ちょっと間が空いてしまいました。2015年ヘッドフォン選び その4です。
今回は念願のDT 1770 PROを聴いてきました。
最近、気ままに試聴をしたbeyerdynamicのT1 2ndとT5pが非常に良い感じだったのでDT 1770 PROにはかなり期待してます。
さらに春のヘッドフォン祭で試聴をしたMASTER & DYNAMICのMH40もじっくりと聴くことが出来ました。
前回の記事はこちらです。
前回はDENONのAH-MM400、ShureのSRH1540、SENNHEISERのMOMENTUM iを聴きました。
印象が良かったのはAH-MM400です。何度か試聴をしてますが、評価が大きく変わることはなく安定しています。
残念ながらMOMENTUM iは落選です。どうもSENNHEISERとは相性が悪いです。
SRH1540はかろうじて候補に残りました。
そして中断期間に愛機B&W P7を装着すると金属アレルギーが発症することも判明しました。
このヘッドフォン選びシリーズは最後まで続けますが、場合によっては最終的に選んだ機種を買わないということもありそうです。
金属アレルギーについては以下の記事に書いたので参考にしてください。
P7のイヤーパッドにクロムなめしが含まれていて、それが原因ならばクロムなめしを使用していない機種を選べば良いとアドバイスをいただきました。
今回のヘッドフォン選びではイヤーパッドの素材も重要な選定ポイントになります。
それでは現在残ってる候補から見ていきましょう。
候補
候補は以下の通りです。
今年は個人的に豊作だと思っていて、いいヘッドフォンが残ってます。
金属アレルギーの問題がなかったら二つ買いたいくらいです。
試聴環境
今回の試聴環境からiPhone 6s Plus+VANTAM Redという組み合わせになります。
iPhone 6 PlusがiPhone 6s Plusに変わっただけなので音質への影響は皆無です。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)がメインですが、今回からHF PlayerでFLACの96kHz/24bitの音源もリストに加えました。
試聴に使う曲についてはこちらを参考にしてくださいませ。
今回は直前までiPhone 6s Plus+VANTAM Red+P7(mimimamo)で聴いてました。
beyerdynamic DT 1770 PRO
今回の本命です。
イヤーパッドは合成皮革とベロアの2種類が付属します。 ベロアであればアレルギー反応はなさそうです。
デザインはbeyerdynamicらしく実用的なデザインだと思います。質感も悪くなかったです。
P7に比べると高級感は負けますが、それを補ってあまりあるbeyerらしさがあると思います。
ケーブルは着脱可能でミニXLR端子を採用しています。
付属のケーブルは適度な太さと固さで扱いやすそうでしたが、長いです。(笑)
3mと5mのケーブルが付属するのでポータブルで使う場合は、短めのケーブルを買わないとダメですね。
プラグは高級感があって好印象です。
折りたためるわけでもないのでポータブル向きではありませんが、音質が良いなら頑張ってみたいと思います。
A Kind of Magic / Queen
Queen後期の軽快なナンバーから聞いてみます。
高音が良いですね。キレと透明感があり、解像度も高いです。
低音はしの量は少なめでキレがあるタイプです。ウォームという印象はありません。
バランスは全体的にフラットです。
開放的で抜けのいい高音はこれまで私が聴いてきたヘッドフォンの中でも随一ですね。
本当にきれいで気持ちがいいです。
スネアのアタック音もキレがあります。
ちなみにVANTAM Redの音量を最大にしても問題ありませんでした。
スタジオで使うことを想定しているのでもう少しパワーのある環境を整えないと本当の魅力は出ないかなと思いました。
At the End of the Day / Les Miserables
解像度が非常に高いです。
冒頭のパーカッションは今まで聞いたことがないレベルですね。とても細かく聞こえます。
低音は控え目ですがオーケストラの迫力は出てます。低いところよく出ていますね。
音の傾向はMM400と少し似てると感じました。
MM400よりも高音がクリアで解像度が高いという感じですね。
解像度については前に所有していたMDR-Z1000も超えてると思います。
She-Wolf / Megadeth
冒頭のギターリフの音の粒がとても細かいです。
迫力を求める人には合わないと思いますが、私にはちょっとたまらんです。
高域と中域の解像度の高さ、開放感と抜けの良さが一番の魅力ではありますが、沈み込むようなベース音も表現できてるので私は物足りないとは感じませんでした。
むしろ、最近はこれくらいのバランスが好みになってきています。
低音はP7ほど量はなくて温かみもないです。濃厚なP7に比べるとすっきりさわやかという感じですね。
なお、この曲でも最大音量で聴くことが出来ました。
Four on Six / Nathan East
低音が目立つ曲を聴いてみます。
シンバル音が細かいですね。粒が細かくて滑らかです。
ベース音については今まで聴いてきた機種に比べて解像度が抜群に高いです。
この曲のベースをここまで細かく聴けたのは初めてです。
あくまでも量は少ないんですが、ベースが目立つ曲なので細部がよく聞こえます。
これにはちょっと驚きました。
Come Sail Away / STYX
出だしのボーカルのかすれた声も表現してます。このかすれ超えも今までは気がつきませんでした。
ピアノもとてもきれいに聞かますね。
カスタムIEMのPrivate 222だと高音が刺さり気味になるんですが、刺さることはありませんでした。
難は音場の狭さですね。
極端に狭いというわけではないんですがP7やT1 2nd、T5pに比べると二枚くらい落ちるという印象です。
他の機種と比べるとMDR-Z1000よりは解像度が高く、音場も広いです。
Wilder Mind / Mumford & Sons
この曲はHF Playerで聴きました。
FLACの96kHz/24bitの音源です。
まず最大音量では聞けませんでした。70%くらいの音量です。
音が全体的に生々しくなります。特にボーカルがいいですね。
中高域は相変わらず良いのですが、この曲ではベースの音圧がよく表現されてました。ひとつひとつの音の粒も細かいです。
音質以外の点です。
P7ほどではありませんが装着感は良かったです。多少頭を振っても大丈夫。
遮音性もそこそこで音楽に集中できました。
付け心地は少し柔らかい感じです。側圧も私には少し弱いくらいでした。
音漏れが少し心配ではありますが、この評価は後日行いたいと思います。
次ページにPM-3とMH40の感想を書きます。
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