昨年行ったDAPもしくはDAC/ポタアン選びの結果、DAP機能はしばらくiPhoneに任せることに決めました。
音源の入手のしやすさ、音源ファイルの管理、プレイリストやレート機能の安定性を考えるとiPhoneにDACかポタアンをつけて運用することがいいだろうと判断しました。
いつ、どのように考えが変わるかわかりませんが、iPhoneで行くと決まったら次はポータブル環境で音質を大きく左右するDACとポータブルヘッドフォンアンプです。
以下の記事の通り、HERUS+とMojo、もしくはこれから発売されるであろうDRAGONFLY REDを買おうという結論に至りました。
買おうと決めた製品のうち、HERUS+は現在メインで使用しているVANTAM Redの代わりにと思って購入しました。
しかし、先日ファーストインプレッションの記事にも書いたように、音質は気に入っているもののモニター系としてはやや味つけをする傾向があり、VANTAM Redの代わりにするのは難しいなと判断しました。(詳細は以下の記事を参照してくださいませ)
そこでこれまで試聴をしてきて気になっている二製品を聞き比べてきました。
TEACのHA-P5とiFi Audioのnano iDSDです。
TEAC HA-P5
この製品は先日のポタ研 2016冬で試聴をしました。
iPhoneとLightningケーブルで接続が可能なDAC搭載のポータブルヘッドホンアンプです。
DACにはBurrBrown PCM1795を採用しており、PCMは192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまで対応しています。
アンプ部はBurrBrown OPA1602 SoundPLUSを採用しています。
出力は3.5mm 4極ミニ端子を装備しており、バランス接続にも対応。
さらにアナログ出力として3.5mmのステレオミニ端子を装備しています。
入力は同軸と光デジタル入力兼用の3.5mmのステレオミニ端子、USB Micro BとUSB A端子を装備しています。
バッテリーも内蔵していますが、iOSデバイス接続時に約5時間しか持たないようです。
ここはやや物足りないですね。
詳細についてはメーカーの公式サイトを参照してください。
音質や機能だけでなくデザインも気に入っています。
価格も6万円前後と私の予算内でした。
iFi Audio nano iDSD
お次はイギリスのiFi Audio社のnano iDSDです。
今さら私が説明をするまでもない人気製品ですね。
nano iDSDは384kHzのPCM、12.4MHzのDSDまで対応しています。
DACにはBurr-Brown社製のDACチップを搭載しています。
オペアンプ部は分解をした方によるとTI社製のTPA6130A2のようですね。
まあ、出音が良ければ何を使っていても問題ないです。(笑)
入力はUSBのみです。
出力はRCAライン出力、3.5mmヘッドホンジャック、SPDIF出力を装備しています。
バッテリーも内蔵していてこちらは10時間持つそうです。
VANTAM Redが8時間なので私にとっては充分。
最近発売されたHA-P5に比べると入力も出力もやや物足りないかなという印象ですね。
iPhoneとのLightning接続ができないのが個人的には大きなデメリットですが、そこは最近HERUS+を購入したので前よりは抵抗がなくなりました。
iPhoneやMacで試聴する場合は、USBポートがふさがりますので、音楽を聴きながら充電ができないのもデメリットです。
nano iDSDの後にmicro iDSDという製品も発売されました。
個人的には出力も大きそうなので、micro iDSDに興味があったんですが、携帯するにはちょっと厳しい大きさなのでnano iDSDを選びました。
nano iDSDの詳細については公式サイトを参考にしてください。
オーディオ製品としての完成度は高いのですが、ポータブルで使うにはやや難があるというのが個人的な印象です。
次ページから試聴結果を書いていきます。
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