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ヘッドフォン聞き比べ! P7 MDR-Z1000 K545

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P7
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前からやってみたかった聞き比べをしてみました。
各ヘッドフォンのレビューはこちらを参考にしてくださいませ。
Z1000K545P7
構成はいつも通り、「iPhone6 PlusLCH21−各ヘッドフォン」です。
音源はALAC。
まずは私がよく試聴で使うこの曲から。

・装着感

3機種とも良好ですが、あえて順位をつけるならP7、Z1000、K545の順番となります。
P7は前にも触れたとおり、頭と耳の動きに合わせてイヤーパッドがついてきます。
K545は側圧が少し弱いので頭を振るとずれます。

・高音

シンバルの音はZ1000が一番聞き取りやすい。
高音が得意なK545ですが、少し刺さる傾向にあります。
高音の伸びという点ではK545、Z1000、P7の順番ですかね。
差が少ないのでちょっと評価が難しいです。

・中域

Kellyの声はZ1000がよく前に出て来る。
声の生々しさはK545とP7の順番で好きです。
特にK545は音の密度の薄い曲だと実力を発揮します。女性ボーカルは本当にきれい。

・低音

Z1000よりもP7のほうが低いところまで出ます。
キレはZ1000のほうがあり。
この中では低音がもっとも少ないK545ですが、低いところはよく出ています。
他に比べて単純に量が少ないという印象です。

・解像度

Z1000が一番高いですが、K545もP7もいい勝負をしてます。
この曲ではあまり主張をしないアコギやシンセの音がZ1000ではよく聞こえます。
P7は後ろに引っ込んでしまってこれらの楽器がいまひとつ聞こえません。

・音場、臨場感

P7の圧勝ですね。
次にいいのはK545。Z1000は平面的に音を出すのは得意ですが、立体的に音を出すのは苦手というのがよくわかります。
例えば冒頭のベース音がZ1000だと少し引っ込んで聞こえます。
P7だとしっかりと前に出てきて主張するんですね。

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お次もよく試聴で使う曲です。これもALACです。

静と動が激しく入れ替わるため音の立ち上がりが求められます。
またフルオーケストラとコーラスの迫力が素晴らしい曲でもあります。
今度は各ヘッドフォンの感想をそれぞれに書きます。

・Z1000

静と動、迫力がよく表現されています。
また細かい音もよく拾っています。この辺は解像度の高さが寄与してますね。

・K545

こういう曲だと低いところまで低音が鳴ってるのがよくわかります。
Z1000よりも低いところが出てますね。
ただし中域が少し弱いのが気になります。特に吹奏楽が聞こえづらいです。
高音と低音はよく出てるんですが、中域が弱いので迫力に欠けます。

・P7

Z1000とはまったく違う聞こえ方です。
特に高音が丸みを帯びて聞こえます。
聞きやすいのでリスニング向きとも言えますが、各楽器の音を拾おうと思うとつらいですね。
この辺は好みの問題だと思います。
そのかわり静と動、迫力の表現力はZ1000、K545を圧倒します。
解像度と臨場感のバランスが本当にいいなぁと思います。

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次はちょっと趣を変えてみましょう。

 ・P7

高いところから低いところまでよく出ていますし、表現力も豊かです。
曲のノリがよく伝わってきます。
この曲は機器によってボーカルが刺さったり、低音が強すぎたりするんですけど、非常に聞きやすいのも本機の特徴だと思います。
音の生々しさや余韻が気持ちいいです。

・K545

K545も音の余韻や生々しさをよく表現できてますが、こうして聞き比べると中域が弱いのがよくわかります。
もっとも盛り上がる2分30秒以降ではSIA嬢のボーカルが少し刺さり気味になります。

・Z1000

出だしのギターの生々しさはZ1000が一番と思います。
これは音場よりも解像度が高い故でしょうか。
コーラス部分で違う声が複数入ってるのを鮮明に聞き分けられるのはZ1000だけですね。
ただし、曲そのもののノリはいまひとつ表現できてません。
またK545と同じように2分30秒以降のSIA嬢のボーカルが少し刺さり気味です。
音はよく伸びてるんですけど、P7に比べるとどうしてもね。という感じです。

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最後は激しいのをいってみましょう。

・Z1000

聞き比べるとよくわかるんですが、音量を上げすぎると聞きづらくなりますね。
解像度が高いだけに色んな音が聞こえてしまって却って聞きづらくなるという印象です。
ただ、シンバルからベースまで音はよく拾ってます。

・K545

中域が弱いのでこの手の曲はまったく迫力が出ないです。
音量を上げると高音が強調されてどんどん聞きづらくなります。
傾向としてはP7よりもZ1000に近いですけど、Z1000よりも聞きづらいですね。

・P7

Z1000、K545に比べると高音がやや少なく感じられますが、聞きやすいです。リスニング向きですね。
中域もちゃんと出るので迫力はありますが、シンバルの音もちゃんと出てます。
P7は音場や臨場感を表現するのがとてもうまいのですが、解像度も高いのがよくわかります。
もちろん、Z1000とK545に比べると劣りますが、MomentumやT51pに比べると基本的な性能が高いのとバランスがいいです。

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ということで、ここまでにしておきますが、聞き比べをしてみて3機種の強みと弱点がよくわかりました。
Z1000は高域から低域まで平面的に聴かせるのが非常にうまいです。
解像度が高いのは無理に音場を作ろうとしないからなんだと思います。

K545は高音がきれいでよく伸びる半面、中域が弱いために音の密度の濃い曲になると迫力が出にくくなります。
低音は低いところまでよく出てますが、量が少ないのでドンシャリとはまた違ったバランスになってると思います。

P7は解像度を少し犠牲にして音場と臨場感をよく表現してます。
ゆったりと音楽を楽しむならP7がいいですね。
ただし、Z1000とK545がリスニングに不向きというわけではありません。
音の密度が濃い曲についてはP7が聞きやすかったですが、音の密度が濃くなければZ1000とK545も聞きやすかったです。
特に最初のKelly Sweetのような曲だと好みの問題だけでどの機種も満足出来る聞かせ方でした。

P7をZ1000、K545と比べてみて気がつきましたが、一年ほどZ1000とK545を聴いたのでリスニング向きのヘッドフォンが欲しくなったのかなと自己分析をしました。
こうして聴いてみると今でもZ1000とK545の音は好きなんだということを再認識しました。
ただ、同じような音を聞いてると飽きるのか、P7のような濃厚な音も聞きたくなったので今回はP7を選んだのかなと。

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