先日試聴をしたカナルワークスの印象がよかったので、再び聴いてきました。
ただし、CW-L15の音質が途中から結構変わったので今回は別のお店へ。
前回の試聴結果はこちらの記事を参考にしてください。
試聴環境
試聴環境はiPhone6 Plus+VANTAM Redです。
音源は主にCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
たまにハイレゾ音源も使用します。
試聴に使う曲についてはこちらを参考にしてくださいませ。
試聴してるのはすべて試聴機です。
あくまでも音質的な傾向を知るための試聴ですので承知おきください。
CW-L15
CW-L15に再挑戦です。
前回は途中から音質が変わってしまい、どちらがCW-L15の本当の正体なのかわからずに終わってしまいました。
試聴の前半はかなり気に入っていたのですが、後半から高音がやたらと主張するようになりました。
それでは今回の試聴結果です。
全体的なバランスはやや高音よりのフラット。
高音は高いところまで良く出てます。
中低音はキレがあるタイプであまりウオームで温かみのあるタイプではないです。
中低音はやや量が少なく聞こえますが極端に少ないというわけではありません。
十分に音楽を楽しめるいいバランスだと思います。
レミゼを聴いた時だけもう少し迫力が欲しいなと思いましたが、その他は問題ありませんでした。
前回はマイケル・モンローの曲を聴いて高音が強すぎると感じたのですが、今回は大丈夫でした。
CW-L10に比べたら中低音が少なく、高音が目立つのですが、こういうバランスも嫌いじゃないんです。
むしろ私が記憶してるWestone 4Rはこんな感じだったと思います。
こういった軽快なハードロックナンバーもノリが良く聴けます。
解像度は全体的に高いです。
Westone 4Rよりも高いと思います。
さらに縦のレンジも広いですね。高いところ、低いところがよく出ます。
音場はIM04やP7に比べるとそれほど広くはないですが、私には十分な広さです。
Kelly Sweetでは繊細なボーカルがよく表現されました。高音もよく伸びてます。
シンバルがギリギリ刺さるか刺さらない程度かですね。私が試聴した曲では大丈夫でしたが、曲によっては刺さるかもしれません。
ネイザン・イーストも気持ち良く聴くことができました。
メインのベースは下までよく出ていて高解像度且つキレのあるベースが楽しめます。
B&W P7に比べると温かみは少ないですが、ウォームな雰囲気も多少あります。
何よりも弦の弾き方がわかる解像度とよく伸びる低音が気持ちいいです。
どうやら前回の試聴の前半がこいつの正体のようです。
カスタムIEM選びの候補に入れたいと思います。
CW-L02
お次はCW-L02です。
カナルワークス社の代表的なシングルドライバモデル。
価格は6万円弱とカスタムIEMとしてはかなり安価です。
前回カナルワークス社を試聴して、音質と製品の完成度ともに気に入ったので、安価なシングルドライバモデルでも満足出来るんじゃないかと思い聴いてみました。
一聴して元気だなぁと思いました。
全体的なバランスはフラットに近いですが、中域が前に出てきます。
CW-L15ほどではありませんが、高いところも低いところもよく出てますね。
縦のレンジは広いという印象です。
解像度はCW-L15ほどではないですが価格差を考えると十分。
スピード感や曲の持つ雰囲気がよく表現されてます。
解像度は全体的に低いですが音場はCW-L15に近い広さなので相対的に広く感じますね。
ネイザン・イーストを聴いてみました。
高音も低音もよく出ていて気持ちがいいです。
中域が前に出て来るのでこの曲ではピアノが目立ちます。
CW-L15に比べると迫力が出ます。
マイケル・モンローのようなハードロックも気持ちよく聞けました。
あまりジャンルを選ばないタイプではないかと思います。
CW-L15より劣るのは解像度と縦のレンジの狭さです。
あと、ひとつひとつの音の粒が粗いのが気になりました。
全体的にまとまりがあって非常に気持ち良く聴けるんですが、細かく聴くと音の粒が少し粗くなります。
ただ、音楽を楽しく聴くにはCW-L15よりも得意だと思います。
静と動の表現もうまいですし、音場が広くノリや迫力を良く表現します。
よく見ると中身がすかすかで面白かったのでこんな写真も撮ってきました。
今回のまとめ
コスパを考えるとCW-L02は非常に魅力的です。
カスタムIEMはユニバーサルに比べて耳型(インプレッション)を採取する費用やシェルとフェイスプレートのデザインにこだわると余分な費用がかかってしまいますので単純に比較は出来ませんが、6万円くらいのユニバーサルを検討してるなら一度は聴く価値があると思います。
今回は7万円前後の2か3ドライバのカスタムIEMを検討しているのでCW-L02は候補に入れませんが、覚えておきたいカスタムIEMのひとつです。
CW-L15は好みの音だったので、KL-カノン、CT-300に続いて候補のに入れたいと思います。
KL-カノンが約75,000円、CT-300が約84,000円、CW-L15が約85,000円ということを考えると価格的にはKL-カノンが優位です。
最終的には音質で選ぶのでちゃんと聞き比べをしないとわかりませんけどね。
それと今までの傾向を考えるとCW-L32がドンピシャで好みに近いんじゃないかという気がしています。
ただ、こいつは10万を超えるモデルなので、手を出す場合は相当長く付き合う覚悟が必要ですね。
初めてのカスタムIEMなので色々と考えて買いたいと思います。
くみたてLabのカノンの試聴記事はこちらです。
前回のカナルワークス社の試聴結果はこちらです。
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