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Queen クイーン「オデオン座の夜 ~ハマースミス1975」レビュー

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Queen
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本編のレビュー

DVDとBlu-rayの収録曲は以下の通りです。
この他に1975年5月1日に武道館で行われたライブの”Now I’m Here”、”Killer Queen”、In The Lap Of The Gods… Revisitedも収録されています。

収録曲

誘惑のロックン・ロール(ナウ・アイム・ヒア) / Now I’m Here
オウガ・バトル / Ogre Battle
ホワイト・クイーン / White Queen (As It Began)
ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
キラー・クイーン / Killer Queen
マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン / The March Of The Black Queen
ボヘミアン・ラプソディ(リプライズ) / Bohemian Rhapsody (Reprise)
リロイ・ブラウン / Bring Back That Leroy Brown
ブライトン・ロック / Brighton Rock
ギター・ソロ / Guitar Solo
サン・アンド・ドーター / Son And Daughter
炎のロックン・ロール / Keep Yourself Alive
ライアー / Liar
神々の業<わざ>…リヴィジテッド / In The Lap Of The Gods… Revisited
ビッグ・スペンダー / Big Spender
監獄ロック(メドレー)〜まぬけなキューピッド〜ビー・バップ・ア・ルーラ / Jailhouse Rock (Medley)
ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン / God Save The Queen

雑感

マニアにはたまらない作品ですが、完成度という点では後期のライブ「Live At Wembley Stadium」のほうが高いのでそちらをお薦めします。
この作品はQueenのアルバムすべてを既に持っているか、初期のクイーンを堪能したい人にお薦めです。

特に”Ogre Battle”、”White Queen”、”The March Of The Black Queen”、”Bring Back That Leroy Brown”、”Son And Daughter”、”Liar”といった初期の曲はなかなか見る機会がなかったので貴重です。
個人的にはQueenのアルバムの中で「Queen2」が一番好きなので”Ogre Battle”、”The March Of The Black Queen”が収録されてるのがとても嬉しいです。
とても好きな”Liar”も嬉しいですな。

それと初期のライブでは当たり前だった”Big Spender”や”Jailhouse Rock”を始めとするロックメドレーもいいですね。
このメドレーはNiftyがあった頃にQueenに詳しい方から教わりました。
Queenというバンドらしく自分たちも観客も楽しませるというエッセンスがつまったパフォーマンスだと思います。

演奏

フレディーのヴォーカルは生き生きとしています。
「Live Killers」は喉を酷使している時期ですし、「Live Magic」は円熟期を迎えていますが、この作品では若いフレディーの若い声を堪能することができます。
アルバムに収録されているヴォーカルと比べてると多少はアレンジを加えていますが、中期や後期ほどではないかなと思います。
喉と体力がもつかぎり精一杯声を出してるという印象です。

ブライアンのギターはさすがですね。
中期や後期と比べても大きな変化はないと感じます。とても高いレベルです。
ギターソロも収録されていますが、後期に聞かせてくれるギターソロの原型を聴くことができるかなと思います。まだ試行錯誤の時代なのでしょうね。

ロジャーはとにかく見た目が若い。(笑)
演奏についてはロジャーもそれほど後期と変わらないかなと思いますが、ルックスが素晴らしいです。
男の私でもこれは惚れます。(笑)

ジョンのベースですが、中期や後期に比べるとやや大人しい印象を受けます。
一番最後にQueenに参加したメンバーで年下ということもあってこの時期は遠慮があったのでしょうかね。あくまでも縁の下の力持ちに徹してるというのが率直な可能です。
みなさまがご存じのようにこの後、ジョンのベースは冴え渡って歌いまくることになります。

ステージでの動きも初期と後期であまり変わりませんが、フレディーはややぎこちなさを感じます。
観客のあおり方も気持ちはわかるのですが、空回りしてるという感じですね。(笑)
中期から後期にかけて、いわゆる「レーロ」のパフォーマンスは試行錯誤の結果なのかなと思います。
Queen以外ではなかなか聴くことのできないバンドと観客の一体感を味わうことができます。

画質と音質

画質については、「SD画質」と明記してるだけあって、最新のフルHDと比べると見劣りします。
ただし、当時の映像をこのレベルにまで上げることの出来る技術はすごいですね。
1970年代の映像をアップコンバートしたと理解していれば、納得以上の画質です。

驚いたのは音質です。
自宅では7.1chの環境で聞きましたが、サラウンド効果もちゃんと感じられますね。
音質もいいので、最新のものと比べても違和感がありません。

2014年9月に「ライヴ・アット・ザ・レインボー ’74」を発売していますが、この作品よりも音質はいいですね。画質もいいと感じます。

なお、おまけとして1975年5月1日に武道館で行われたライブの”Now I’m Here”、”Killer Queen”、”In The Lap Of The Gods… Revisited”も収録されています。
この3曲の画質と音質を比較してもらえれば、今作品でクリエーターがどれだけ良い仕事をしているかをわかってもらえるかなと思います。
私が記憶している当時の画質と音質はこの3曲の通りなんですが、本作品では画質と音質をアップコンバートしつつ不自然な部分がないようにうまく編集されているのかなと思います。

CDについて

CDにも触れておきたいと思います。
本作はSHM-CDなのでXLDでリッピングをしたところ、ちゃんと24bitでiTunesに取り込むことができました。
まあ、1970年代のライブ音源なので16bitと24bitで差があるとは思いませんが、ちょっと嬉しいですね。

まとめ

冒頭にも書いたとおり、本作はこれからQueenを知ろうという方にはあまりお薦めしません。
いい作品ではあるんですが、メンバーのパフォーマンス、画質と音質を考慮すると「Live At Wembley Stadium」をお薦めします。
この作品はQueenのアルバムをすべて聴いて、「Live At Wembley Stadium」も見た、初期のQueenに興味がある人が見るのがいいのかなと思います。
とはいえ、初期のQueenを楽しみたいということなら、昨年発売された「ライヴ・アット・ザ・レインボー ’74」のほうをお薦めします。
ライヴ・アット・ザ・レインボー ’74」は”Bohemian Rhapsody”発表前ですし、時間も長いのでより初期の曲を録演奏を楽しむことができると思います。

今回は以上です。

クイーンに関しては以下の記事も参考にしてみてくださいませ。

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