7月4日に発売されたばかりのカナルワークス社 CW-L33BBを試聴してきました。
FitEarのPrivate222を購入したばかりですが、気になるものは気になりますね。(笑)
Private222は高音寄りなので次にカスタムIEMを買うとしたら中低音寄りにしようと思ってます。
そんなわけでCW-L33BBはちょっと気になるのでした。
CW-L33BB
CW-L33BBはダンスミュージックやヒップホップのリスニングに適した重低音再生モデルで、低域用に2基、中域用に2基、高音用に1基のBAドライバを積んでいます。
価格は約11万円。
メーカーのサイトはこちらです。
試聴環境
試聴環境はいつもと同じくiPhone6 Plus+VANTAM Redです。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
試聴に使う曲についてはこちらを参考にしてくださいませ。
試聴してるのはすべて試聴機です。
あくまでも音質的な傾向を知るための試聴ですので承知おきください。
試聴結果
A Kind of Magic
メーカーの意図通り、低音寄りです。
量も多いですし、低いところもよく出てます。
ただ下品なほど出ているというわけではありません。下品になるギリギリのところおさえたという感じでしょうか。
わずかながらキレもあります。
それと高音と中域も悪くないです。というか、結構しっかりと出てます。
Kelly Sweet
この曲では低音がよく沈み込みました。
それとこの曲でも高音が意外といいですね。しっかりと再生されてますし、解像度もそこそこ高いです。
David Guetta
強烈な低音を想像していたのですが、意外と大人しいです。
そんなに低音が強調されるイメージはないですね。
まろやかで温かみのある低音ですが、フワッと広がる感覚はあまりないです。
直線的に沈み込む低音という感じです。
私はもう少し包み込むような感じを想定してたのでこれも意外でした。
ネイザン・イースト
さすがに低音が目立ちますね。この曲ではピアノとパーカッションが低音に隠れてしまいます。
耳の穴と脳が揺れます。(笑)
個人的にこの曲では長時間の視聴は厳しいかなと感じるほどの低音でした。(笑)
レ・ミゼラブル
この曲の高音の解像度はまあまあ。冒頭のパーカッションが聞こえました。
ややぼわつくかな感じがありますが、中低音がしっかりしてるのでストリングスの迫力がよく出てます。
A Fine Frenzy
低音ですが、包み込むような感じはなく低くうなる感じです。
やや不自然に聞こえるところもありますね。
AC/DC
この手の音楽にしては割とバランスが良いほうですが、ベースの音が目立ちます。
シンバル、ヴォーカル、ギターも主張する曲なんですが、バックグラウンドでずっとベースが鳴ってますね。
まとめ
どうしても低音に耳がいってしまいましたが、高音と中域もしっかりと出ていますし、解像度もそれなりなのは好感が持てました。
低音特化型のイヤフォンにありがちな低音を強調しただけの音ではなく、高中域もしっかりとだしてます。
こもるという感覚もなく、全体的にクリアで明瞭でした。
肝心の低音ですが、個人的にはやや不自然に感じました。
包み込むような温かい低音を想像していたせいもあると思いますが、どちらかというと直線的に低く沈み込む低音です。
かといってキレが良いというわけではなくぼわっとしたまま沈み込む感じです。
EDMやヒップホップをよく聞くひとには合う低音じゃないかなと思います。
個人的には同じカナルワークス社のCW-L10の低音のほうが好みです。
高音はCW-L33BBのほうがきれいでよく出てると思いますが、低音の好みや自然さで言うとL10ですね。
CW-L10の試聴結果はこちらの記事を参考にしてくださいませ。
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