HERUS+が購入してから三ヶ月が経ちました。
最近は、後から購入したnano iDSDの出番が多いのですが、身軽でいたいときにはHERUS+を持って外に出ています。
HERUS+のファーストインプレッションと購入1ヶ月後の記事については以下を参考にしてくださいませ。
音質
音質については相変わらず少し味つけをするものの、高解像度で鮮明な音には満足しています。
好みが分かれるところだと思いますが、他の製品ではなかなか味わうことのできない音なのでHERUS+の強みだと思います。
私が使っている製品との相性でいうとメインで使っているカスタムIEMのVISION EARS VE5が一番合いません。
VE5もHERUS+と同じようにクリアな音質が特長なので、音源によっては聴き疲れします。
VE5は非常に敏感で反応が良いので、再生側(上流)の影響を大きく受けます。
HERUS+との組み合わせだと音源によっては相性が悪くなるなという印象です。
メインで使っているイヤホンのWestone 4RはVE5ほど相性が悪くありません。
Westone 4R自体がリスニング向けに調節されていますので、HERUS+が多少味つけをしてもそれほど大きな影響は受けないです。
ただし、音源によってやや聴き疲れするのはVE5と一緒です。
相性が良いのはメインのヘッドホンのDT 1770 PROです。
DT 1770 PROはモニター系の製品で、細かい音の表現も非常にうまいのですが、VE5やWestone 4Rに比べると音の空間に余裕があるので、HERUS+が多少味つけをしてもびくともせずに雄大な音を聴かせてくれます。
カスタムIEMやイヤホンとヘッドホンの違いを感じます。
音源についても言及すると、割と最近の高音質な音源ほどHERUS+とVE5の組み合わせで聴くと聴き疲れします。あとは、音の密度が高く、シンバルを多用する音源ですね。
これらは聴き疲れしやすい傾向にあると感じています。
逆に相性の良い音源は1970年代の古い音源です。
元々の録音状態が良くないせいか、少しこもるように聞こえる音源でもHERUS+を通すと高域と低域の帯域が広がって、解像度と鮮明さが改善されます。
まあ、元の音源に味つけをしているのですべての音源でいい効果が得られるわけではありませんけどね。違和感がある音源もあります。
携帯性
小型で軽量なのは今でも助かっています。
カバンの中に入れておいていつでも高音質を楽しめるのは非常にありがたいですね。
ただし、何度か書いているようにiPhoneと接続するにはLightning – USBカメラアダプタが必須なので、Lightning – USBカメラアダプタの断線に気を遣う必要があります。
色々と私も工夫をしたのですが、いい解決方法は今でも見つかっていません。
それでは現在どうしてるかというと、電車の中やオフィスなど長時間落ち着いて視聴ができる場合にのみHERUS+を使用しています。歩くときにはHERUS+をカバンにしまってiPhone直で聴いています。
おかげで、Lightning – USBカメラアダプタは断線しなくなりましたし、気を遣う必要もなくなりました。
本当は歩きながらでも使いたいんですけどね。
USBケーブル
HERUS+とnano iDSDをiPhoneと接続するのにUSBケーブルを何本か買いました。
左上からAudioQuest社のForest2、FURUTECH ADLのFORMULA2-B-1.2M、Wireworld社のUltraviolet7の三本です。
すべて一万円以下の製品です。
私はUSBケーブルにあんまりお金をかけたくないんですが、かといって普通のUSBケーブルを使うのもイヤという面倒くさい考えを持っているので(笑)、一万円以内で良さそうな製品を探してみました。
ちゃんとした聞き比べをしていませんが、それぞれのケーブルで音質的な違いは今のところ感じません。
扱いやすいのはAudioQuest社のForest2とWireworld社のUltraviolet7です。
AudioQuest社のForest2は3,000円台の製品で初めて買うオーディオ用のUSBケーブルには最適かなと思います。
Wireworld社のUltraviolet7はきしめんケーブルなので少し扱いづらいところもありますが、ケーブルに少しクセがつくので収まりやすいです。
FURUTECH ADLのFORMULA2-B-1.2Mはケーブルそのものが太くて硬いので携帯には向いていませんでした。据え置き環境で使うなら問題はないです。
もうひとつ気がついた点ですが、iPhoneとUSB DACをLightningケーブルで直接接続するより、Lightning – USBカメラアダプタとUSBケーブルを組み合わせて接続したほうがノイズが少ないと感じています。
Lightningケーブルの時は「プチプチッ」というノイズが結構入りました。
Lightning – USBカメラアダプタとUSBケーブルを組み合わせではノイズが入ることがほとんどないので、私の環境では快適に視聴ができています。
まとめ
7万円近い価格を考えると期待通りではなかったというのが正直なところです。
AudioQuest社のDragonFly Redという同じタイプの製品が発売されましたが、価格を考えるとDragonFly Redをお薦めします。
音質は全体的にHERUS+のほうが気に入っていますが、DragonFly Redは三万円以下ですからね。
それとこれはHERUS+が悪いわけではありませんが、Lightning – USBカメラアダプタを必要とする接続方式だと持ち運びには気を遣います。iPhoneとUSB DACをLightningケーブルで直接接続したほうが楽です。
ただし、前述の通り、Lightning – USBカメラアダプタを介したほうがノイズが少なくなるといういい効果もあるので、iPhoneでUSB DACを使うのも楽じゃないなというのが正直なところです。
あまりやりたくなかったんですが、手元で使用するiPhoneとUSB DACを持ち歩きながら使うのに難しさを感じてきたので、iPod TouchもしくはDAP(デジタルオーディオプレーヤー)の購入も視野に入れようかと思っています。
私は音楽を聴きながらiPhoneをよく触りますし、気に入った曲はすぐにiTunesとも連動するレートをつけるのでiPhoneで音楽を聴くのは非常に便利なんですけどね。
高音質を追求すると少しの不便は仕方がないかなと最近思い始めています。
今回は以上です。
HERUS+について悪いことばかり書いてるようですが(笑)、総合的には満足しています。
DragonFly Redの音質がもう少しよければHERUS+を売って、DragonFly Redを買おうかなと思ってましたが、そこまでするほどではないなというのが私の結論です。
HERUS+に関する以下の記事も参考にしてみてください。
コメント
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