すっかり暖かくなってきました。
そろそろヘッドフォンをしてると蒸れる季節になってきましたね。
まだまだ我慢できますが、本格的な夏に向けてカスタムIEMの試聴をしていきます。
前回はくみたてLabのKL-カノンがかなりいい感じでゴキゲンさんで帰ってきました。
今回は同じくらいの金額（7.5万前後）で買えるカスタムIEMを聞いてきました。
いつの間にか5万という個人的な予算上限を完全に超えてますが、そこはあえて言及しないでおきます。
試聴環境はすっかりおなじみになったiPhone6 PlusとVANTAM Redです。
この組み合わせになってからちょっと評価が厳しくなった気がします。
細かい所まで聞こえるからでしょうかね。
それではレビューと行きましょう。
Heir 4.A S
まずはHeir Audioの4ドライバーCIEMです。
第一印象は高音が目立つなぁです。全体的なバランスは高音と低音が強く、中域がへっこんでます。
高音は少し刺さるくらいですね。個人的には強すぎて耳につくという印象でした。
ただし、高音の性質はカラッとしていて開放感があります。AKGの高音に似てますね。
低音は下まで出ていてキレがあるタイプです。温かみはないですね。
中域ほどではないのですが高音に比べると低音も量は少ないです。
カラッとした開放的な高音は好きなんですが、他とのバランスがいまいちと感じました。
UE5Pro
前にUE4Proを聞いたので5Proも聞いてみました。7Proは興味がありますが、さすがに高すぎます・・・
UE5Proですが、全体的に元気がありますね。
バランスはフラットに近いと思います。やや中域の量が多くて前に出てきますかね。
解像度はそこそこで音場が広いという印象です。
高音の量はやや少ないです。きれいでよく伸びるという感じもないです。
最低限の高音を鳴らしてるという印象でした。
中域は本当に元気で、低音はそこそこ下まで出てます。
試しにレミゼを聴いたら迫力と音圧はありました。圧巻です。
ただ、解像度はそれほどでもなかったです。
音楽を楽しく聴けそうですが、じっくりと聞くには不向きかなと思います。
UE5Proは写真も撮ってきました。
UEのイヤフォンは相変わらずきれいですね。
デザインや造形は本当に好きです。ケーブルもいい感じ。
ヘッドフォンもイヤフォンもこれまで音質的に少し合わないのですが、好きなメーカーですね。
UE4Pro
お次は前に一度聞いたUE4Proです。
こちらは非常にフラットに聞こえます。高音、中域、低音のバランスがとてもいいですね。
5Proほどではないものの迫力と音圧もあります。
解像度も高いです。
5Proと比べると元気な感じはありませんが、すべての音を正確に鳴らそうという製作者の意図が伝わってきます。高音も5Proに比べるときれいに聞こえました。
ハードロックを聴くと元気な音を聴かせてくれますししっとりとした女性ボーカルでは高音も低音もきれいです。
ボーカルに艶もありますね。
カラッとした開放的な音源もウエットな音源も忠実に鳴らそうと言う感じで、個人的には4Proのほうが好みです。
買うまではまだまだ時間がありますが、現状ではくみたてLabのカノンとUE4Proが気に入っております。
高い買い物なので同じくらいの価格帯のカスタムIEMをもっと聴いてみたいと思います。
試聴に使う曲についてはこちらの記事を参考にしてくださいませ。
くみたてLabのカノンの試聴結果はこちらです。今のところこいつが最有力です。
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