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QueenのドラマーRoger Taylor(ロジャー・テイラー)の魅力

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Queen
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amahikasです。
クイーンのメンバーというとジョンのことばかり書いてる気がしてきました。(笑)
下手なベースを弾いていた私なのでジョンのことは特に好きなんですが、クイーンは他のメンバーも同じように好きです。
そんなわけで、今日はロジャーについて書いてみようと思います。

簡単な来歴

1949年7月26日生まれです。この記事を書いてる時点では69歳です。
クイーンの中ではおそらくもっとも裕福な家庭で育ち、少年の頃は聖歌隊で歌っています。あの高音と喉の強さはこの頃から鍛えられたものなのかもしれません。
1965年からバンド活動を始め、1968年にSmileに参加してブライアンと出会います。Smileはクイーンの前身となったバンドでブライアン・メイ、ティム・スタッフェル、ロジャー・テイラーという構成のバンドでした。後にティム・スタッフェルが脱退をし、フレディー・マーキュリーとジョン・ディーコンが加わりクイーンとなります。

クイーンとしての活動は現在も続いていますが、ソロ活動も活発です。1977年には”I Wanna Testify”というシングルを発表しています。1981年に初めてのソロアルバム『Fun in Space』を発表してからは1984年に『Strange Frontier』、1994年に『Happiness?』、1998年に『Electric Fire』、2013年に『Fun on Earth』を発表しています。
ソロ活動以外にもThe Crossというバンドを結成しています。The Crossは1988年に『Shove It』、1990年に『Mad, Bad and Dangerous to Know』、1991年に『Blue Rock』を発表しています。ちなみにThe Crossでロジャーはドラムを担当しておらず、リードボーカルとサイドギターを担当しています。

このようにクイーンのメンバーの中でももっともソロ活動が活発です。しかし、だからといってクイーンの活動がおろそかになっていたということはなくて、ソロ活動がクイーンの音楽やキャリアにも活かされたと私は思っています。クイーンの作品の中で採用されたロジャーの楽曲を見て行くとわかりやすいんですが、初期から中期はさほどインパクトがあってセールス的にも目立つ曲はありません。初めてのヒット曲は”Radio Ga Ga”だと思いますが、他のメンバーと比べるとヒットが出るまで時間がかかっています。ロジャーの曲は個人的に好きなんですが、ヒット曲を作るにはソロ活動の経験が大きかったんじゃないかと思っています。

楽曲

ロジャーが作曲をしたので有名なのは以下の曲です。

  • “Modern Times Rock ‘n’ Roll” 『Queen』
  • “The Loser in the End” 『Queen II』
  • “Tenement Funster” 『Sheer Heart Attack』
  • “Stone Cold Crazy” 『Sheer Heart Attack』
  • “I’m in Love with My Car” 『A Night at the Opera』
  • “Drowse” 『A Day at the Races』
  • “Fight from the Inside” 『News of the World』
  • “Sheer Heart Attack” 『News of the World』
  • “Fun It” 『Jazz』
  • “More of That Jazz”『Jazz』
  • “Rock It (Prime Jive)” 『The Game』
  • “Coming Soon”『The Game』
  • “Action This Day” 『Hot Space』
  • “Calling All Girls” 『Hot Space』
  • “Radio Ga Ga” 『The Works』
  • “Machines (Or ‘Back to Humans’)”『The Works』(ブライアンと共作)
  • “One Vision” 『A Kind of Magic』(ロジャーのアイディアが元とされている)
  • “A Kind of Magic” 『A Kind of Magic』
  • “Don’t Lose Your Head”『A Kind of Magic』
  • “The Invisible Man” 『The Miracle』
  • “Breakthru”『The Miracle』(フレディーと共作)
  • “Ride the Wild Wind” 『Innuendo』
  • “These Are the Days of Our Lives” 『Innuendo』
  • “Heaven for Everyone” 『Made in Heaven』

