ポタフェス2015に行ってきました。
なんだかんだでポタフェスはいつも予定が合わず、今回が初めての参戦となります。
秋葉原に対する思い出とか書こうと思ったんですが、やめましょう。
今回の私の聴きどころは以下の記事にまとめました。
今回は、しっかりと聴くことができたので満足ですが、もう少し予定外の製品も聴きたかったですね。
それでは各製品の印象を写真付きで書いていきます。
なお、試聴にはiPhone 6s Plus、VANTAM Red、DT 1770 PROを使用しました。
音源はCDからXLDで取り込んだAppleロスレス(ALAC)を使っています。
特に断りがない限り、イヤフォンやヘッドフォンを試聴したときはiPhone 6s Plus+VANTAM Redで聴いています。
Westone30
ものすごく楽しみにしてました。
このデザインを見ただけで興奮するくらい、かつてのWestoneのユニバーサルイヤフォンは好きです。
今のW40が嫌いというわけではないのですが、初めてデザインと音質を含め、ここまで好きになったユニバーサルイヤフォンは今のところWestone 4R以外にありません。
このWestone30がWestone 4Rの音を再現してくれればあまり使う場面がなくても買おうと思っています。
試聴環境はiPhone 6s Plus+VANTAM Redです。
いつもの通り、
We Are One / Kelly Sweet
試聴の一曲目はこの曲にしました。
Westone 4Rを購入したときによく使っていた曲なんですよね。
全体的なバランスは中低音寄り。すこしこもって聞こえることがあります。
2015年上旬のイヤフォン選びで聴いたW30やW40に比べると高音はでてるという印象ですが、まだ少し足りないですね。
音の粒は細かくて滑らかです。キレよりも温もりがあるタイプで、解像度はものすごく高いわけではなく最低限の解像度が再現されてるという感じます。
At The End Of The Day / Les Miserables
オーケストラの迫力はでてますが高音は量が少ないです。
音が滑らかにつながるので聴いてて気持ちいいですね。
装着感についてもとても良好です。
She-Wolf / Megadeth
冒頭のギターリフが少しぼやけて聞こえます。
中域はメリハリがあっていいのですが、高域と中域に近い高域はシャープさに欠けるという印象です。
中低音の解像度については問題はありません。各楽器の音をよく聞き分けることができます。
ただ、高い中域と高音は少しぼやけるという印象です。
Westone30のまとめ
W30やW40よりも高音はでていると感じます。
ただ、個人的には高音がもう少し欲しいところです。
また、解像度についても中低音は問題ありませんが、高域は好みに合いませんでした。
Westone 4Rを聴いていたときの記憶を思い出しながら聴いたのですが、ちょっと自分の中でWestone 4Rに対するイメージを美化しすぎてるのかなと今回は感じました。
おそらくW40はWestone 4Rとそれほど変わりがなく良い音質なんだと思いますが、どちらかというと自分の好みの音が変わったのかなと感じます。
ということで、IM04を売ってでもWestone30を購入しようかなと思ってましたが、今回はやめておきます。
2本目のカスタムIEMを購入すれば、ユニバーサルイヤフォンを所有する必要性もそれほどなくなりますので、素直にカスタムIEM2本持ちに移行しようと決心しました。
HERUS+
お次はHERUS+です。
iPhoneをDAPに使っているのでどうしてもこの手の製品(DAC+ポタアン)は気になります。VANTAM Redを買うまでお世話になっていたRadiusのAL-LCH21を買うときにはHERUS+の前のモデルのHERUSも検討しましたが、使い勝手と価格を考慮してHERUSは断念しました。
そんなHERUSが新しくなったということでHERUS+を聴いてきました。
公式サイトはこちらです。
試聴についてはiPhone 6s Plus-HERUS+-DT 1770 PROで聴きました。
まずは写真を見て下さいませ。
とてもコンパクトです。
LEDの色は三段階に切り替わります。
赤は電源OFF、青は通常時。紫はフィルターを変えたときの色です。
写真にもあるとおり、HERUS+とiPhoneを接続する場合は、Lightning – USBカメラアダプタが必要になります。LightningケーブルでiPhoneとHERUS+を直接接続することはできません。
この仕様はいまのところMojoと同じですね。
それでは試聴結果です。
At The End Of The Day / Les Miserables
非常にクリアで素直な音です。
噂どおり、HERUS+はソースの音を変にいじることなく、クリアにするだけの装置と感じました。
Mojoとはまったく違うコンセプトですね。
いつも聴いているこの曲も高中低のバランスが変わることはありませんし、音場が広がるということもありません。
単純に音質がクリアになって解像度が全体的に上がるという印象です。
個人的にDACやポタアンに求めている仕事を十分にこなしてくれてますね。
フィルターも使ってみましたが、違いはあまり感じませんでした。
もう少し時間をかけて聴き込む必要があるかなと思います。
She-Wolf / Megadeth
この曲も違和感がなく聞くことができました。中低域はVANTAM Redで聴いてるときとさほど違いは感じませんが、高域の表現力が高くなりました。特に音が細かいですね。
言葉だけだとすごみを伝えるのが難しいのですが、基本性能はとても高いと感じます。
ちなみに音量についてはiPhoneで制御します。HERUS+に音量調節機能はありません。
iPhoneとDT 1770 PROの間にHERUS+を挟みましたが、iPhoneで音量を最大にしても問題なく聴くことができました。ちょっと音量が不足するくらいですね。
能率の高い製品であれば問題はないと思いますが、DT 1770 PROで使うには音量が不足します。VANTAM RedだとDT 1770 PROもちゃんと鳴らしてくれるのでここはマイナスポイントです。
せめてGAINを切り替えることができたらと思います。
Rangers / A Fine Frenzy
音の密度が低い女性ヴォーカルものも聴いてみました。
この曲も非常によく合います。
環境によってこの曲はこもったりするんですが、こもりとは無縁でとてもクリアです。
なお、この曲でも高域の表現がさらに細かくなると感じました。
滑らかでサラッとした聴き心地になりますね。
HERUS+のまとめ
音量が小さいことを除けば非常にいい製品でした。
今使っているVANTAM Redよりも音はいいと感じたので、買い換えたいところですが、DT 1770 PROで音量が不足するのが気になります。
本体はとてもコンパクトで、MojoやVANTAM Redに比べると明らかにメリットになります。ただ、少し重みはあります。とても小さいので余計に重さを感じるのかもしれません。
クリアな音で聴きたいときはHERUS+。濃厚な音を聴きたいときはMojoという使い分けがいいのかなと個人的に思いました。
今後、DAPとDAC+ポタアン選びを継続しますが、上流となるDAPがどのような製品であってもHERUS+とMojoがあれば自分の好きな音を再生する環境は得られるかなと思います。
次ページに続きます。
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