セットリスト
セットリストは以下の通りです。
Innuendo
Now I’m Here
Seven Seas of Rhye
Keep Yourself Alive
Hammer to Fall
Killer Queen
Don’t Stop Me Now
Somebody to Love
In the Lap of the Gods… Revisited
I’m in Love With My Car
Bicycle Race
Another One Bites the Dust
I Want It All
Teo Torriatte (Let Us Cling Together)
Love of My Life
’39
Doing All Right
Crazy Little Thing Called Love
Under Pressure
Dragon Attack
I Want to Break Free
You Take My Breath Away
Who Wants to Live Forever
Guitar Solo(featuring “Goin’ Home” by Dvorak)
Tie Your Mother Down
The Show Must Go On
I Was Born To Love You
Radio Ga Ga
Bohemian Rhapsody
Ay‐Oh(Freddie on screen)
We Will Rock You
We Are the Champions
God Save the Queen
“Heroes” (David Bowie song)
冒頭の”Innuendo”と”You Take My Breath Away”、最後の”God Save the Queen”と”Heroes”は音源を再生したもので実際に演奏はされていません。
29曲が演奏され豪華なセットリストだと思います。実際にはそんなに長く感じなくてQueenの歴史が凝縮されていたと感じます。
セットリストについては以下のサイトを参考にしました。
※1月31日追記 日本での全公演のセットリストを比較しました
− | さいたま(1/25) | さいたま(1/26) | 大阪(1/28) | 名古屋(1/30) |
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演奏曲 | Innuendo Now I’m Here Seven Seas of Rhye Keep Yourself Alive Hammer to Fall Killer Queen Don’t Stop Me Now Somebody to Love In the Lap of the Gods… Revisited I’m in Love With My Car Bicycle Race Another One Bites the Dust I Want It All Teo Torriatte (Let Us Cling Together) Love of My Life ’39 Doing All Right Crazy Little Thing Called Love Under Pressure Dragon Attack I Want to Break Free You Take My Breath Away Who Wants to Live Forever Guitar Solo(featuring “Goin’ Home” by Dvorak) Tie Your Mother Down The Show Must Go On I Was Born To Love You Radio Ga Ga Bohemian Rhapsody Ay‐Oh(Freddie on screen) We Will Rock You We Are the Champions God Save the Queen “Heroes” (David Bowie song) | Innuendo Now I’m Here Seven Seas of Rhye Keep Yourself Alive Hammer to Fall Killer Queen Don’t Stop Me Now Somebody to Love In the Lap of the Gods… Revisited I’m in Love With My Car Bicycle Race Another One Bites the Dust I Want It All Teo Torriatte (Let Us Cling Together) Love of My Life ’39 Doing All Right Crazy Little Thing Called Love Under Pressure Dragon Attack I Was Born To Love You I Want to Break Free You Take My Breath Away Who Wants to Live Forever Guitar Solo(featuring “Goin’ Home” by Dvorak) Tie Your Mother Down The Show Must Go On Radio Ga Ga Bohemian Rhapsody Ay‐Oh(Freddie on screen) We Will Rock You We Are the Champions God Save the Queen “Heroes” (David Bowie song) | Innuendo Now I’m Here Seven Seas of Rhye Keep Yourself Alive Hammer to Fall Killer Queen Don’t Stop Me Now Somebody to Love In the Lap of the Gods… Revisited I’m in Love With My Car Bicycle Race Another One Bites the Dust I Want It