作曲者が曖昧な曲は省きました。
ヒット曲として有名なのは”Radio Ga Ga”、”A Kind of Magic”、”The Invisible Man”、”Breakthru”、”These Are the Days of Our Lives”かなと思いますが、”Radio Ga Ga”がひときわ目立ちますね。逆に言うと、”Radio Ga Ga”以外はあまり知られていない曲が多いのかもしれません。

クイーンの作曲というと初期からブライアンとフレディーが中心です。ロジャーの曲はファーストアルバムから採用されていますが、ヒットには恵まれませんでした。一番最後にクイーンに加入をしたジョンは曲の数が少ないものの”You’re My Best Friend”など早くから頭角を現したので、ロジャーには多少とも焦りがあったことでしょう。ロジャーはソロ活動の影響もあると思っていますが、中期から後期になるほど曲が良くなっていくと思っています。また、ソロ作品の曲も好きです。それとソロ作品はフレディーやブライアンよりも好きなくらいです。
ロジャーの曲の中から好きな曲を挙げていきます。”Rock It (Prime Jive)”、”Machines (Or ‘Back to Humans’)”、”One Vision”、”A Kind of Magic”、”Breakthru”、”These Are the Days of Our Lives”です。”Rock It (Prime Jive)”、”A Kind of Magic”、”Breakthru”、”These Are the Days of Our Lives”の4曲はQueenの好きな曲トップ20にも入れているくらいお気に入りです。

“These Are the Days of Our Lives”はQueenの全曲の中でも”Bohemian Rhapsody”に次いで2番目に好きな曲です。

フレディーが撮影した最後のプロモーションビデオとしても有名ですが、曲そのものもとてもいいです。優しいメロディーラインとクイーンの歴史を振り返るような歌詞、その歌詞を気持ちよく歌うフレディーのボーカルにブライアンの天才的なギターソロとそこに絡みつくジョンのベースライン。個人的には完璧です。
フレディーが亡くなってからはQueen + Paul RodgersやQueen + Adam Lambertではロジャー自身がライブで歌っていますが、こちらもとてもいいです。クイーンとして活動した日々を懐かしむような歌い方はロジャーのほうがはまってると思います。

“A Kind of Magic”は軽快なポップナンバーです。発表当初から好きな曲でしたが、自分でベースを演奏してからもっと好きになりました。ジョンのベースが素晴らしい曲のひとつです。

“Breakthru”はフレディーが書いた” A New Life is Born”という曲とロジャーの曲を合わせた曲と言われています。すなわち冒頭のパートはフレディーが、メインのパートはロジャーの曲となっています。
疾走感がとても気持ちのいい曲でプロモーションビデオともよく合っています。ジョンのベースが相変わらず冴えてるのとフレディーが伸び伸びと歌ってるのも印象的です。

“Rock It (Prime Jive)”はフレディーのボーカルから始まる曲で、テンポが上がるパートからロジャーのボーカルに変わります。ロジャーらしくシンプルな曲でノリの良いロックですね。ヒット作に恵まれた『The Game』に収録されている曲なのでいまひとつ目立ちませんが、ロジャーの曲の中で初めて好きになった曲だと思います。

“One Vision”はライブエイドでのパフォーマンスに手応えを感じ、少しバンド活動を休む予定だったのを前倒ししてスタジオに入って作られた曲です。初期のクイーンっぽくて様々な工夫が曲の中につまっています。クイーンの最後のツアーではオープニングを飾る曲として演奏されています。

ロジャーの曲は基本的にロックを基調としたシンプルな曲が多いのですが、『The Works』以降は少しひねりがあって好きです。流行に敏感であったり、新しいことに楽しく挑戦するのもロジャーらしいのですが、音楽的には自分のルーツにこだわりがあって一途という印象があります。

