今日は最近、入手した中でもかなり気に入っているミュージカルのCDを紹介します。
作品は『Waitress』というブロードウェイで人気のミュージカルです。
ミュージカルと女性ボーカルにはそれなりにアンテナを高めて、良い作品は逃さないようにしてるんですが、この作品は女性シンガーソングライターとして人気の高いサラ・バレリスがすべての楽曲を手がけてることから知りました。
映画版の『Waitress』も良い映画だったので、いつか聞こうと思っていたのですが、2016年のトニー賞を見て意外と早く『Waitress』を聴くことになりました。
ミュージカル『Waitress』
ミュージカルの『Waitress』は2016年4月24日からブロードウェイで公演されています。ケリー・ラッセルが主演をした2007年の同名映画をミュージカル化した作品です。
私はたまたまこの映画を見ていたので少し気になっていたものの積極的に見聞きしようとまでは思っていませんでした。
本場米国ではトニー賞受賞者(2014年ミュージカル部門主演女優賞)のジェシー・ミュラーが主演することでも話題になったそうですね。
私はジェシー・ミュラーは初めて知る女優でしたが、2016年のトニー賞での彼女のパフォーマンスが素晴らしかったので今回CDを聴いてみようと思いました。
トニー賞でのパフォーマンスは以下の動画を参考にしてください。
サラ・バレリス
本作品のもうひとつの注目点はサラ・バレリスが音楽を手がけたということだと思います。
サラ・バレリスは2007年にメジャーデビューをした米国の女性シンガーソングライターです。
ピアノを中心としたオーソドックスなPop、Rockを得意としています。
奇をてらうことがなく王道なタイプの音楽なのに現代でも新鮮に聞こえるのが魅力ですね。
サラ・バレリスはこれまで5枚のスタジオアルバムを発表しています。
ヒット作は日本でも有名な”Love Song”、ケイティー・ペリーが盗作をしたと騒ぎのあった”Brave”などがあります。
私自身は『Little Voice』と『Kaleidoscope Heart』を持っています。Gleeで使われていたのと、”Love Song”が気に入ったからです。
サラ・バレリスは個人的にも好きなんですが、オリジナルよりもGlee Castによるパフォーマンスが好きだったりします。
理由は至って簡単でサラ・バレリスの声と歌い方が単調に思えてしまうからです。
もう少し表情のある声と歌い方だといいのになと彼女の音楽を聴いていて思いました。
そういう意味では、サラ・バレリスが今回ミュージカル音楽を手がけるというのは大正解だったのではないかと思います。
なお、2015年にサラ・バレリスは『What’s Inside: Songs from Waitress』というアルバムをミュージカルに先行して発売しています。
ミュージカルで使用されている主要な曲はこのアルバムでも聴くことが出来ます。
Glee Castによるサラ・バレリスの曲のパフォーマンスは以下の動画を参考にしてください。
気に入ってる曲
『ウェイトレス』オリジナルブロードウェイキャストレコーディングの話に戻しましょう。
このCDは2016年7月1日にアメリカで発売されたばかりで、私が調べたかぎり日本盤はまだ発売されていません。
ミュージカルで使用されている曲をブロードウェイのオリジナルキャストが歌っています。
収録曲は22曲です。
ミュージカルの魅力は音楽や歌唱以外にも演劇と踊り、それとなんと言っても生のパフォーマンスにありますので、CDを聴いただけで『ウェイトレス』というミュージカル作品を語ることは出来ません。
しかし、私自身は楽曲ありきでミュージカルの好き嫌いを判断するので、ミュージカル作品は演劇や踊りよりも音楽そのものを楽しみます。
大好きな『レ・ミゼラブル』も2011年公開の映画と25周年記念コンサートのBlu-rayを持っていますが、CDを聴くことのほうが圧倒的に多いです。(笑)
そんな中でもっとも気に入っている曲は以下です。
- She Used to Be Mine
- Everything Changes
- Bad Idea
- When He Sees Me
- Opening Up
前述の通り、サラ・バレリスが作曲していることもあっていい曲が非常に多いです。
これらの他にも”The Negative”、”You Matter To Me”などほとんどの曲がお気に入りです。
“She Used to Be Mine”はトニー賞でパフォーマンスされた曲で、一番のお気に入りです。
とにかくジェシー・ミュラーの歌唱力が素晴らしい!
私が愛してやまないGleeのリア・ミシェルとよく似た声質と歌唱方法のシンガーだと思います。
“Everything Changes”はシンプルなピアノ小曲です。
ミュージカルでは最後のほうに使われるのでしょうね。ジェシー・ミュラーの切ない歌からキャストがコーラスで参加します。
これ、生で聴きたいですね。間違いなく私は大感動するでしょう。(笑)
“Bad Idea”はスピード感のある曲です。台詞を語るように歌うミュージカルらしい曲です。
サビのジェシー・ミュラーの高音の使い方が好きです。
“When He Sees Me”もミュージカルらしい曲です。
ジェシー・ミュラーだけでなく、Kimiko GlennとKeala Settleも歌っています。
この曲はサビで伸びやかに歌う部分が好きです。
“Opening Up”はミュージカルのオープニングを飾るのに相応しい軽やかな曲です。
ウェイトレスたちの台詞部分も面白くて好きです。
この曲もトニー賞でパフォーマンスされてましたね。
まとめ
良い作品と巡り会うことが出来ました。
音楽だけでもこれだけ好きになったのでミュージカルも見てみたいですね。
来日してもジェシー・ミュラーは来ないだろうし、彼女がブロードウェイで演じるのはいつまでなのか気になりますね・・・。
音楽的にはピアノが中心で親しみやすい曲が多いです。
肩肘を張って聴くというよりもリラックスして聴くことができますね。
この辺はサラ・バレリスの力が大きいなと感じます。
彼女のこれまでの作品もキャッチー且つ聴きやすい曲が多いので、ミュージカルとは言ってもあまり力を入れなくて良いのが気に入ってます。
それと散々書いてきたようにジェシー・ミュラーの歌唱力の力も大きいです。
そもそもトニー賞での圧巻のパフォーマンスがなければ、私がこの作品に触れるのはもっと後だったでしょうしね。
すっかり彼女のボーカルが気に入ってしまったので他の作品も聴いてみたいです。
ジェシー・ミュラーばかり褒めましたが、他の俳優がソロで歌ってるパートもなかなかいいです。
コーラスも多いのですが、コーラスは歌い手の調和が取れないとなかなか魅力的に聞こえないと思っています。俳優たちの相性が良いのでしょうね。
以上です。
このミュージカルの来日公演が待ち遠しいです。
日本のキャストによる舞台であっても見に行くと思います。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
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