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聞き比べ Fitear Private222とATH-IM04、TITAN 1

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Private 222
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
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私にとって初めてのカスタムIEMとなったPrivate222が完成してから一ヶ月が経ちました。
今回はカスタムIEMを買う前から興味のあったユニバーサルイヤフォンとの聞き比べをしてみたいと思います。
ユニバーサルイヤフォンは現在所有しているIM04とTITAN1を使います。
IM04は密閉型の4BAドライバーモデル。
TITAN 1は開放型でチタン製のダイナミックドライバをひとつ搭載したモデルです。

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三者そろい踏み

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環境

環境はもっともよく使っている「iPhone6 Plus+VANTAM Red+各イヤフォン」という構成にしました。
iPhone直もやりたかったんですが、時間がなかったので機会があればまたやってみたいと思いますが、軽く3機種を聴いてみた印象ではほとんど変わらない結果になるかと思います。

視聴に使う曲もいつも通りです。

私がオーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ
今日は音楽も音楽を再生するデバイスも大好きなので、試聴によく使う曲と聴きどころを紹介したいと思います。 学生の頃から試聴をするのはこの曲と大体決めていますが、時が経つにつれてだいぶ変わってます。基本的に私が試聴に使うのは自分が大好きな曲とい...

IM04には標準のイヤーピースをつけております。TITANはJVCのスパイラルドットを着けました。

それでは早速聞き比べてみた結果を書いていきます。

The Millionaire Waltz

試聴リストの常連となりつつあるQueenのこの曲からです。
ミドルテンポのワルツをロック風にアレンジしています。個人的にはベース、ピアノ、ヴォーカルが印象的な曲です。

聞き比べた結果

Private 222とTITAN 1はどちらかというとモニター系でIM04はリスニング向きです。
どの音域でも222とTITANはキレが良く、IM04はキレではなく温かみがあります。
解像度は222、TITAN、IM04の順に高いです。
音の奥行きはIM04がやや222より高いです。TITAN 1はこの二つに比べてしまうと狭く感じます。

高音は222が一番きれいでよく出ます。TITANはわずかながら負けます。
IM04はそもそも量が少ないのと高域の中でさらに高いところがほとんど出ないので比較になりません。
解像度、高域のレンジの広さは222に少し負けるものの開放感ではTITANのほうがやや上。
222とTITANはよく伸びてもいますね。
IM04はギターソロの部分でベースが目立ちすぎてしまいピアノの音が小さく聞こえます。

中域はどの機種もそれぞれに良さがあります。
解像度は222ですが、IM04は厚みがあって優しい音を聴かせてくれます。
TITANは開放感とキレが心地良い。開放型ならではの特徴ですね。
どの機種もヴォーカルとコーラスが重なっても破綻することなく気持ち良く聴かせてくれました。
前述の通り、解像度は222で音の奥行きはIM04ですが、それぞれに特徴があり、音質という点では三つとも合格点。あとは好みでしょう。

低音ですが222はキレがあって低音が気持ち良くまっすぐに響きます。割と上位機種と比べると量は少ないのですが、割と低いところも出ます。
IM04はキレもあるが、どちらかというと包み込むウォームな鳴り方です。
TITANは低音の量が222、IM04に比べると少ないです。沈み込むような低音もあまり出てません。
低音の質については222とTITANがよく似てますね。キレがとても気持ちよく解像度も高いです。

音の近さ(生々しさ)と解像度は222のほうが上ですが、音場の広さ(特に奥行き)はIM04のほうがやや上です。TITANは解像度は高いのですが、音の近さや音場の広さについては他の二つより劣ります。
音のバランスは222とTITANが高音寄りでIM04は中低音寄りです。
高い音も低い音も222はよく出ます。IM04はどうしても縦の帯域が狭いですね。TITANは高いところはそこそこで増すが、低いところはIM04にも負けます。

この曲に関しては222とTITANの音が好きです。IM04も悪くありませんが、細部が表現できてないのと高域が表現できてないですね。

At the End of the Day

レ・ミゼラブル25周年記念コンサートからお馴染みのこの曲です。
フルオーケストラならではの音圧、音の密度の濃さ、各楽器の分離を聞き取ります。

聞き比べた結果

高音は前の曲と同じ傾向だが、ライブ音源なので前の曲ほどは気になりません。

中域は222がとてもいいです。フルオーケストラとコーラスの音圧と迫力とても良く表現できている。TITANは音圧と迫力の点では負けるが開放的に聞こえます。TITANを聴いた直後だと222もIM04も少しこもって聞こえるくらいです。

低音も222がいいですね。沈み込むような低いところも出るし、キレもあります。
解像度も高いので細部が聞き取り可能。TITANもこの曲では意外と沈み込むような低音が出てます。

IM04は解像度が他に比べて劣るため、細部を聞き取ることに関しては負けるが、音の広がりをよく表現できているため、聴いていて独特の心地よさがあります。
音圧や迫力もよく表現できてますね。

前の曲に比べると音場の広さについてはそれほど差を感じませんでした。
222も十分な広さがありますね。TITANはさすがに少し劣りますが、致命的な差とは感じませんでした。
解像度と縦のレンジの広さは相変わらず222が勝ってます。各楽器がよく分離されています。
音圧については222とIM04が良い勝負です。IM04のほうが得意かなと思ったんですが、それほど差を感じません。

音量は222が圧倒的にとりやすいですね。能率が良いのでしょう。
IM04とTITANは同じくらいでした。

次ページに続きます。

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