All Teo Torriatte (Let Us Cling Together) Love of My Life ’39 Doing All Right Crazy Little Thing Called Love Under Pressure Dragon Attack I Was Born To Love You I Want to Break Free You Take My Breath Away Who Wants to Live Forever Guitar Solo(featuring “Goin’ Home” by Dvorak) Tie Your Mother Down The Show Must Go On Radio Ga Ga Bohemian Rhapsody Ay‐Oh(Freddie on screen) We Will Rock You We Are the Champions God Save the Queen “Heroes” (David Bowie song) | Innuendo Now I’m Here Seven Seas of Rhye Keep Yourself Alive Hammer to Fall Killer Queen Don’t Stop Me Now Somebody to Love In the Lap of the Gods… Revisited I’m in Love With My Car Bicycle Race Another One Bites the Dust I Want It All Teo Torriatte (Let Us Cling Together) Love of My Life ’39 Doing All Right Crazy Little Thing Called Love Under Pressure Dragon Attack I Was Born To Love You I Want to Break Free You Take My Breath Away Who Wants to Live Forever Guitar Solo(featuring “Goin’ Home” by Dvorak) Tie Your Mother Down The Show Must Go On Radio Ga Ga Bohemian Rhapsody Ay‐Oh(Freddie on screen) We Will Rock You We Are the Champions God Save the Queen “Heroes” (David Bowie song) |
以下の曲は実際に演奏されておらずテープで再生されました。 ・Innuendo ・You Take My Breath Away ・Ay-Oh ・God Save the Queen ・"Heroes" | 以下の曲は実際に演奏されておらずテープで再生されました。 ・Innuendo ・You Take My Breath Away ・Ay-Oh ・God Save the Queen ・"Heroes" | 以下の曲は実際に演奏されておらずテープで再生されました。 ・Innuendo ・You Take My Breath Away ・Ay-Oh ・God Save the Queen ・"Heroes" | 以下の曲は実際に演奏されておらずテープで再生されました。 ・Innuendo ・You Take My Breath Away ・Ay-Oh ・God Save the Queen ・"Heroes" |
1月25日のみ”I Was Born To Love You”の演奏順が違っています。
ライブレポートと感想
それでは私の感想を書いていきます。
- Now I’m Here、Seven Seas of Rhye、Keep Yourself Alive、Hammer to Fall
- Killer Queen、Don’t Stop Me Now、Somebody to Love、In the Lap of the Gods… Revisited
- I’m in Love With My Car、Bicycle Race、Another One Bites the Dust、I Want It All
- Teo Torriatte (Let Us Cling Together)、Love of My Life、’39
- Doing All Right、Crazy Little Thing Called Love、Under Pressure
- Dragon Attack、I Want to Break Free、Who Wants to Live Forever
- Guitar Solo、Tie Your Mother Down、The Show Must Go On、I Was Born To Love You、Radio Ga Ga
- Bohemian Rhapsody、Ay‐Oh、We Will Rock You、We Are the Champions、God Save the Queen
Now I’m Here、Seven Seas of Rhye、Keep Yourself Alive、Hammer to Fall
会場に”Innuendo”が流れ始めてライブのスタートとなりました。なんとも荘厳な雰囲気でQueenのライブを始めるに相応しい演出です。”Now I’m Here”が始まって思ったのは音のバランスが悪いことです。私は200レベルで見ていたのですが、ギターとドラムの音が膨らんで各楽器が聞き取りづらかったです。冒頭の三曲、特に”Seven Seas of Rhye”は好きで楽しみにしていただけに残念でした。
前回は開演前から感傷的になっていたところもあるのでオープニングからいろんな気持ちが押し寄せましたが、今回は比較的冷静に観ていたこともあって個人的にスタートダッシュに失敗したという感じです。
Killer Queen、Don’t Stop Me Now、Somebody to Love、In the Lap of the Gods… Revisited