ロジャーが作曲にかかわったクイーンの曲をSpotifyのプレイリストにしてみました。

ミュージシャンとして

次にロジャーのミュージシャンとしての評価を書いていきます。

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ドラマーとして

ロジャーはクイーンの中でももっともマルチに活躍をしていて、ドラムだけでなく、リードボーカル、コーラス、ギター、ベースと器用にこなします。本業のドラムについてはリズムを正確に叩くというタイプではありません。どちらかというともっさりとしていてライブではもたることもあります。しかし、特にライブではパワフルで派手なドラミングが目立っていて、クイーンのパフォーマンスにも合っていたように思います。中期から後期にかけてクイーンのステージはどんどん大きくなりますが、会場が大きくなっても存在感がまったく衰えないロジャーのドラムパフォーマンスは素晴らしいの一言です。とにかく小さくまとまらない人ですね。

初期は実験的な曲が多く、いろんな楽器を使ったので大変だったと思いますがパーカッションもしっかりとこなしています。
“Liar”の冒頭なんかの演奏は好きですね。

フレディーが”My Melancholy Blues”のような曲をやりたいと言うと、しっかりとそれっぽいドラムを叩くんですよね。ジョンもそうですが、こういった適応力や応用力は素晴らしいと思いますし、全員が優秀で好奇心旺盛だったからこそ、クイーンの多岐なジャンルにわたる音楽性が成立したんだろうなと思っています。
クイーンが誰かひとりだけで成り立つバンドではなかったことの証左でありましょう。

ボーカリストとして

個人的にロジャーの数ある才能の中でもっとも評価をしているのがボーカリストとしての力量だと思います。
まず、フレディー・マーキュリーという希代のボーカリストがいなければリードボーカルを担当できるくらいの力量がロジャーにはあると思っています。それとライブではブレディーのバックコーラスに徹していますが、この徹し方も素晴らしいです。決して喉が強くないフレディーは長いツアーの影響で度々高域が出なくなったりしますが、ロジャーがカバーしてる部分が大きいです。声が出ていると言われるライブエイドのパフォーマンスでもフレディーが下を歌ってロジャーが上を歌うというシーンがあります。ロジャーなくしてフレディーの歌の部分でのパフォーマンスはなかったと思っています。逆に言うと、ロジャーがしっかりと高音パートをフォローしてくれるのでフレディーは伸び伸びと歌うことが出来ましたし、自由にステージ上を動き回ることが出来たのでしょう。
クイーンの特徴としてフレディーのボーカルやパフォーマンスと見た目、ブライアンのギターの音色、コーラスがよくあげられますが、コーラスの要となっていたのはロジャーで、ライブにおいてはフレディーと同じくらい喉を酷使していたんじゃないかと思います。

外見

ロジャー・テイラーを語る上で欠かせないのは、その外見です。初期から今に至るまでロジャーは本当に美しいと同姓の私でも感じます。
ちょっと眠たい目をして頼りなさげな初期、短髪にして凛々しくなった中期、渋みも増して衰えることのない美しさを見せる後期、そしておじいちゃんになっても美しい現在と、ロジャーほど変わらない美しさを見せてくれる男性はいないんじゃないかと思ってます。

余談ですが、映画の『ボヘミアン・ラプソディ』の製作にあたって誰がフレディーを演じるのかということに一番注目していましたが、次に注目していたのはロジャー役です。というのも数多くのイケメンがいる映画界であってもロジャーの容姿に適う役者はなかなかいないだろうと思っていたからです。個人的には若い頃のブラッド・ピット、『リバー・ランズ・スルー・イット』の頃がいいなと思っていたんですが、ブラピも年をとりましたからね。
まあ、それくらいロジャーの美貌というのはどの年代でも素晴らしく、同姓の私にとっても特別なものであるということです。

