FiiO X7
DAPの注目製品です。
ONKYOのDP-X1に良い印象を持っていますが、価格はX7のほうが高いです。
今回はDP-X1を超える音を期待して聴きました。
環境はDT 1770 PROを直接接続しています。
DP-X1を聴いたときと同じ環境です。
イコライザーはすべてオフにしてGAINはHIGHにしました。
GAINがLOWでは音量を最大にしても不足しました。
DP-X1のほうが音量は大きいですね。
質感とデザインはいいと思います。
この写真では間違えてラインアウト端子にDT 1770 PROをつないでしまいました。
これは間違った使い方なので真似しないでください。
X7の設定画面です。
こちらはGAIN(ゲイン)の設定画面ですね。
At The End Of The Day / Les Miserables
解像度は全域にわたって高く、各楽器の音を容易に聞き分けることができます。
Come Sail Away / STYX
この曲も上品で素直な音という印象。
音場については広くもなく狭くなくです。
印象的なのは高音ですね。
どの音域もちゃんと鳴らしているのですが、高域はとてもきれいで表現が細やかです。
DP-X1も同じように感じましたが、こちらのほうがより上品で繊細というイメージ。
She-Wolf / Megadeth
この曲も素直に聴かせてくれます。変に加工されていない音です。
低音はもう少し下まで沈み込んで欲しいところですね。
高域に関しては繊細できれいなんですが、中低音はかなり大人しめという印象を受けます。
人によって物足りないと感じることもあると思いますね。
Time Bomb / Tove Lo
OnkyoのHF Playerを使ってハイレゾ音源を聴いてきました。
この曲でも表現が細かくて、繊細且つ上品と感じました。
低域はやはり少し物足りないものがあります。
下までちゃんと出ているんですが、量が少ないのと芯が細いと感じます。
芯が細いのは高域を繊細に鳴らすのに活きていますが、中低音を鳴らすには少しバランスが悪いと感じました。
FiiO X7のまとめ
全体的に魅力的な製品であることに変わりはないのですが、前述の通り中低音の表現には少しも力不足な点を感じました。
Jazzやクラシックを聴くには最適だと思いますが、ロックやメタル、ポップスを聴くには少し元気さや明るさや足りないと感じるかもしれません。
操作感はDP-X1のほうがわかりやすくサクサクと動きました。
また、DP-X1のほうが音量もとりやすいので、価格を考慮するとDP-X1はとてもコスパのいい製品ということになると思います。
ちゃんと聞き比べないと結論は出せませんが、一聴した感じではDP-X1のほうが私の好みに合うかなという印象です。
本体の質感やデザイン、大きさと重さはDP-X1とさほど違いは感じませんでした。
どちらを選んでも満足できるかと思います。
DUNU
DUNU社はDN-2002とDK-4001を聴きました。
2製品ともまだ開発中で発売は来春になるとのことでした。
DK-4001
DK-4001は装着がしづらかったです。
うまく耳に収まると問題はなく、頭を振ってもズレることはありませんでした。
最初は少しクセがありますね。
音質は高域寄りでした。
低域については2015年のイヤフォン選びでDN2000を聴いたときのように量感もあって下まで出ています。
高域の表現は細かいんですが、少し精密過ぎて音楽の魅力が伝わらないかなと思いました。
精密すぎて高域がやや不自然に感じることもありました。
高域が好きな人ははまるかもしれませんが、かなり独特の高域になっていると感じました。
DN2002
今回からコネクタの取り外しが出来るようになっていますが、かなり硬いです。
私は手先がかなり不器用なので怖くて外せませんでした。(笑)
装着感はDN2000に比べて良くなっています。
音質も高音の細かさとキレイさが増していますし、低域の沈み込みもいいですね。
DK-4001に比べて音のつながりがいいです。
記憶にあるDN2000と比べても全体的によくまとまっています。
2015年のイヤフォン選びでは音の密度が上がるとまとまりがなくなると評しましたが、そこは改善されてると思いました。
高域はきれいですし、中低音は温もりとキレがうまく両立されているので、音質の完成度が上がったという印象です。
元々、空間表現が得意で音場も奥行きも広いイヤフォンなのでさらに魅力が向上したかなと思います。
ポタフェスのまとめ
製品の感想は以上です。
他にも聴きたいと思う製品はありましたが、時間と体力が尽きたので今回はこれで終了としました。
目的の製品は大体聴くことができたので満足です。
ポタフェスは初めてでしたが、会場が広いのでとても快適に見て回ることができました。
中野に比べると平面的で天井も高いので圧迫感がないですね。
横に動く必要がありますが、サンプラザ中野の階段に比べたら個人的にはいい環境でした。
困ったのは1階での試聴です。
集客をするためのイベントはどんどんやるのが良いのですが、思いっきり演奏をされるとちゃんと試聴ができなくなりますね。(笑)
そこは改善して欲しいかなと思います。
B1Fと2Fではとても快適に試聴ができました。
今回は特定の製品に人気が集中することもなかったのであまり待たずに試聴ができたのも好印象です。
製品でいうとHERUS+がもっとも印象的でした。
DAPとしてDP-X1もFiiO X7も高いレベルの音を聴かせてくれるのですが、使い勝手という点ではiPhoneのほうがいいと感じました。
iPhoneについてはいろいろと不満もあるのですが、スマートフォンだけでなくDAPとしても使い勝手はいいなと改めて認識しました。
音質を追求したいと思ってもMojoやHERUS+を組み合わせれば問題はないですし、DP-X1とFiiO X7単体で使うよりもコスパはいいので、iPhoneを使う方向に傾いてます。
密閉型のヘッドフォンについてはテクニクスのEAH-T700が面白いと感じましたが、ゲイ材メインで使っているP7と1770と替えるほど魅力は感じませんでした。
今回は以上です。
ヘッドフォン祭などこれまでのポータブルオーディオのイベントのレポートについては以下の記事を参考にしてください。
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