2015年ヘッドフォン選び その6です。今回が最終回となります。
前回はDENONのAH-MM400とMASTER & DYNAMICのMH40、SHUREのSRH1540を試聴しました。
狙いとしてはB&WのP7の代わりになる製品を探すための試聴です。
結論としてDENONのAH-MM400が残りました。
ただ、今回のヘッドフォン選びの目的はP7の代わりを探すことではなく、P7とは違う趣のヘッドフォンを探すことなので非常に印象がよかったDT 1770 PROを再度試聴してきました。
対抗として候補に挙げていたFOSTEX社のTH600は既に生産が終了していたのですね。どこにも試聴機がないわけです。
次回作に期待するとして、今回は見送ることにしました。
ということで、今回はDT 1770 PROとP7を聞き比べてきました。
目的はDT 1770 PROがP7と同じくらい音楽を楽しませてくれるかという一点だけです。
前回の試聴結果についてはこちらを参考にしてください。
それでは現在残ってる候補から見ていきましょう。
候補
候補は以下の通りです。
ようやくここまで来ました。
MM400と1770 PROは価格的にも音質的にもまったく違う製品なので比較をしようとは思ってません。
1770 PROはP7と違った音を聴かせてくれる製品で、MM400はP7を使うことが出来なくなった時の代わりです。
試聴環境
前回と同様でiPhone 6s Plus+VANTAM Redという組み合わせで試聴しました。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)がメインです。
試聴に使う曲についてはこちらを参考にしてくださいませ。
今回も直前までiPhone 6s Plus+VANTAM Red+Private 222で聴いてました。
耳がやや高音寄りに慣れた状態ですね。
今回のまとめ
はい。いきなりまとめます。(笑)
結論としてDT 1770 PROは私が今まで持っていたたイメージ通りでした。
P7は音場(左右、奥行き)の広さがもっとも魅力的なヘッドフォンだと思います。
高域は少し量が少ないですが、解像度は高くカラッとした音を聴かせてくれます。
中低音はどちらかというとウォームで濃厚な音を聴かせてくれます。
とはいえ、解像度もそこそこ高くてキレもあります。
P7は解像度と音場、キレとウォームさなど一般的には相反する要素がバランスよくチューニングされている製品だと思います。
一方、1770 PROは高音寄りで解像度が高く暖かみや濃厚という要素よりもキレを重視した製品だと思います。
特筆すべきは解像度です。
高域だけではなく中低音も非常に解像度が高いので魅力です。
いままでスピーカーやヘッドフォン、イヤフォンなどいろんな環境で音楽を聴いてきましたが、全域にわたってこれだけ高い解像度は経験したことがありません。
1770 PROのいいところは解像度が高いだけではなくリスニングに向いたチューニングにもあると思ってます。
前に所有していたSony MDR-Z1000は解像度でいうと非常に優秀だったのですが、リスニングという点ではやや不満がありました。
1770 PROは高い解像度だけに特化しているわけではなく、聴きづらい音をうまく制御してリスニング用途としても最適化してあるのかなと感じました。
今回は時間もなかったので簡単にP7と1770 PROで気になる曲を聞き比べてみました。
結果は、前述した通りだったのでこれ以上考えても無駄かなと思い、1770 PROを注文しました。\(^O^)/
おそらく明日には届くと思いますが、ヘッドフォン祭もありますのでファーストインプレッションの記事は遅れると思います。
じっくりとしっかりとレビューしますので辛抱強くお待ちいただければと思います。
今回はここまでです。
これまでの試聴結果は以下の記事を参考にしてくださいませ。
なお、AH-MM400に関しては、P7をこのまま使えるかどうかによって、買うかどうかを決めたいと思ってます。
P7は本当に気に入っている製品なのでイヤーパッドの交換をしてもう少し工夫をしてみたいと思います。
2015年ヘッドフォン選びの結論については以下の記事にまとめました。
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