本格的にカスタムIEM選びを開始しましたが、OnkyoとSIEMENSが共同でカスタムIEMを開発したというので試聴をしてきました。
今回のカスタムIEM選びの候補に加えるかどうかはわかりませんが、戦略的な価格ですし、デザインも面白いとあれば音も聴きたくなるのは性分なので仕方がないです。(笑)
正式な発売は7月からのようですが、5月26日からシーメンス補聴器コンセプトストア 銀座店にて先行発売を開始しております。
詳細はこちらからどうぞ。
モデル
今回は三つのモデルが用意されています。
IE-C1(59,800円)フルレンジBAドライバー1基
IE-C2(79,800円)低域と高域用のBAドライバーを1基ずつ搭載
IE-C3(119,800円)BAドライバー3基を搭載した3ウェイ仕様
本体カラーは12色から選択可能です。
私が聞いてきたかぎりだと左右を別のカラーにすることは今のところ出来ないとのことです。
他のメーカーと比べてちょっと面白いのが装着感と遮音性を注文時に選択することが出来ることです。
- プロミュージシャン仕様(もっとも高い遮音性)
- スタンダード仕様(装着感と遮音性を両立し通勤等通常リスニングに最適)
- スポーツ仕様(外の音も聞こえるように密閉度を下げてある)
私の場合はスタンダード仕様が良さそうです。
いわゆるフェースプレートのようなものはないので、これまで私が見てきたカスタムIEMに比べるとデザイン上のカスタマイズ性は劣ります。
ただ、元々補聴器を作ってるメーカーだけあって装着感は良かったです。
試聴環境
試聴環境はいつもと同じくiPhone6 Plus+VANTAM Redです。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
試聴に使う曲についてはこちらを参考にしてくださいませ。
試聴してるのはすべて試聴機です。
あくまでも音質的な傾向を知るための試聴ですので承知おきください。
IE-C1
レ・ミゼラブル
縦のレンジはそれほど広くない。解像度もいまひとつ。
高音の量は少なく、中低音が強いタイプ。低音は結構下まで出てる。
迫力と音圧も表現できてる。
ベースの鳴り方がなかなか気持ちいい。キレはあまりない。
耳かけ型で装着感は良好。試聴機でも十分な装着感と遮音性。
音のつながりはいいが解像度とレンジの広さはいまひとつ。
The Millionaire Waltz
この曲でもベースの鳴り方が気持ちいい。
冒頭部分で定位が左右から中央に移動するのがよくわかる。
ボーカルとコーラスの生々しさはいまひとつ。
Michael Monroe
こういうシンプルなハードロックはよく合います。
ノリがよく表現されてる。
分析的に聞くよりも楽しく聞くのに向いてる感じ。
音のまとまりもやつながりはとてもいい。
IE-C2
レ・ミゼラブル
IE-C1に比べると縦のレンジが伸びた。高音も低音も広がりが出ました。
解像度はあまり変わらない印象。少し向上した程度。
特に中低音の解像度が上がった感じ。
こちらもモニターというよりはリスニング向き。
音場はIM04と同等かそれ以上で迫力もあり。
The Millionaire Waltz
ベースが良くなった。解像度とキレが増す。
ボーカルも生々しさが増した。
低音は下までよく出てます。
Kelly SweetのCrush
音場が広く曲の雰囲気がよく表現されてます。
後半のシンバルはやや高域が物足りない。
Michael Monroe
IE-C1と同様、この手の音楽には合います。
ただし、重心は低め。個人的には高音の量が欲しいですね。
弾むような中低音は聞いてて楽しいです。
次ページに続きます。
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