秋のヘッドフォン祭2016のレポートその2です。
この記事では試聴してきたケーブルを三本ほど紹介します。
レポートその1は以下の記事を参考にしてください。
事前に聴いてみたいと思っていた製品については以下の記事にまとめてあります。
Brise Audio UPG001
UPG001はイヤホンやカスタムIEM用のケーブルとなります。
Brise AudioさんにはSTD001というスタンダードタイプのケーブルもありますが、UPG001はアップグレード用のケーブルとなります。
価格はUPG001が25,000~35,000円でプラグやコネクタによって価格は変わります。
いろんなタイプのプラグとコネクタに対応しているのはありがたいですね。
ちなみにSTD001は16,000円前後です。
詳細については公式サイトを参考にしてください。
試聴環境ですが、私がメインで使っているカスタムIEMのVision Ears VE5に取り付けて聴いてきました。
VE5用には先日、Effect AudioのARES II+を購入して満足していたんですが、コネクタが耳に当たってしまいVE5の装着感が悪くなってしまいました。2Pinもすこし曲がってしまったくらいなので、ARES II+はWestone 4R用にしました。
長く使ってみないとわからないこともありますね。
ということで新たにVE5用のケーブルを探すことになります。
ARES II+については以下の記事を参考にしてくださいませ。
UPG001を取り付けたVE5はCayin i5 DAPと直接接続しました。
UPG001のケーブルは少し硬めです。ARES II+が非常に柔らかいということもありますが、使い勝手はすこし落ちるかなと思います。
2Pinコネクタは小さいので期待していたとおり、VE5に装着してもVE5の装着感が悪くなると言うことはありませんでした。
それでは試聴結果に行きましょう。
Crush / Kelly Sweet
全体的にクリアになりますね。解像力も高くなります。
音質的には特にクセがなく、全体的に音を向上するケーブルという印象です。
高域も低域もレンジは広いのでVE5によく合います。
高域がやや強めに出る傾向にありますが、刺さるということはないのでちょうど良い具合に調節されてると思います。
At The End Of The Day / Les Miserables
この曲にも合いますね。標準ケーブルよりも解像力が高くクリアです。
前の曲と一緒で音に変なクセはつけずに素直に音を向上するという印象です。
Bisso Baba / Bob James
低域を確認しましたが、下までしっかりと沈み込みます。
なかなか実力派のケーブルですね。
UPG001のまとめ
欲しくなりました。(笑)
ARES II+は音が全体的にリスニング向きに変わりましたが、UPG001は素直ですね。
どちらかというと高域がやや強めに出て解像力や明瞭さが向上するので、高域の目立つようになります。
どちらかというとモニター的に使用するのが良いのかなと思います。
性格の違う音を出すのでUPG001もいいのですが、ARES II+も捨て難いという印象です。
ケーブルはより線タイプです。マットな黒が渋くて良いなと感じます。
細部も丁寧に作られていますので耐久性も良さそうです。
Y字分岐には木材が使用されています。すこしスライドさせにくいかなと思いました。
2Pinコネクタです。これくらいのサイズだとVE5と私の耳には合うようです。
ちなみにブリスオーディオさんですが、展示を担当されていた方の印象がすごく良かったです。
この手のイベントだとブースの前で立って待っていても放置されることもあるんですが、丁寧に対応してもらえました。
ケーブルそのものの作りもいいですし、信頼の置けるメーカーだなと感じました。
次ページに続きます。
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