CT-200
CT-200は高域×1、中低域×1の2Driver2WayのカスタムIEMです。
67,900円と比較的安価。
最初の印象ですが、高音が強いですね。
中域の量が少し少なく感じます。
高音はきれいで良く伸びてるし、解像度も高い。
音場も広く、解像度とのバランスが良さそう。
低音は量が少なく、キレがあるタイプ。ただし下まで結構出てます。
全体的なバランスはフラットではなく高音寄り。
中域と低音はキレがあるタイプですかね。
中域については低音よりも量が少ないように感じられました。
その結果、曲によっては少し痩せたように聞こえます。
解像度は全体的に高いです。音場はそこそこなのでリスニングよりもモニター向きに作られている印象です。
すべての音域で解像度が高いのでひとつひとつの音を細かく聴くのに適してると感じました。
大体どんなジャンルもこなせると思いますが、デスメタルはやや聴きづらいです。
高音が刺さるわけではないのですが、音の密度が高くなるとまとまりがなくなるように思いました。
音の密度が低ければHard RockもHeavy Metalもいけます。
ただし、前述の通り、中域が少ないので迫力や音圧という点では好みが分かれると思います。
最近、視聴リストに加えたネイザン・イーストのFour on Sixはめちゃめちゃ気持ちよかったです。
世界随一のベーシストのソロアルバムなので低音がやや強調されているのですが、ベース音はキレも温かみもでてます。
その上でシンバルの音がとてもきれいに聞こえるんですね。
奏者のタッチまでよく表現されてました。
装着感はとてもいいですが、ケーブルは少し細いタイプですね。
写真の通り、作りも良くきれいでした。
CT-300
お次はCT-300です。
高域×1、中低域×1、低域×1の3Driver3Way構成です。
価格は83,900円とKL-カノンよりも少し高いです。
CT-200の後に聴きましたが、一気に濃厚なサウンドに変わりました。確実にワンランク上の音ですね。
CTMの公式サイトに行くとわかるのですが、CT-100とCT-200の下位機種と違ってCT-300から上位の機種には「PRO」という文字がロゴに入ります。
どうやらCT-200とCT-300はレベルが違うと考えたほうが良さそうです。
バランスはやや低音寄りのフラット。
濃厚でウォームな低音をだしますが、キレもあるタイプで私の好みです。
特にベースの迫力がすごい!細かい所もよく表現してる。
高音はCT-200に比べると目立ちませんが、きれいで解像度も高い。
中域はCT-200とガラッと印象が変わります。
量が多くなりますが、ボーカルが前に出てくるタイプではないかな。
低音と同様にウォームな傾向でで迫力や音圧をよく表現する一方で、解像度も高くキレあるという私が好きな傾向の音です。
レ・ミゼラブルの迫力と音圧、各楽器の音は良く表現されてます。
ただ、この曲を聴いて初めて気がついたのですが、冒頭で出るべきパーカッションの音が出てないです。
やはり高音がもう少し欲しいですね。
シンプルなハードロックのマイケル・モンロー、ジャズのネイザン・イーストはめちゃめちゃ合いました。
特に中低音の迫力と厚み、解像度はP7に似てて私の理想に近いですね。
全体的に解像度よりも音場重視という印象でしたが、解像度も高いレベルにあります。
ただし、前述の通り高音が少し少ないのでこもって聞こえる時がありました。
まとめ
CT-300はKL-カノンと聞き比べをしてみたいと思います。
CT-200はちょっと力不足ですが、曲によっては充分に魅力的に鳴らしてくれました。
同価格帯のUE4Proにも負けてないですね。
高音が好きならCT-200、フラットならUE4Proという印象です。
くみたてLabのカノンの試聴記事はこちらです。
UE4Proはこちらです。
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