昨年から続けていたDAPもしくはポタアン選びについて経過と結果をまとめました。
DAPとはデジタルオーディオプレーヤー(Digital Audio Player)
なお、最終的にはDACのHERUS+を選ぶことになったので、DAPもしくはポタアン(DAC)にタイトルを変更しました。
経緯
現在はiPhoneをDAPとして使用しています。
iPhone5からなのでかれこれ5年近くになるんですかね。
比較的早いサイクルで製品を買い換える私にとっては珍しいです。
もっともiPhone5以降は毎年iPhoneを買ってますが。(笑)
ここ2年くらいでiPhoneをDAPとして使うのに不満が出てきました。
もっとも大きな不満はハイレゾ対応です。
現状のiOS標準音楽アプリでは48kHz/24bitまでしか対応していません。
DSDとは言わないので96kHz/24bitくらいまで対応してくれたらなと思っています。
また、iTunes Storeでの音楽配信も256kのAACのままです。
ここもハイレゾとは言いませんが、そろそろCD並みのロスレス音源に対応しても良いんじゃないかと思っています。
ただし、iTunesを中心とした音楽管理の環境には満足していて、ここはあまり変えたいとは思っていません。
よって、今回はiTunesとも同期することが可能なDAP製品を候補としました。
ポータブルアンプとDACも候補に入れたのは、iPhoneをDAPとして使い続けるという結論もあると考えていたからです。
前述の通り、音楽を管理する上でiTunesに相当依存しているので、この環境はなるべく維持したいと考えています。
Mac OS、Windows、iOS、Androidといろんな選択肢がある中で、依存しすぎるのもイヤなんですが、現状ではiTunesがもっとも私にとって使いやすいことに変わりはありません。
この辺の詳しい事情については以下の記事に書きましたので参考にしてくださいませ。
試聴環境
試聴をした機器の印象を書く前に、試聴環境と試聴に使った曲についてまとめておきます。
DAPとポタアン(DAC)の試聴は少し苦労をしました。
まず、DAPの試聴用にAndroid端末で使っていたmicroSDカードを引っ張り出してきました。
このmicroSDカードに試聴用の曲を入れました。
幸いにもmicroSDカードはすべてのDAPで認識されました。便利ですね。
ポタアン(DAC)の試聴にはAppleのLightning – USBカメラアダプタを購入しました。
過去にはカメラコネクションキット(CCK)と呼ばれていたコネクタですね。
このコネクタを使用することによって、多くのUSBデバイスがMFI認証を取得することなくiOSデバイスで使用することが可能になります。
DAPを試聴する時にはメインで使用しているB&WのP7、DT 1770 PRO、Fitear Private 222を使用しました。
ポタアン(DAC)を試聴するときはiPhoneとB&WのP7、DT 1770 PRO、Fitear Private 222の間にポタアン(DAC)を接続しました。
試聴に使った曲については以下の記事を参考にしてください。
それとイコライザやフィルターといった機能はOFFにして試聴をしました。
イコライザやフィルターといった機能は元々の音を濁すこともあるので、基本的に使用していないのが理由です。
とはいっても最近のデジタルフィルターは相当出来がいいと思っています。
DP-X1
まずはONKYOのDP-X1です。
Android OS5.1.1と4.7インチのタッチスクリーンを搭載しています。
microSDスロットが二つあり、最大構成では432GBまで拡張することができます。
iPhoneの128GBと比べるとかなり魅力的です。
PCMは44.1から384kHzまで再生可能。量子化bitは16/24/32に対応しています。
ただし、32bit integerは24bitにダウンコンバートして再生されます。
DSDは2.8/5.6/11.2MHzに対応していますが、PCMに変換して再生されます。
2.5mm4極バランス出力と3.5mm出力があります。
また、Micro USB端子により外部DACにも出力が可能になっています。
外部DACに出力をする場合、DSD音源はPCMに変換されません。
DP-X1の詳しい仕様については公式サイトを参考にしてください。
DP-X1の試聴結果
音質面は素直で丁寧という印象が強いです。
iPhoneと比較すると解像度、音場ともに優れています。
私が普段使用しているiPhone+VANTAM Redの環境に比べても遜色はありませんでした。
これと言って音質的に特筆すべきメリットはありませんでしたが、DAPに音質を変えることは求めていないので、ソース通りに素直な音を出すという点で非常に好感を持っています。
良くない印象を受けたのはソフト面です。
Playlistの使い勝手や転送の際の不具合については常用するとかなりのストレスを感じるだろうなと思いました。
ただし、これらの不具合は最新版のOSになってかなり改善されてきてるようですね。
デジタル機器がかなり複雑になってきている現代では、開発側が想定しないトラブルが起きるのは当然と思っていますので、発売初期の段階で不具合が出ることについてはそれほど気にしていません。
それよりも重要なのは継続的にソフトウェアを改善していくことですね。
今回、ONKYOはDP-X1に数々の改良を加えていますのでユーザーとしてはとても心強いです。
開発コストはかかると思いますが、次の製品に役立つはずなので、この姿勢は保ち続けて欲しいです。
難点が他に二つあります。
microSDカードの出し入れはしづらいですね。改良の余地があると思います。
また、4.7インチの液晶パネルがDAPに必要かという点も疑問です。
本体のサイズをもう少しコンパクトにすることも出来たんじゃないかと思います。
音質については満足していたのでこれらの難点はとても残念でしたが、現時点でDP-X1はお薦めできるDAPのひとつです。
ソフト面の不具合はかなり改善されているようですので、今後に期待したいです。
DP-X1の詳しい試聴結果については以下の記事を参考にしてください。
次ページに続きます。
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