけるベースの音が好きになり、意識して聴くようになりました。

いいベーシストであればどんなバンドでもベースが歌うと私は勝手に思っていますが、ジョンもそういうタイプのベーシストです。とにかく彼のベースには歌心があります。
ジョンのベースがわかりやすい曲だと”Under Pressure”、”Another One Bites the Dust”があります。この2曲に象徴されるように印象的なフレーズを繰り返すような演奏もジョンは得意ですが、ベースを曲に染みこませつつ歌うのもうまいと思っています。

いくつかジョンのベースで好きな曲を紹介します。

曲に合わせているようで歌いまくってますね。1分30秒以降はベースを聴くための曲といっても過言ではありません。実際私がそうですね(笑)

冒頭から歌いまくりです。フレディーのボーカルとピアノだけではこのワルツの雰囲気は出なかったでしょう。弾いてるほうも気持ちが良さそうですが、聴いてるほうも非常に気持ちがいいです。

比較的大人しめで曲にベースがよく染みていますが、要所要所で印象的なフレーズが飛び出します。

展開が変わるタイプの曲ですが、曲にうまく合わせつつ歌うところで歌ってます。もう少し音質がクリアでキレがあるとわかりやすいんですけどね。

日本人だと日本語で歌うフレディーに集中してしまいそうですが、実はこの曲でもよく歌ってます。コーラス部のフレーズなんかも印象的です。

この曲も”Teo Torriatte”と同じ似たパターンでわかりやすいです。こういうベースは”Save Me”や”Sail Away Sweet Sister”でも聴くことができますね。特にブライアンのソロが始まるくらいのタイミングで派手に歌いまくるパターンが多いです。

印象的なフレーズを繰り返すパターンで好きなのはこの2曲です。

アルバムの『The Works』では全体的にやる気がなくて凡庸な演奏が多いのですが、この曲ではかっこいいフレーズを聴かせてくれます。ベースの音が小さいのが残念です。

“Keep Passing The Open Windows”と似たタイプの曲です。私の好みがバレますね(笑)
この曲でもいいフレーズを弾いてます。音もちゃんと上げてもらってます。一度、この曲も練習したのですが途中で指がつっちゃうので断念しました(笑)

まとめ

ジョン・ディーコンの67回目の誕生日を祝して書いてみました。
代表曲の中にもいいベースプレーはたくさんあるんですが、有名じゃない曲でもいい曲がたくさんあるということで、マイナーな曲を中心に選んでみました。

文中にも書いたようにジョンはQueenの中で地味な存在ですが、作曲や演奏面では大きな影響を及ぼしていると思っています。初期から中期にかけては音楽的な多様性を持たせるのに寄与していますし、中期から後期にかけてはヒット作も生み出しました。ベースの演奏面については繰り返す必要がないほど寄与していますね。この記事でそのことが少しでも伝われば幸いです。

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  1. […] 出典:The Days of My Life […]

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