私にとって2本目のカスタムIEM、Vision Ears VE5が届いて一週間が経ちました。
ここでファーストインプレッションを書いておきたいと思います。
なお、VE5は私にとって2本目のカスタムIEM(インイヤーモニター)となります。
2本目のカスタムIEMを買おうと思った経緯については以下の記事を参考にしてください。
1本目のカスタムIEM選びについては以下の記事を参考にしてください。
音質
初日は試聴機と同じ傾向の音質と感じたものの超高域と重低音が出ておらず、縦のレンジが狭くて少し窮屈に感じました。
試聴時にVE5に惚れ込んだ音の滑らかさやつながりの良さが全体的に感じられなく、ザラッとした音質になってると感じました。
また、全体的にキレも不足してるなぁという印象です。
試聴時を100とすると80くらいの音かなというのが第一印象でした。
いつも通り、夜中は自分が好きな曲を再生してVE5をひたすら鳴らしました。
そのおかげか2日目は縦のレンジが少し広がってきたと感じました。
ただ、まだ音は全体的に粗く、滑らかさも足りないなという印象でした。
耳がヘッドホンのDT 1770 PROに慣れているということもあると思いますが、高域が粗くて、低域が少しもやっとしていてキレ不足と感じました。
3日目で通算27時間ほど鳴らしました。
新しく購入した小型DACのHERUS+との組み合わせで少し違和感があったので、この日は試聴の時に使っていたVANTAM Redを使いました。
VANTAM Redと組み合わせたことで、だいぶ試聴時の音に近づいたと感じました。
まだ不足していると感じるのは低音の沈み込みと全体的な滑らかさです。
高域についてはほぼほぼ試聴の時と同じイメージになりました。
それと、左右の定位が少しおかしいかなとこの日は感じました。
装着感とも関係してるんですが少し違和感がありましたね。
4日目で通算40時間ほど鳴らしました。
この日はさらに試聴時に近くなりました。特に高域が気持ち良くてVE5を手にしてから初めて音質的に安心をした日でもあります。
不足していると感じるのはやはり低域の沈み込みとキレです。前日と一緒ですね。
それと、HERUS+との組み合わせでは特定の音域を強調しているように感じました。
VE5かHERUS+の特性なのかは今後見極めが必要かなと思っています。
5日目で通算50時間ほど鳴らしました。
この時点で試聴時とほぼ同じ音質になったなと感じました。
6日目で鳴らしも通算60時間となりました。
この日は朝からメタル系を聴きました。
メタル系については解像度が高すぎて少々細かすぎるなとも感じました。
迫力と音圧はそれなりに出ているので、不満を感じるほどではないのですが、もう少し解像度が低くてもいいかなと思いました。
ちなみに同じメタル系でも最近購入したドリームシアターの新作だとまったく問題がないです。素晴らしい音で聴くことができています。
この日もHERUS+との組み合わせでしたが、HERUS+が粗を隠してるように感じました。
相対的に見てVE5とHERUS+の相性は悪くないと思います。
ただし、VE5もHERUS+も粗を隠すところがあるのでモニター用途には向かないですね。
試聴時にはVE5よりもVE4のほうが濃いめの味つけと感じたので、VE4だと濃すぎるかもしれません。VE5よりも薄味に感じたVE6ならHERUS+との組み合わせはさらに良いんじゃないかと思います。
7日目。通算70時間ほど鳴らしてます。
VE5とHERUS+の組み合わせにもだいぶ慣れてきました。
音質のほうは完全に試聴時と一緒というイメージです。
奥行きと音場の広さについては試聴時よりも少し広いという印象です。
前の日はメタル系の音楽を聴きましたが、この日はQueenを始めとするもっとも私が気に入っている曲を中心に聴きました。
どのジャンルも問題ないと感じましたが、音質のあまり良くない古い音源については、解像度が高すぎるために悪い音質のまま再生されるなと感じます。
VE5とHERUS+の組み合わせだと粗を隠すと書きましたが、限度もあります。
元々の音源が粗い曲については修正のしようがないという印象を受けます。
かつてメインで使っていたヘッドフォンのB&W P7ほど粗を隠してくれるわけではありません。
次ページから装着感やその他について書いていきます。
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