気ままに試聴 ヘッドフォンbeyerdynamic T5p

ヘッドフォン選びの真っ最中ですが、ちょっと気になったのでbeyerdynamicの名機T5pを試聴してきました。

画像は公式サイトから

画像は公式サイトから

いまさらT5pかよと自分でも思いますが、beyerdynamicは過去にT51p、T70pを候補としてきてました。
今回のヘッドフォン選びでもDT 1770 Proを聴いてみたいと思ってます。

T5pは密閉型としてはbeyerdynamicの最高級モデルです。
これまでは価格が高いため、興味を持ちつつも聴く機会がありませんでした。(正確には聴かないようにしていた)
今回のヘッドフォン選びは調子に乗って上限価格を10万前後としているため、T5pもOKじゃんと気がついたのが試聴をしようと思った理由です。
とはいえ、T5pにはリケーブルが出来ないという欠点があります。
現行モデルは大丈夫のようですが、過去には断線しやすいというレビューもよく見かけました。
T5pは今回の候補にはしませんが、今回のヘッドフォン選びで何も買わないという結論になる可能性もあるため、勉強がてらふらふらとT5pを試聴しました。
今回発売されたT1pのように次世代のT5pはリケーブルが可能となる可能性が高いですしね。
というか、ベイヤーさんお願いしますね。

試聴環境はいつも通りiPhone+VANTAM Redです。
試聴に使った曲は以下の記事の通りです。

今日は音楽も音楽を再生するデバイスも大好きなので、試聴によく使う曲と聴きどころを紹介したいと思います。 学生の頃から試聴をするのはこの...

試聴結果

Megadeth

唐突に出てきましたが、MegadethのShe-Wolfという曲を聴いてみました。
この曲はメガデスの7枚目のアルバム「Cryptic Writings」に収録されているファーストチューンでギターもベースもキレキレなところが気に入っています。
非常に音質のいいアルバムなので試聴に使ってみます。

T5pの第一印象ですがバランスは高音寄りです。
低音は低いところまで出ていますが量が少ないです。
高音はやや刺さりますが、この程度なら許容範囲です。
中域も結構主張します。ギターとベースがシンクロするリフは気持ちいいですね。

他の密閉型ヘッドフォンと大きく違うのは開放的で音の抜けがいいところ。
密閉型でこの開放感といえばAKGのK551やK545を思い出しますが、T5pはK551に比べて中低音の量が多いという印象です。
K551よりもバランスがフラットに近いので個人的にはこちらのほうが好みです。

ネイザン・イースト

低音の量を少し確認してみましょう。
まず上品でキレのあるベースです。
この曲は低音の量が多いので下手な機種だと低域がボワつくのですが、T5pはキレのある低音を聞かせてくれます。
ちなみにメインで使用しているヘッドフォンのB&W P7もこの曲ではさすがに少しボワつきます。

低音だけでなく全体的に乾いた感じの音質です。音場は広めで特に奥行きが広く感じます。
それと低音に埋もれがちなシンバルとピアノの音がどのように聞こえるかが重要なのですが、とても歯切れ良く、伸びのある音を聞かせてくれます。

The Millionaire Waltz

ちょっとテイストを変えてQueenのこの曲を聴いてみます。
それとVANTAM Redの音量を最大にしてみました。
問題なく視聴できるので能率は良いほうではないのでしょう。
基本的にポータブルでの使用というよりも据え置きのしっかりとしたアンプで鳴らすことが前提なんでしょうね。

この曲では全体的にやややせた音に聞こえます。
これはT5pに問題があるというよりも元々の録音状態が良くないために痩せて聞こえるのだと思います。
T5pはP7に比べて繊細な鳴り方をするのでソースが貧弱な音質であれば、そのまま正確に鳴らしてしまうのかなと思いました。

話を戻します。
痩せて聞こえるもののこの曲でも全知的にキレと開放的な音が目立ちます。
解像度も高中低すべての音域で高いですね。
ボーカルは過剰に前に出てくるわけではなく、他の楽器と同じくらいの位置に聞こえます。

音の立ち上がりや広がり、余韻の残り方もいい感じです。
三分あたりのブライアンのギターとパーカッションがとてもきれいに聞こえます。
繊細な高音を出すのは得意だなという印象です。

Ozzy Osbourne

全体的な印象は他の曲と変わりません。
この曲でもT5pの個性を出しつつ気持ち良く鳴らしてくれます。
中低音の量が少ないので迫力や音圧はP7に比べると不足しますが、P7とは違った魅力を感じさせてくれます。
音場の広さと開放的な音が影響してるのかなと思います。

レ・ミゼラブル

この曲では解像度の高さが目立ちます。
音の密度は高いですが、各楽器を聞き分けることが出来ます。
高音もきれいで良く伸びてます。
チェロなど中低音を担当するストリングスの音圧が良い感じに出てますね。

まとめ

beyerdynamicの最高級機T1の密閉型モデルだけあって非常に高い能力を持ってるな感じました。
普段は中低音寄りのP7を愛用していますが、K551を持ってるように高音寄りのヘッドフォンも好きです。
T5pは高音寄り、繊細、開放的、伸び、きれい、高解像度という言葉がどれも合うヘッドフォンだなと感じました。
また中低音もそこそこ出るので各曲の魅力が損なわれることはありませんでした。
K551との最大の差はここかなと思います。

ドライバーと耳の間に広大な空間があるおかげで音場が広くゆったりとした音を聴かせてくれるのも好感です。
狭い空間で一生懸命音を鳴らしてると言うよりも余裕を持って鳴らしてくれるので聴き疲れもしなさそうです。

ひとつひとつの音の粒が細かく滑らかに聞こえるのも魅力のひとつです。
おそらくこのサラッとした滑らかさはP7にも負けてないと思います。

ということでかなり欲しくなってしまいました。(笑)
前述の通りリケーブルが出来ないのが気になります。
断線したとしてもいまは修理をしてくれるお店もありますのでそこまで気にする必要もないと思いますが、T1の後継機も出たのでT5pの後継機を待ちたいですね。

今年のヘッドフォン選びについてはこちらを参考にしてください。

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