The Answer
アコースティックギターで始まるスローテンポのバラードです。
ラブリエさんのボーカルが光ります。
この人のボーカルは昔から好きなんですが、この曲のように少しおさえた歌い方がとても好きです。
高音を張り上げるだけがボーカリストの才能ではありません。
A Savior In The Square
この曲もスローテンポのバラードです。
メロディーがとても美しいです。特にギターが良いですね。
ピアノの使い方も非常に効果的だと思います。
途中からボーカルが入ってきて荘厳なメタル調に変わります。
この辺の展開美もいいですね。好きです。
ボーカルのラブリエさんの高音も堪能できます。
後半部分はピアノとボーカルで終わります。
この部分も非常に美しいです。
クイーンが好きなのでこういう展開はたまらないものがあります。
A Life Left Behind
一転してトリッキーな展開で始まる曲です。
ドリーム・シアターの本領発揮という感じですね。
それぞれの楽器が主張しながらも曲としての調和が保たれています。
“I’m Waking Up”のサビの部分が個人的には大好きです。
キャッチーなメロディーなんですが、オーケストラも入っていますので荘厳な雰囲気をうまく演出しています。
ドリーム・シアターのメンバーが個性を出しつつ、オーケストラと調和してる様が本当に美しいと思います。
A New Beginning
ドリーム・シアターらしい始まり方をする曲です。
オーケストラとコーラスの絡み方も非常にうまいと思います。
私が特に好きなのは3分過ぎの展開です。
すこし静かになった後に希望に満ちあふれたフレーズに移行します。
ここでもドリーム・シアターらしい難解且つ印象的な演奏を聴くことができます。
5分以降のベースを中心とした展開は一番好きなパートです。
私なんぞがあまり語っても魅力は伝わらないのでとにかく聴いてくださいとしか言いようがありません。
Astonishing
アルバムを締めくくる曲です。
冒頭からバンドとオーケストラがきれいに調和した演奏を聴かせてくれます。
この冒頭のメロディーがとても重要で、アルバムを通してこの曲のメインとなるメロディーは使われています。
私が敬愛するミュージカル作品の「レ・ミゼラブル」もそうなんですが、印象的できれいなメロディーをひとつの作品の中で何度もリフレインします。
この手法は個人的に大好きです。
まとめ
ドリーム・シアターのアルバムはすべて聴いているわけではありませんが、個人的にはドリーム・シアターの中でもっとも好きなアルバムになりました。
ちなみにこれまで一番好きだったアルバムは最初に聴いた『Image & Words』です。
『The Astonishing』の魅力はここまで書いてきたようにメロディーの美しさとオーケストラとの調和です。
いつものドリーム・シアターのように全体的にあまり激しくないのも今の私には合っています。よって、メタルらしいアルバムを期待していた人は物足りないと感じるかもしれませんね。
そういう意味ではこのアルバムはメタルファンだけでなく、普通のロックやミュージカルを好きな人に聞いてみて欲しいなと思います。
ドリーム・シアターは元々とても高いレベルの演奏技術を持ったバンドですし、曲作りもうまいので幅広い層にお薦めできます。
もうひとつ気に入っているのはラブリエさんのボーカルです。
ラブリエさんは高音も低音も広いレンジで歌うことの出来る大好きなシンガーですが、いつものドリーム・シアターだと音圧が高いのでかなり力を入れて歌うことが多いのです。
今回のアルバムでは良い感じに力が抜けて、よりラブリエさんの魅力が出ていると思います。
前述の通り、私がドリーム・シアターで一番好きな”Take away My Pain”、”Hollow Years”といった曲を彷彿とさせる曲が多いんですよね。
今年は個人的に過去に聴いていたメタルをまた聴き始めるキャンペーンをしていますが、1枚目からいいアルバムに出会うことが出来ました。
今回は以上です。
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コメント
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