試聴環境
今回はiPhone 6s PlusとVision Ears VE5の間にHA-P5とnano iDSDを挟むという構成で聞き比べをしました。
まだ音質が安定していないVE5を試聴に使うのは不安もありますが、それほどシビアに試聴をするつもりはなかったので、VE5を使ってみました。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
たまにHF PlayerでFLACの96kHz/24bitの音源も聴きます。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。
試聴の直前までiPhone 6s PlusとHERUS+とVision Ears VE5という環境で聴いておりました。
では、試聴結果を書いていきます。
HA-P5の試聴結果
Bisso Baba / Bob James
HERUS+に比べると期待していたとおり、すっきりとしたクリアな音です。味付けはしてない感じですね。
高域は解像度が高く開放的です。
ピアノの音は繊細できれいなんですが、シンバルは少し目立たないという印象。
中域は特に主張をしませんが、不足をしているとも感じません。
低域は十分に出ていますが、HERUS+ほど深くは沈み込みません。
Four on Six / Nathan East
この曲も同じ音質傾向ですね。
やはりシンバル音はやや控えめと感じます。シンバル音についてはHERUS+が派手に表現するので少し控えめなくらいでいいのかなと思います。
低音の量と解像度は十分です。クセのない音ですね。
Flesh and The Power It Holds / Death
音の密度が上がっても問題ないですね。
疾走感はよく表現できていますが、音圧と迫力は今ひとつと感じます。
この手の音楽を再生するには中域の量がやや少ないですかね。
密度が上がっても高域の解像度は高くて好印象。
この曲でもしかもクセはないと感じます。
Rock the Blues Away / AC/DC
低域の量がやや少なく感じる以外は問題ありません。
HERUS+の低域量が過剰なところもあるので、HA-P5のほうがフラットに近いと感じますね。
At The End Of The Day / Les Miserables
高域の解像度は文句なしです。私が所有している製品と比べるとキラキラしてるなぁと感じます。
コーラスとオーケストラの聞こえ方はいいです。分厚くて迫力もあり、解像度も高く細かく聞き取ることができます。
No More Tears / Ozzy Osbourne
高域が開放的と感じます。
それとギターの音がいいですね。エッジが立ってて歪みもよく表現できています。
全体的にナチュラルで自然な音なのも好印象です。
HA-P5 試聴結果のまとめ
今回の試聴ではGAINをLOWにして聴きました。音量は75%程度。
前回の試聴とそれほど変わらない印象ですが、中域については少し量が減ったかなと感じました。
前回は中域がしっかりと出ていて、全体的に音の太さを感じることができたんですが、今回はすっきりとした音像と感じました。
元気系の音から、よりモニター系の音に近づいてました。
音場や奥行きの広さについて特に言及しませんでしたが、HERUS+と比べて大きな差は感じなかったという結論です。
iPhoneと直接接続するよりも解像度、鮮明さ、音場と奥行きの広さについては充分合格です。
1曲だけHF Playerでハイレゾ音源を聴いてみましたが、LEDがちゃんと反応してくれました。
LEDがちゃんと96kHzで点灯しました。機能的にもいい感じです。
写真にもあるとおり、デザインはいいですし、携帯をするのに大きな問題は感じません。
入力と出力端子も豊富なのでいろんなシーンで使うことができそうです。
難はバッテリーでしょうか。
前回の試聴については以下の記事を参考にしてください。
次ページはnano iDSDの試聴結果を書いていきます。
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