色々と話題になってるSonyのJust earを聴いてきました。
Just earはSonyが発売するカスタムIEMです。
私自身は先日発表された価格(20万〜)を聞いて買えないなと判断したんですが、音質や出来に興味があったので聞いてきました。
Just earとは
Just earについて簡単に説明しておきます。
まず、公式サイトはこちらです。
Sonyが発売する最初のカスタムIEMでバランスド・アーマチュア型とダイナミック型ドライバーユニットの両方を積んだハイブリッド型のカスタムIEMとなります。
モデルは二つあって「XJE-MH1」はユーザーの音質をエンジニアがヒアリングをして個別に調整をしてくれるそうです。
「XJE-MH2」はモニター、リスニング、クラブサウンドの3種類の音質バリエーションをあらかじめメーカーが用意してるモデルです。個別調整は行いません。
よって、基本的にはMH1もMH2もモノは一緒です。
個別に音質をカスタマイズするか、あらかじめメーカーが設定した音質かの違いとなります。
価格は「XJE-MH1」が約30万で「XJE-MH2」が約20万です。
ただでさえ高価なカスタムIEMですが、かなり強気の価格設定と個人的には感じます。
個人的にはどう頑張っても出せない金額なのですが、市場がどのような評価をするかが気になるところです。
試聴環境
試聴環境はいつも通り、iPhone6 Plus+VANTAM Redです。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
たまにハイレゾ音源も使用します。
試聴に使う曲についてはこちらを参考にしてくださいませ。
試聴してるのはすべて試聴機です。
あくまでも音質的な傾向を知るための試聴ですので承知おきください。
XJE-MH2 モニター
試聴をしたのはMH2のモニターとリスニングです。
レ・ミゼラブル
解像度は全体的に高いです。モニターの名に恥じない解像度です。
高音はやや刺さりますが、とてもきれいで伸びもあります。
迫力と音圧はそこそこで、気持ち良く聞くよりも分析的に聞くために最適な調整がしてると感じました。
低音は温かみよりもキレを重視するタイプ。
Ozzy Osbourne
全体的なバランスは高音寄り。
この曲がもつクラシカルな雰囲気はよく表現されていますし、音の密度が高い部分でもひとつひとつの音がよく表現されています。
ただ、ノリの表現はいまひとつです。
音場も奥行きがやや狭いと感じました。
ネイザン・イースト
低音は低いところまでよくでてますが、高音の量が多すぎて中低音が消される時もあります。
ピアノとベースの音がそれぞれ非常にきれいです。
ベースはキレが特に目立ちます。奏者の指使いがよく伝わりますね。
スピード感もああります。伸びる音はよく伸びて、止まる音はよく止まるという印象です。
次ページはリスニング用に調整されたMH2の感想です。
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