MEZE 99 Classics
99 Classicsは二度目の試聴ですが、前回の試聴したときの印象が非常に良かったです。
新興のメーカーですが、リスニング向けの音作りがとてもうまいなと感じています。
前回の試聴結果は以下の記事を参考にしてくださいませ。
Thunderstruck / AC/DC
直前に聴いたM1MK2と比べると中域がよく出てるので迫力が違いますね。
高域はM1MK2と同程度の細かさと解像力と感じます。高音が上に抜けていくような表現もうまいです。
低域はM1MK2ほど沈み込みません。高域は上まで出ますが、低域はそれほど下まで出ませんね。
全体的に音の余韻の残り方がうまく表現されていて心地良さを感じました。
Master of Puppets / Metallica
この曲も問題無しです。メタルの迫力がしっかりと伝わってきます。
細かい点ではシンバルなどの高域が少し聞きづらいと感じることがあります。
ギターのリフとベースのユニゾンが分厚くて、メタルを聴いてるなと言う充足感があると同時にメタルを聴くなら他に良いもっと製品があるかなとも感じました。
なかなか万能にどのジャンルも聴かせる製品は少ないと思うんですが、99 Classicsは音の密度が高いメタルは少し苦手かもしれません。
Rangers / A Fine Frenzy
ゆったりとした女性ボーカルを聴いてみました。
高域のシンバルと低域のベースが心地良いです。
M1MK2と比べるとベースの指使いを細かく聴くことができますね。低域の解像度はこちらのほうが高いです。
ボーカルはこちらも刺さらずに快適で、息づかいも聞こえます。
前回の試聴でも感じましたが、立体的な表現がうまいですね。
Bisso Baba / Bob James
M1MK2ほどではありませんが、この曲では低音が沈み込みました。
シンバルがシャキシャキと鳴って心地良いですね。
99 Classicsは高音が特に美しいと感じます。
全体的にリスニング重視の製品ですが、高域はメリハリがあります。
99 Classics その他の評価
装着感はやや緩めで側圧もきつくないです。
M1MK2に比べると耳を覆うタイプですので、しっかりとホールドするものの多少の窮屈さは感じます。
音量はM1MK2と同じで75から80でした。
まとめ
音質的には結構な差が出ました。M1MK2のほうがモニター寄りで高域と低域が強いです。
硬質で乾いた音ですが、不思議と聴きづらさは感じませんでした。
M1MK2は中域の量が少ない点が気になりましたが、中域の中でも高い音が目立つHERUS+で聴いたので余計に高域が強くて中域が弱いと感じたんだと思います。
MEZEの99 Classicsはリスニング向けで高域と中域が得意です。低域もしっかりと出るので割とフラットに近いバランスですが、高域と中域に比べると少し量が少ないですね。
Metallicaではシンバルとギターリフが少し聴きづらく感じました。
HERUS+の効果もあると思いますが、音の密度が高く、高域を多用するメタル系には合わないこともあると思います。低く沈み込むタイプのメタルなら問題ないでしょう。
解像力はどちらも高域はそこそこ高いです。DT 1770 PROに比べると見劣りはしますが、価格を考えれば妥当かなと思います。
低域については99 Classicsの解像力がなかなか高いですね。M1MK2はDT 1770 PROやP7に、99 Classicsに比べると解像力は落ちますが、沈み込みが深いの魅力です。
価格を考えたら健闘してると思います。
オンイヤー型であることと価格を考えるとM1MK2は魅力を感じますが、中域の量の少なさは気になるので、今のところオンイヤー型で最有力のT51pと聞き比べてみたいです。
99 ClassicsはP7と音質傾向がまったく同じではないもののリスニングに最適ですし、小さくて軽いのでP7の代わりとしても十分に使えるかなと思います。
やはり欲しいですね。
ただし、先日P7 Wirelessが発表されました。
イヤーパッドの素材も変わってるようなので、もしかするとP7で私が抱えている問題が解決されるかもしれません。
P7 Wirelessは有線接続でも使えるのでイヤーパッドの問題が解決すれば、99 Classicsは私にとって微妙な製品となりそうです。さすがに3本も密閉型のヘッドホンを使いこなす自信はないですかね。非常に迷うところです。
P7 Wirelessに関しては以下の記事を参考にしてくださいませ。
それと、噂の域を出ませんが、B&WがP9を発売するかもしれません。
話しの発端はamazon.comにB&WのP9が10月末発売で登場したことなんですが、信憑性は高いと思ってます。写真がとにかくリアルで誰かがいたずら目的で作ったにしてはできすぎなんですよね。
今年はB&W社の創立50周年でもあるので、P7を超えるヘッドホンを発売したとしても不思議はありません。
amazon.comに一時的に掲載されたB&W P9については以下、Head-Fiを参考にしてください。
P9の価格は899米ドルとなっています。日本で発売するとなると10万円台と予想しています。
今年はAndroid DAPのCayin i5もしくはEchoBoxのThe Explorerも欲しいと思っていますので、完全に予算オーバーです。
気に入っている99 Classicsをなかなか買えないのもB&Wの製品ラッシュが影響しています。
P9はセミオープン型という噂もありますので、どうなるかまだわかりませんが、慎重にB&Wの動向を見ながらうまく買い物をしたいと思います。
今回は以上です。
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