“Killer Queen”ではピアノの上でアダムが歌っていました。前回は豪華なソファーを用意していましたが、今回もなかなか憎い演出です。こういう演出がしっかりと様になるからアダムは好きですね。”Don’t Stop Me Now”あたりから音のバランスが良くなって聞きやすくなりました。演奏とアダムの歌は良かったのですが、サビの部分で観客の声があまり聞こえず一体感がありませんでした。”Somebody to Love”ではアダムのボーカルが素晴らしいと思って聞き惚れていました。前回と比べても良くなってきていますね。”In the Lap of the Gods… Revisited”は個人的に好きな曲なのでこの曲を聴くことができて嬉しかったです。”Oh Oh La La La Oh”で大合唱が起きて欲しかったところですが、映画でフィーチャーされた曲でもないので仕方無しですね。
この辺だったと思いますが、アダムが歌う前に「みんながフレディーを好きなように僕もフレディーが好きで、今日はフレディーとクイーンの音楽を楽しみましょう」という挨拶が入りました。前回も同じ挨拶をしていたと思いますが、彼のクイーンに対するリスペクトと誠実さを感じます。今回初めてQueen + Adam Lambertを観るフレディー一筋の友人も終演後に「いいヤツだね」と感心してました。
I’m in Love With My Car、Bicycle Race、Another One Bites the Dust、I Want It All
少し間をおいてロジャーが歌う”I’m in Love With My Car”が始まりました。映画で散々ネタにされたあの曲です(笑)
この曲を生で聴くのは実に久しぶりですが、ロジャーのボーカルは相変わらずかっこよかったですね。ドラムのほうは年齢的な問題で衰えを感じますが、ボーカルのほうはメインもコーラスも素晴らしかったです。とにかくこの曲が聴けて幸せでした。続く”Bicycle Race”ではアダムがオートバイに乗って登場という演出がありました。Judas Priestのロブ・ハルフォードを思い起こしてしまいました。黒のレザーに身を包んでたのでなおさらです(笑)
“I Want It All”はこの日の中でもっとも良かったと思うパフォーマンスです。演奏、音のバランス、コーラスとすべてが素晴らしかった。毎回、ちょっと不安になるブライアンのボーカルパートも安定してました。
Teo Torriatte (Let Us Cling Together)、Love of My Life、’39
一息入れてブライアンのアコースティックギターの時間です。前回は意外にも涙してしまった”Teo Torriatte”ですが、今回は大丈夫でした(笑)
ただ、この曲でも観客の歌声が聞こえてきませんでした。Queenに限らず、ブライアンのバンドでもこの曲は何度も生で聞いてますが、会場が歌声で包まれてジーンとしてしまうんですが、この日は本当に聞こえてきませんでした。続く”Love of My Life”はスクリーンにフレディーが映し出されました。この演出は前回もあって好きな演出です。こういう形でもいいからフレディーの存在を感じさせてくれるのは嬉しいものです。
“’39″も久しぶりに生で聴いた気がします。Queenの曲の中で特別好きというわけではないのですが、曲調とブライアンの優しい声に癒されます。ライブではちょっと緊張感をといてくれる感じです。
Doing All Right、Crazy Little Thing Called Love、Under Pressure
ブライアンがロジャーとアダムを紹介して二人がステージに再登場しました。いちいち「ロジャーテイラーさんデス」と日本語で紹介するのが可愛らしかった(笑)
嬉しいことに”Doing All Right”が演奏されました。ロジャーのハスキーな声とアダムの澄んだ声の対比が美しかったです。映画でも印象的な使われ方をしたので演奏をしてくれたのだと思いますが、この曲を生で聴くのは初めてなので感慨深かったです。Queenのライブを初めて観たのは1985年の来日公演なので初期は聴いてない曲が多いんですよね。”Under Pressure”をロジャーとアダムが歌うのも定番になってますね。曲が始まると前列にいたカナダのファンが”Ice Ice Baby”を歌い出して笑ってしまいました。
Dragon Attack、I Want to Break Free、Who Wants to Live Forever
“Dragon Attack”は今回もっとも楽しみにしてました。映画を観た後に本家のLive Aidのパフォーマンスを確認しようと久しぶりにBlu-rayを引っ張り出したところ、モントリオール公演も久しく観ていないことに気がついて観てみたら”Dragon Attack”を見直しました。アダムのボーカルにもう少しためが欲しかったですけどこの日のパフォーマンスも良かったですね。
前回も良かった”Who Wants to Live Forever”はアダムのボーカルにさらに磨きがかかってると思いました。素晴らしいの一言。喉をかなり酷使する曲なのでフレディーでさえもツアーでこれだけ安定して歌うのは難しかったと思いますが、アダムは非常に安定してました。
Guitar Solo、Tie Your Mother Down、The Show Must Go On、I Was Born To Love You、Radio Ga Ga
終盤にさしかかりました。恒例のブライアンのギターソロです。昔は退屈に感じたギターソロですが、最近はインストものを好んで聴くようになったせいか、非常に良かったです。特に中間部の静かなパートが素晴らしかった。後半はいつものブライアン節でこれを聴かないと帰れないと思うくらい好きになってきてます。演出も非常に凝っていてブライアンが広大な宇宙空間(背景には星や惑星が浮遊)を隕石に乗ってギターを弾いてました。ワイヤーで吊っていたのかまでは確認できませんでしたが、最後は隕石もなくなってブライアンが宇宙空間を漂う形になりました。なんとも視覚的に不思議な光景でしたが、過去にブライアンの生首が宇宙空間を浮遊するスターフリートというプロモビデオを思い出したのも事実です(笑)
