UE4Pro
今回の候補の中ではもっとも安価なモデルです。
音質面については他よりも劣るというのが第一印象なのですが、6万ちょっとという価格は魅力的です。
レ・ミゼラブル
出だしのパーカッションが聞こえます。少し聞こえづらいですけどね。
中域はがやや迫力不足で音圧も物足りないですね。
低音もいまひとつでもう少し下まで出て欲しい。
The Millionaire Waltz
出だしのピアノがきれいです。
全体的に解像度が高いという印象。
ボーカルとコーラスがほんの少し刺さりますが、イヤな刺さり方ではないです。個人的には許容範囲。
ベースは必要にして十分な量。すごく下まで出るわけではないですが、解像度は高い。
Kelly SweetのCrush
広がりがあります。
後半のシンバルの高音も良い感じに表現できてます。
ボーカルについてはいつも聞いてるよりも少し後ろにいるように感じます。
Michael Monroe
ノリがよく表現されてますね。
解像度と音場のバランスもいい。
どちらかというとモニターっぽく解像度が高い。
ウェットというよりも少しカラッとしてる。
David GuettaのTitanium
重低音がどこまで出るのか確認したくて聴きましたが、下まででましたね。
曲の雰囲気もよく表現できてます。
KL-カノン
コストパフォーマンスを考えると今回の第一候補です。
久しぶりに聴きました。
レ・ミゼラブル
まず高音がきれいだなと思いました。解像度も高いです。
全体的にレンジが広い。(上も下も)
中低音の音圧や迫力はCT-300とUE4Proよりも上ですね。
さらに高音もちゃんと出てます。
低音はどちらかというと温かみのあるタイプ。ただしブーミーではなくキレもある。
個人的には好きなタイプの低音です。
The Millionaire Waltz
UE4Proのレンジを広げて少し重心を低くした感じです。
ベースの音が心地よく、ボーカルとコーラスは生々しい上に解像度も高い。
KL-REFほどではありませんが、高音は少しカラッとした開放的な感じも味わえます。
Kelly SweetのCrush
ボーカルに透明感がでました。
高音の表現力がCT-300、UE4Proに比べるとレベルが違うという印象です。
後半部分のシンバルもイメージ通りに聞こえますね。シャリシャリしない程度の美しい音。
ネイザン・イースト
出だしのシンバルがとても美しく聞こえます。
とても細かくきれいに聞こえますね。
この曲の特徴でもあるピアノとベース、シンバルがちゃんと調和して聞こえるのでめちゃめちゃ気持ちがいいです。
今回のまとめ
おおむね1回目の試聴と同じ結果になりました。
CT-300は中低音が好みなんですが、高音が物足りないです。
CT-400かCT-500まで手を伸ばせば満足出来ると思いますが、今回は落選とします。
UE4Proは高域も低域もややレンジは狭いんですが、この価格なら優秀だと思います。
2月のイヤフォン選びで聴いたモデルと比べたら広いほうだと思います。
2月のイヤフォン選びでは最終的にIM04を選びましたが、IM04と比べてもクリアです。
全体的に明瞭で解像度も全域に渡って高いです。
ただし、まとまりは少し欠ける傾向にあります。IM04のほうが音のつながりという点では上かなと思います。
KL-カノンは1回目の試聴と変わらず好印象でした。
高音はカラッとしていて開放的。中低音に関しては重厚というほどではありませんが、温かみもキレもありました。私の好みの音質ですね。
解像度は全域ともに広く音の聞き分けがしやすいです。
音場もP7と同じくらいの広さがあると思います。
P7に比べると少し劣るかなと思うのは音のつながりの自然さです。
これはエージングで解決するのかもしれませんけどね。
CT-300は残念ながら落選ですが、UE4Proはコスパが非常に優秀なので予算的な問題が起きた時のために取っておきたいと思います。
いろんなヘッドフォンやイヤフォンを聴いてますが、この価格でこの音質は驚異的です。
カスタムIEMの入門用としてもイヤフォンの最終選択肢としてもお薦めできます。
私が試聴で感じた低音に対する不満も完成品であれば解消されるでしょうしね。
次回はKL-カノンとCW-L15、Private222を聞き比べしてみたいと思います。
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