MEZE 99 CLASSICSの写真
写真をいくつか撮ってきました。
デザインも質感もいいです。
DT 1770 PROのようにがっしりとした感じではありませんが、軽くて扱いやすいです。
ケーブルはステレオミニで左右両出しです。
リケーブルやバランス接続などもしやすそうです。
その他
音質以外の点について書いていきます。
装着感は柔らかめです。頭を振ると少しズレることもありますので落ち着いた環境で使用したいですね。
装着感が柔らかい分、長時間の視聴には向いてます。本体が軽いのも楽だと思います。
音量はnano iDSDの音量つまみを2時の位置で聴きました。
非常に聴きやすいのが特長なので、もう少し音量を上げても問題ありませんでした。
P7と同じくらいでDT 1770 PROよりも音が取りやすいという結果です。
遮音性は並です。音漏れについては確認できませんでした。
まとめ
ヘッドホンの試聴でこれだけ好みに合ったのは久しぶりです。今年2月のポタ研でT5p 2ndを初めて聴いたとき以来ですかね。
99 Classicsの特長は聴きやすくてウォームかつ自然な音質です。
DT 1770 PROとB&W P7のように一聴して圧倒されるという音ではなく、しみじみと良さが染みこんでくるタイプの音です。人によっては「つまらない」「退屈」と感じることもあるかなと思います。
自然な音についてはDT 1770 PROも得意とするところですが、DT 1770 PROはどちらかというとモニター的な音を出すので、リスニング向けの音を出す99 Classicsとは真逆の方向性と感じました。
高域にとても魅力があって、開放的かつよく伸びます。
解像度も高いのですが、音の粒が丸まっている感じなので細かく聴きとることができる割には聴きやすいです。
やや高音の量が少ないDT 1770 PROと、シャキシャキと明瞭な高音を出すP7とは異なる音と感じました。
中域も音質的には同じ傾向ですが、これといった特徴はありません。
低域はDT 1770 PROとP7に比べると沈み込みが足りません。また量も少なめです。
とはいえ、必要十分な量は出ていますのでよほど低音が好きという方でなければ物足りないと感じることはないと思います。
中域も低域も高域と同じくウォームな音質で聴きやすいです。
解像度はそれほど高くありませんが、細かく聴きとることもできますし、滑らかな聞き心地の良さがあります。
音場の広さも魅力のひとつで、立体的且つ奥行きのある音の響き方が独特です。
P7にも匹敵するくらいの広さではないかと思います。
万能タイプのヘッドホンとして使用することができるという印象です。
特に相性が良いのはアコースティック系、ジャズ、クラシック、女性ボーカルです。
それと比較的古い時代の音楽(1970年代以前)との相性も良いです。
EDMやロックにも合いますが、弾けるような元気な音を聴かせるわけではないので好みは分かれると思います。それとEDMやロックに特化すれば他にもっと適した製品はあるでしょう。
ここまで書くと勘の良い方ならお気づきかと思いますが、MEZE 99 Classicsは私が愛用しているイヤホンのWestone 4Rによく似ています。
Westoneのウォームな音が好きな方なら高確率で好きになるんじゃないかと思います。
形状はオーバーヘッドなので、現在私が探しているオンイヤー型ではありません。
真夏はもちろん晩夏や初秋、春や初夏に使うのは厳しいと思います。
私の場合、あくまでも10月から3月に使用するための製品ですね。
しかし、えらく気に入ってしまったので、オンイヤー型とは別枠で前向きに購入を考えたいと思います。
長らくB&W P7の代わりを探してますが、B&Wにしかあの音は出せないのかなと思い始めているので、99 Classicsは違う傾向の音を出す製品としてDT 1770 PROと組み合わせるのも良いかなと思ってます。
DENONがD7200を開発中という話もありますので、慌てず急がず、次はDT 1770 PROとP7と聞き比べをしてみようと思います。
今回は以上です。
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