プレッシャーには弱いamahikasです。
ストレスが溜まったら音楽ネタを書いて発散するに限りますね。
ということで、今回はハードロック編第8弾です。今回は三つのアーティストについて書きます。一本の記事にするほどではないのですが、非常に印象が強く残っていて好きなアーティストばかりです。隠れた名盤を知っていただけると良いなと思っています。
Jack Starr
まずはJack Starrです。Heavy Metal編でも紹介したVirgin Steeleの初期にギターを担当していました。1980年代前半からプロとしてのキャリアをVirgin Steeleでスタートし、ソロと自身のバンドで活動をしています。どれも商業的に成功してるとは言いがたいのですが、哀愁があって美しいメロディーは今でも私の耳に残っています。
Jack Starr’s Burning Starr
今回紹介をしたいのは『Jack Starr’s Burning Starr』というアルバムです。Jack Starrは1983年にはVirgin Steeleを脱退し、ソロアルバムを一枚発表しています。その後、1985年にBurning Starrを結成し、『Rock the American Way』というアルバムを発表します。『Jack Starr’s Burning Starr』はこのBurning Starrが1989年に発表した4枚目のアルバムです。
アルバムジャケットがダサいのはお約束です。この時期はこの手のジャケットが多かったです(笑)
ニューヨーク出身のバンドですが、音楽的には西海岸の明るくて軽いノリが基調となっています。これだけなら私のアンテナには引っかからないのですが、このアルバムの魅力はボーカルとギターのどこか哀しげで湿った雰囲気です。叙情性や哀愁ともよく表現されますね。ジャンル的にはメタルというよりもシンプルなハードロックです。奇をてらったところがなくて素直にメロディーで勝負をしているという印象です。
演奏は特にうまいわけではありませんが、Jack Starrのギターはさすがにうまいです。メロディーがきれいなのはもちろんのこと音色も好きです。個人的にはボーカルが気に入っています。Mike Tirelliというボーカルで残念ながら大成はしなかったんですが、ハイトーンも得意ですし、素直な歌い方をします。
このアルバムから好きな曲は以下です。
- Send Me an Angel
- Bad Times
- Fool for Love
- Remember Tomorrow
- Good Girls Gone Bad
一番好きな曲は選びづらいです。それぞれに良さがあるんですが、似た曲が多いのも事実です。基本的にミドルテンポからアップテンポの曲が多く、ギターが印象的です。
まあ、騙されたと思って一度聴いてみてください。LAメタルやスラッシュメタルが全盛の頃でしたから人気は出ませんでしたが、こういういいバンドもいたんですよ(笑)
Joshua
Joshuaは1983年にギタリストのJoshua Perahiaを中心にデビューしたハードロックバンドです。LAをベースに活動していたため、最初はLAメタルのバンド群と同じ括りで紹介されたりしましたが、音楽的な方向性はまったく別で見た目もどちらかというと地味でした。クリスチャンメタルバンドでもありますが、ストライパーのようにクリスチャンメタルバンドであることを強調はしていたわけでもありません。
日本ではルックスがいまひとつだったせいかRattやモトリー・クルーに比べると扱いは低かったものの、デビュー作の『The Hand Is Quicker Than The Eye』に収録されている”November Is Going Away”がヒットしました。
音楽的には米国西海岸のハードロックに近くてカラッとしています。メロディーが良くキャッチー、叙情的な曲もあります。中心メンバーのJoshua Perahiaがギタリストということもあり、聴きどころはギターとなっています。録音状態は決して良くないものの音色が良いですし早弾きもあって技術的に高いものがあります。私の印象だとNight RangerやY&Tに近い音楽性を持っていてクリスチャンメタルという感じではありません。西海岸のカラッとした雰囲気だけでなくイングランド的な湿った要素も強いのが特徴です。(私はここに惹かれました)あと3年くらいデビューが早かったらもっと人気が出ていてもいいバンドですね。
The Hand is Quicker than the Eye (1982)
個人的にこのアルバムジャケットは結構好きなんですが、やっぱりダサいですかね(笑)
最初に断っておきますがこのアルバムは名盤中の名盤です。楽曲がいいのは当たり前ですが、スローテンポからアップテンポまでバラエティーに富んでいます。キーボードプレーヤーが入ってるのも特徴で音楽的な幅を広げています。特に前述の”November Is Going Away”はキーボードがなかったらヒットしなかったと思います。ボーカルのSteff Fontaineの力量も高いです。ハイトーンもいけますし、哀愁のある歌い方は曲によく合ってます。
このアルバムで特に好きなのは以下の曲です。
- November Is Going Away
- Sweet Lil’ Hurricane
- A Song for Lisa
- Flying High
- Portrait of a Dream
Misha Calvin
最後に紹介するのは1990年代から活動しているセルビアのギタリストです。Black SabbathのボーカルだったTony Martinとの活動で有名です。私が聴いたのはソロ作品ですが、ソロ以外は有名な活動がなく、完全に埋もれてしまったアーティストのひとりです。
Evolution
今回紹介するアルバムはMishaが1993年に発表した『Evolution』です。二作目の『Evolution II』というアルバムも発売されたのですが、こちらはいまひとつでした。音楽的にはギターが主体となっています。アコースティックな柔らかい演奏、音色が美しいトーン、力強いリフのどれも高いレベルにあるのが魅力です。ボーカルにはトニー・マーティンとElegyのイアン・パリーが参加していてどちらも持ち味をよく出しています。個人的にはイアン・パリーの声が好きですね。
ジャンルとしてはプログレメタルに近いと思いますが、Misha自身がクラシック畑のミュージシャンなのでクラシックの要素も多分に含んでます。
『Evolution』で好きな曲は以下です。
- Heaven Only Knows
- Evolution
- Put a Little Faith in Me
- Can’t Hold Me
- Strangers
まとめ
Jack Starr、Joshua、Misha Calvinについて書きました。3バンドに共通しているのはギタリストがメインのバンドでメロディーがきれい、シンプルではありますが哀愁や叙情性があるところです。Joshuaはキーボードをうまく使っていて、Misha Calvinはクラシック音楽の要素を入れるのがうまいです。Misha Calvinについては大げさな展開も好きですね。
3バンドともそれほど高く評価されることはなかったですし、現在も派手な活躍しているわけではないのが残念ですが、私としては今でも愛聴しているバンドということで紹介をしました。
今回は以上です。
コメント