DT 1770 PROにもだいぶ慣れてきました。
 持ち運びがしづらいのを除けばとても満足しています。
 持ち運びについては元々覚悟をして購入しましたし、携帯性を売りにする製品でもないので自分の中では大きな問題ではありません。
意外だったのはファーストインプレッションとP7の聞き比べ記事にも書いたように低音の出方です。
 店頭試聴の時は「高音寄り」と表現しましたが、実際は低音の量がかなり多いです。
 「低音寄り」といっても差し支えないほどです。
 ただし、低音が誇張されているというよりは低域のレンジが広いため、相対的に量が多いと感じるのかなという印象です。
 また、包み込むような低音も聞かせてくれますが、どちらかというと直線的に低音が迫ってくるという表現のほうが合います。
DT 1770 PROの音質レビューについては以下の記事も参考にしてください。


本日はポータブル用に購入したONSO社の3.5mm-mini XLR「hpcs_01_ub3x_120」ケーブルと標準のストレートケーブルを比較してみたいと思います。
視聴環境
MacBook Pro(Audirvana)からVANTAM Redを経由してヘッドフォンに接続しています。
 音源はXLDでCDからALACに変換したものがほとんどです。
 VANTAM Redで32bit/384kHzにアップサンプリングしています。
 詳細については以下の記事を参考にしてください。

Audirvanaの設定もいつもの通りです。詳細は以下の記事を参照してください。

試聴曲と聴きどころについては以下の記事を参考にしてくださいませ。

早速ケーブルの聞き比べからいってみましょう。
ケーブル聞き比べ
ケーブルは標準ストレートケーブルとONSO社の3.5mm-mini XLR「hpcs_01_ub3x_120」で聞き比べをします。
 標準ケーブルは3mもあるため、ONSOの「hpcs_01_ub3x_120」を購入しました。
 7,500円前後と買いやすいのでお薦めです。
こちらは1.2mと取り回しがいい上に音も標準ケーブルとさほど変わらないという印象です。
No More Tears / Ozzy Osbourne
標準ケーブルのほうが解像度が高いように感じます。
 ひとつひとつの音を細かく聴くことができます。
 低域も標準ケーブルのほうが下までよく出ていて解像度も高いですね。
音場も標準ケーブルのほうが広いです。
 この曲の持つドラマティックな雰囲気がよく表現出来ています。
Rock the Blues Away / AC/DC
この曲ではONSOのほうが高域がよく出ているように感じます。
 よりクリアで開放的な高音になるので高域が聞き取りやすいです。
 標準ケーブルは低域が変わらず強く出ていて全体的な解像度も高いです。
She-Wolf / Megadeth
この曲でもONSOは高域が強く、標準ケーブルは低域がよく出ると感じました。
 特に沈み込むような低音は標準ケーブルのほうが得意ですね。
At The End Of The Day / Les Miserables
曲の雰囲気を変えてみましたが、同様の結果になりました。
 例えば出だしのパーカッションなんかはONSOのほうが細かく聴くことができますね。
 女性のコーラスもONSOのほうがクリアに聴くことができます。
 しかし、低域については標準ケーブルよりも量が少ないです。
 この曲のオーケストラでは細かい高音を聴くにはONSOのほうが合いますが、オーケストラの迫力は標準ケーブルのほうが伝わってきます。
 標準ケーブルの高域表現が物足りないかというとそういうわけではないですからね。
The Millionaire Waltz / Queen
再び曲の雰囲気を変えます。
 ONSOのケーブルはより硬質な音ですね。温かみのある音というよりも乾いていて硬い音に変わりますね。
Crush / Kelly Sweet
三度雰囲気を変えましたが、同じ印象でした。
 高域と低域の出方以外は変化はないですね。
 ただ、高域と低域の出方は想像以上に違いがあると感じました。
取り回し
ONSOのケーブルのほうが短くて細いために外での取り回しは圧倒的に良いのです。
 もうひとつONSOのケーブルの優れた点としてヘッドフォン側コネクタの短さを挙げることが出来ます。
 標準のケーブルだとヘッドフォン側のmini XLRコネクタが長く、ケーブルも硬めのためケーブルが肩に当たるんですね。
 ONSOのケーブルだとヘッドフォン側のmini XLRコネクタが短くてケーブルも柔らないのでケーブルが肩に当たるということはありません。
ONSOの3.5mm-mini XLR 「hpcs_01_ub3x_120」。
 コネクタ部分はプラスチック素材が使われているようで写真ほど高級感はありません。
 ただし、軽いので外に持ち出しやすいのと取り回しが楽です。
重厚感のある標準ケーブルのコネクタ。
 デザインと質感は非常に気に入っていますが、少々使いづらいです。
 ヘッドフォン本体との着脱もちょっとしづらい。
まとめ
携帯性と取り回しについてはONSO社の3.5mm-mini XLR 「hpcs_01_ub3x_120」に軍配が上がります。
 音質については好みかなと思います。
 ONSO社のケーブルでも大きくDT 1770 PROの特性と良さは損なわれることはありませんが、高域の量が増えて、低域が少し大人しくなります。
 そのせいか、音場の広さと臨場感も少し悪くなります。
標準ケーブルは扱いづらいものの音質は私の好みに合っています。
 高域と解像度、開放的な音質を期待して購入したDT 1770 PROですが、P7と比べても下までしっかりと出る低音と解像度の高さにはとても気に入っているので標準ケーブルのほうが好きだな思う次第です。
まあ、それでもDT 1770 PROを外に持ち出す時はONSOのケーブルを使います。(笑)
今回は以上です。
DT 1770 PROの記事については以下も参考にしてください。



 
  
  
  
  




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