最終選考
最終的に迷ったのはFitEarの335DWとWestoneのES60、Vision EarsのVE5とVE6の4製品です。
どの製品を選んでも満足をしたと今でも思うほど、好みに合ってました。
FitEarの335DWはFitEar製品としてはリスニング向けにチューニングされている感じるものの、FitEarらしい高解像度で正確な音の表現をする製品でした。
そういう意味では今回の条件の「P7のようなカスタムIEM」とは少し違いました。
FitEarらしいという点では334のほうが好みでした。
VE5を手にしたら222に満足できなくなり、334が欲しくなるのかなと思っています。(笑)
WestoneのES60ですが、中域と低域は好みに近かったものの高域が好みではありませんでした。
高域の量が多くてもう少しカラッとした開放的な高音だったら、選考はさらに難航していたと思います。
最後はVision EarsのVE5とVE6でかなり悩みました。
VE5とVE6は両方ともモニター系とリスニング向けのチューニングのバランスがいいというのが個人的な評価ですが、その絶妙なバランスの中でもVE5は若干リスニング寄りで、VE6は若干モニター寄りでした。
どちらも私の好みの範囲内です。
VE6は瞬発力(音の立ち上がり)についてはVE5より優れていました。
また解像度も高いですね。
逆にVE5は聴きやすさという点でVE6よりも優れていると感じました。
聴きやすいわりには高域と中域の表現力が高いですし、音がぼやけるということはなくシャープです。
VE5もVE6もこの相反する要素を見事に両立させていると思います。
あくまでも私の好みなのでVE5とVE6で迷ったら試聴をすることをお薦めします。
この2製品は私のようにかなり悩む方が多いんじゃないでしょうか。(笑)
まとめ
2015年11月から気ままに続けていたカスタムIEMの試聴は、予定よりも早く終わってしまいました。
Vision Earsとの出会いがなければこんなに早まることはなかったと思います。
VE5は現在メインで使っているヘッドフォンのDT 1770 PROの時と同じように最初の試聴で「これだ!」と直感的に好みだとわかりました。
こういう製品はこれまでの経験上、長い付き合いになることが多いので完成品の到着が楽しみです。
心残りは64 AudioのADELシリーズです。
まだ試聴はしていないのですが、他の方のレビューを読むかぎりでは私が好きそうな音のようなので落ち着いたら聴いてみたいと思います。
2015年の12月にオーダーをしてまだ到着していませんが、同じポタフェスでVision Earsを注文をした方には届いてるようなのでそろそろかなと思ってます。
オーダーをしてから完成品が届くまでのわくわく感と不安はカスタムIEMの醍醐味と思っていますが、3ヶ月は長いですね。(笑)
前回は初めてのカスタムだったので納期の早いFitEarを選んで正解だったなと改めて思いました。
それとカスタムIEMは高価なので、ここら一息つきたいと思ってます。(笑)
3年くらいは222とVE5を使い続けたいですね。
かつてはポータブルオーディオにかぎらず、この手の製品には5万が上限と決めていたんですが、222を購入してからこの上限が完全に15万前後に跳ね上がってしまいました。
音質や使い勝手の面で満足しているので後悔や不満はないのですが、この金額を出し続けるのは少し難しいものがあります。(笑)
カスタムIEMは製品の性質上、下取りに出しづらいのと買い取り価格もあまり良くないというのも頻繁に買い換えたくないと思っている理由です。
イヤフォンやヘッドフォンは現状よりも気に入ったものがあったら気軽に買い換えてますが、カスタムIEMは同じような運用は難しいので、しばらくは222とVE5を楽しみたいと思います。
もちろん、常に「さらにいい音」を求めることに変わりはありませんので、新しい製品が出たら試聴はしようと思ってます。
今回は以上です。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
コメント
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はじめまして。
私は高知県に住む40代サラリーマンです。
オーディオは幼稚の頃から好きな趣味でこの年齢になっても、ずっとこだわっておりスパイラルしながら年老いて行くのだろうと最近、良く考えます。
突然にメールさせていただきましたのは、ズバリ以下の通りです。覚えてらっしゃる範囲で構いませんのでご意見などご教授くださいましたら幸いです。
現在、カスタムはアルティメットイヤーズ11proのみで後はユニバーサルモデルのみを所持しています。
質問ですが所持するユニバーサルモデルにangie2があります。JHの音質は簡単にいうと分厚いと私は感じます。高音は刺さりませんしどちらかと言うと中低音に特徴があると思います。まだ、エージングが出来ていないのかウォームな音色でどちらかと言うと好きな音です。
そこでですが、お手持ちのVE5とangieカスタム両方の音質を聴かれておられる筆者さまの2つの違いを聞きたくメールしております。
勝手申しますが、またお時間ある時にどうぞ、よろしくお願いします。購入前の参考にしたいと思います。
PS:田舎なので首都圏の代理店さんに視聴で来店する事が出来ないんです。。。
坂根さん、コメントありがとうございます。
JHの製品に対する印象は私と合致しているように思います。
中域と低域が分厚くて、芯が太い音を出しますね。
結果的に私はJHを得ラバ買ったんですが、理由は単純で高域が質量ともに物足りなかったのと、低域が跳ねるようなクセがあるところです。
低域が跳ねるというのはロックを聴くときに「ドライブする」などと表現されますが、低音が一直線に出るんじゃなくて、尻上がりに伸びるんですよね。
一方のVision Earsは似ているようで真逆の特徴があります。
VE5は中域が分厚い点でJHの製品と似ていますが、音の出方は音源に素直でクセがありません。結果的にすっきりとした聴感に仕上がってます。
中域が分厚いと言っても高域が犠牲になっていないのも気に入っているところで、上位機種のVE6と変わらない高域を出します。
それとVision Earsの製品全般に言えることなんですが、凹凸や静と動などのメリハリをうまく表現します。
Angieはリスニング系且つ、元気な音という印象ですが、VE5はモニター系とリスニング系をうまく合わせた音という印象です。
どのような音楽をどのように聴きたいかで決まると思いますが、ロック系に限らず、グイグイと引っ張るように聴かせて欲しいならAngieがいいと思います。
比較的中庸ながらも元気な音楽は元気に、落ち着いた音楽は落ち着いて聴かせて欲しいならVE5じゃないかなと思います。
以上です。
VE5ユーザーなのでVE5に対して甘い評価となってしまうことはお許しください。(笑)
まだ、コメントに対する返信は読んでおりません。今晩、自分時間が出来た際に熟読させていただきます。冒頭少し読みましたが音に関して著者さまのように表現される方と出会った事がないので感銘を受けております。専門店…eイヤホンさんのスタッフさんとも良く話しますがここまで細かな表現をされる方が居ないのです。今後、末長くブログをお続けされる事を長いますし、またいろいろご相談させていただけたらなと思います。
坂根さん、返信ありがとうございます。
ゆっくりでOKですよーー。