FX850
IE60と比べると高音がよく出ています。
低音は量もあって沈み込んでいますが、IE60に比べるとキレは少ないです。
ボワつくようなことはないのですが、キレは少ないと感じます。
解像度は全体的に高く、音場も広いです。
今回聴いた中ではもっとも音が広がると感じました。
FX750
前回と同様にFX850よりも全体的にすっきりとしていて聞きやすいです。
解像度はFX850よりやや劣りますが、全体的にまろやかな音に仕上がってるという印象。
細かく聴くと少し粗が目立ります。特に高音の粗が目立ちますが、少しの差です。
そして高域が大人しい分、こちらのほうが聞きやすく感じました。
低域についてはFX850のほうがやや沈み込みが深いと感じますが、個人的にはあまり気になりませんでした。
DN-1000
FX850とFX750とはまったく違う音像です。
こちらは解像度が高く、くっきりとした音に聞こえます。
モニターとして使うならDN-1000のほうがいいという印象です。
全体的なバランスが良くて高域も低域もレンジが広く、同じ量が出ていると感じます。
わずかに中域の量が少ないかなと感じる程度ですが、極端に少ないわけではないので特に気になりませんでした。
ただし、ボーカルが前に出て来るということはありません。
今日聴いたHeaven Vに比べると声は少し遠くに感じます。
低域の量はさすがにFX750やFX850より少ないです。沈み込みもやや少ないです。
そのかわり高域が聞きやすくなっています。
FX850は高域もよく出ているのですが、情報量が多すぎてやや聴きづらいと感じることがあったんですが、DN-1000は聴きづらくなるということはありませんでした。
音の粒も細かくて滑らかですね。
まとめ
なかなか難しいですね。(笑)
まず、Heaven Vは落選とします。
何度か他の製品と聞き比べをしましたが、バランスが極端だと感じました。
私が女性ジャズボーカル専用に購入するならありかなと思いますが、今回の用途には合わないです。
IE60はなんと言っても低域が魅力的です。
直線的に耳に入ってきた低音がフワッと広がるのは、メインで使っているヘッドフォンのDT 1770 PROに性質が似ています。
中域もしっかりと出ているのでボーカルも聴きやすいですし、全体的にパワフルな音に聞こえました。
かなり迷いましたが、高音の量の少なさとデザインを考慮して落選とします。
1万円台で残っているのはこの製品だけなので、今回の条件が2万以内ならこの製品化AKGのN20Uを選んでいたと思います。
IE80やIE800が人気になるのもよくわかりました。
FX750とFX850はFX750を選びます。FX850は落選です。
昨年のイヤフォン選びでFX850を落選とした理由は、音の密度が高く情報量が多い曲で少し聴きづらくなることだったんですが、今回も同様の理由です。
細かい音の表現についてはFX850のほうが得意ですが、FX750は全体的にすっきりとしていながらも低音がよく出て、高域もしっかりと表現しているところが気に入りました。
もちろん、低域に比べると高域の量は少ないのですが、IE60ほど極端とは感じませんでした。
DN-1000も高い性能を感じましたのでこのまま候補に残します。
音質も良かったんですが、今回の中では装着感がもっとも良かったです。
FX850やFX750よりも小型でデザインも女性には良いかなと思います。
ちなみに今回は妻にも試聴に付き合ってもらいました。
音漏れについては全製品ともに問題なしとのことです。
今回の試聴結果によって残る候補はFX750、DN-1000、ME05、JE-333となりました。
次回は残る4製品を聞き比べようと思いますが、すべてをひとつの店舗で聴くのは難しそうなので工夫しないといけませんね。
今回は以上です。
これまでの試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
2015年のイヤフォン選びについては以下の記事を参考にしてください。
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