ソロ作品

前述の通り、クイーンのメンバーの中ではロジャーのソロ作品が好きだったりします。お薦めのアルバムをいくつか紹介します。

Strange Frontier

1984年に発表した2作目のソロアルバムです。一枚目の『Fun in Space』も良い作品ですが、こちらのほうが力が抜けていて、ゆったりと聴くことが出来ます。
“Strange Frontier”、”Man on Fire”、”Killing Time”、”It’s An Illusion”など派手ではありませんが、しみじみと染み渡る良曲が多いです。ブルース・スプリングスティーンの”Racing In The Street”をカバーしてるように当時のロジャーの好みが反映されています。

Old Friends

1994年発表の『Happiness?』に”Old Friends』という曲があるんですが、時期的にもフレディーのことを思って書いたんだろうなと言う曲です。クイーンの”These Are the Days of Our Lives”の元になったんじゃないかと思うくらい同じ雰囲気のある曲です。
とにかく大好きですね。

Electric Fire

ロジャーのソロ作品の中で一番好きなアルバムです。1998年発表でストレートなロックから少し変化をしていて電子的な要素も取り入れています。ジョンが弾いてるわけではないのですが、全体的にベースの演奏がいいのも特徴です。
クイーンはあえて政治的なメッセージを歌に込めることは避けていましたが、男気の強いロジャーだけあってメッセージ色は強いです。
好きな曲は”Pressure On”、”A Nation of Haircuts”、”Surrender”、”No More Fun”、”Tonight”などいい曲が揃っています。
あのロジャー・テイラーが大人のロックをやるとこうなるって感じの作品ですね。

なお、残念ながら『Electric Fire』は現在、廃盤のようで中古市場でも高価となっています。2014年にロジャーのソロ作品のベスト盤を発売していますので、そちらを購入するのをお薦めします。

The Cross

ロジャーはソロ作品以外にもThe Crossというバンドを結成しています。活動期間は1987年から1993年で、クイーンのライブをサポートしたスパイク・エドニーもキーボード兼ギターで参加していました。ちなみにスパイク・エドニーはブライアンのソロ活動にも参加しています。クイーンのメンバーの信頼が非常に厚いミュージシャンの一人です。クイーンの映像作品『Live at Wembley Stadium』の”Crazy Little Thing Called Love”でスパイクの雄姿を見ることが出来ます。

The Crossは『Shove It』(1987年)、『Mad, Bad and Dangerous to Know』(1990年)、『Blue Rock』(1991年)の3作品を発表しています。ロジャーはドラムではなくボーカルとギターを担当しています。『Shove It』には後にクイーンの『Made in Heaven』に収録される”Heaven for Everyone”が収録されています。個人的にも『Shove It』はよく聴きました。

まとめ

ロジャーについて書きました。いろんな魅力のある人ですが、クイーンの中で底抜けに明るくて前向き、時にはやりすぎることもあるくらい正義感が強く、新しいことにもどんどんチャレンジする性格が好きです。メンバーの中ではもっともロックスターらしい人だったのかなと思っています。クイーンというバンドは音楽的にも誰ひとり欠かすことが出来なかったと何度も申していますが、性格的にも絶妙な組合せだったのでしょう。

私が若い頃は、ロジャーというと外見の美しさが印象的でした。ロジャーのミュージシャンとしての魅力に気がついたのはソロアルバムの『Electric Fire』が発売された1998年頃です。正確に言うと当時の先輩や友人たちに教えてもらったというほうが正確です。
この時期に”These are the Days of Our Lives”を再評価しましたし、”Old Friends”も知りました。『Electric Fire』以外のソロ作品もこの時期によく聴いています。
作曲能力だけでなく、ドラマー、ボーカル、コーラスの能力も秀でたものがありますし、これだけ高い能力を数多く持っているミュージシャンはあまり多くありません。

好きな曲については書いたとおりですが、ソロ作品もとても良いので興味があれば『Electric Fire』と『Strange Frontier』は聴いてみて欲しいです。”Old Friends”も是非。

今回は以上です。

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