本人がどう思ってるかはさておき、昔から仲間内でブライアンの黒歴史として話題になるビデオです。以下の動画の24秒あたりからを堪能してください。
大好きな”Tie Your Mother Down”はフルコーラスではなく短めの構成でした。乗ってきたところで終わってしまったのでやや消化不良です。続く”The Show Must Go On”もアダムのボーカルが素晴らしかったです。この曲はいろんな人がカバーするのを聴きますが、フレディー以外だと一番良かったですね。この日の名演のひとつです。
“I Was Born To Love You”と”Radio Ga Ga”はトイレタイムになってしまいました(笑)
それでも”Radio Ga Ga”のサビの部分にちゃんと帰ってきて手拍子に参加しました。この辺はファン歴が長いだけあるなと妙な自己満足に浸ってました。
Bohemian Rhapsody、Ay‐Oh、We Will Rock You、We Are the Champions、God Save the Queen
いよいよフィナーレです。前回はスクリーンに映ったフレディーが歌うという演出の”Bohemian Rhapsody”でしたが今回はアダムが歌いました。そしていつやるんだろうと心配していた”Ay‐Oh”は”Bohemian Rhapsody”の後に小休止を設けてやってくれました。もちろんスクリーンにはフレディが映し出されました。やっぱりこれもやらないと帰れません。
最後はお馴染みの”We Will Rock You”と”We Are the Champions”で”God Save the Queen”で締めです。”We Will Rock You”では珍しくロジャーがミスって他のメンバーからワンテンポ遅れて曲が終了するというハプニングがありました。これ、本当に珍しいことですがギターソロに入る前のブレイクからズレてしまったように聞こえました。
全体を通して
久しぶり且つ思い出のある武道館だった前回と比べると今回は肩の力を抜いて存分に楽しめました。Queen + Adam Lambertのパフォーマンスも円熟味を感じたくらい安定してきましたね。しかし前回と同様に「今回が最後になるかも」という思いに代わりはなく、悔いの残らないように楽しみつつ、彼らの勇姿を目に焼き付けようと思っていました。
残念だったのは何度か言及した観客の反応です。ブライアンのソロを含め、Queen関連のライブは10回を超えますが、今までで一番観客の反応が薄かったです。私の周りがたまたまそうだったのか、会場の音の伝わり方でそのように感じるのかなと思っていたのですが、終演後にQueen仲間と飲んでいたら同じように感じた人が多かったです。
座って見ようが黙って見ようがそれぞれが好きにすればOKで、鑑賞方法を強制するのは本意では無いのですが、Queenはロックバンドの中でも観客とのつながり、一緒に歌って楽しんでもらうことを大事にしてきたバンドです。映画でもブラジルで”Love of My Life”の大合唱が彼らに大いなる勇気を与えたことに触れていましたし、ブライアンが”We Will Rock You”を観客が参加できるように作曲したというエピソードにも触れていました。私もQueenのライブ未体験の頃は『Live Killers』を擦り切れるほど聴いて「こんなライブに参加したい」と思ったものでした。
そんなわけで個人的に少し寂しさを感じたのも事実です。ブライアンとロジャーが日本に来てくれて生で演奏するところを見ることができる喜びに代わるものはないのですが、Queenというバンドは観客からの前向きな反応があればあるほど喜び、いいパフォーマンスをするバンドなので是非一緒に歌って楽しんでもらえたらと思います。この先、なかなかできる体験ではありませんしね。
もうひとつ残念だったのは全体的にテンポが緩やかだったことです。これはロジャーの衰えが影響していると思うので仕方のない部分もあるんですが、もう少し緩急があると乗りやすかったですね。
まとめ
そんなこんなで残念な点もありましたが、全体的には大満足で大いに楽しむことのできたライブとなりました。アダムのボーカルはますますQueenにフィットしてきてます。前回よりもステージが遠い席だったのでアダムの細かなパフォーマンスは見えませんでしたが、モニターで見るかぎりでは妖艶でユーモアのあるパフォーマンスは今回も光ってました。アダムについては2016年来日公演の記事で私の思いは書きました。今回もアダムに対する評価は変わりませんし、彼がいなければブライアンとロジャーがこうして日本で大規模なライブをやることはなかったかもしれないとさえ思います。前回から引き続き、アダムには感謝しかありません。
ブライアンはギターソロも良かったですし、コーラスにMCととにかく楽しませようとする気持ちがよく伝わってきました。疲れが出ないか心配もありますがまだまだやれそうですね。一番心配なのはロジャーですが、ボーカルとコーラスは素晴らしかったです。フレディーの声がないのは寂しい気もしますが、ロジャーとブライアンの声が合わさるだけでQueenだとわかるコーラスはとにかく落ち着きます。コーラスはハモリなどの技術も重要ですが、声の相性が大事だなと改めて思いました。ドラムについてはテンポが緩やかだったのが気がかりですが、この日の演奏を見てるかぎりでは手数はありましたし、2016年来日公演よりも叩く曲が増えていたのでもう少しできるかなと期待してしまいます。
2018年公開の映画『ボヘミアン・ラプソディー』からの盛り上がりはこれで一息ついたかなと思います。こんなにQueenが話題になる日がまた来るとは夢にも思っていませんでしたし、新しいファンが増えたのも非常に嬉しいです。
そんなQueenも2021年には結成50周年を迎えます。今回のThe Rhapsody Tour が終わったら休暇を取るんだと思いますが、2021年に何か企画があるんじゃないかと期待しています。
今回は以上です。
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