姪っ子のためにイヤフォンを選ぼうシリーズその8です。
そろそろ終盤です。今回を含めてあと2回で終わるかなと思ってます。
ここまで来ると絞り込むのもかなり難しい選択を迫られますが、前回は候補を4つまで絞り込みました。
もっとも落選とするのがつらかったのはゼンハイザーのIE60です。
JVCのFX850とFX750については意外と簡単に決断をすることが出来ました。
前回の試聴結果については以下の記事を参考にしてください。
今回は残った4製品を聞き比べることができました。
候補
現在の候補をおさらいしておきましょう。
- JVC FX750(約2万)
- DUNU DN-1000(約2万)
- MASTER & DYNAMIC ME05(約2.5万)
- JAPAEAR JE-333(約2.7万)
だいぶ絞られてきました。
ここまで来たら簡単だろうと言いたいところですが、昨年のイヤフォン選びもここから苦労しました。
ヘッドフォンに比べてイヤフォンは市場が大きいので、同価格帯だとなかなか差を見つけるのが大変です。
試聴環境
今回も姪っ子たちと近い環境にするためにiPhone 6s Plus直で聴きました。
音源はCDから取りこんだAppleロスレスがメインです。
今回もメインで聴いたのは以下の3曲です。
It’s Our Time / moumoon
Hot N Cold / Katy Perry
Dear Future Husband / Meghan Trainor
さらに通常、自分お聞きを試聴するときに使うKelly SweetのCrushも使用しました。
それでは試聴結果にいきましょう。
MASTER & DYNAMIC ME05 BRASS
ME05は二度目の試聴です。
1回目の試聴の印象が非常に良かったので、一気にこのシリーズの最有力に躍り出ました。
デザインがいいのも今回は有利に働いています。
It’s Our Time / moumoon
低域も高域もいい感じに聞こえます。ボーカルは普通の位置で、過剰に前にでてくることはありません。
音の粒が細かいわりに聴きづらいと感じることがありません。
Dear Future Husband / Meghan Trainor
全体的にパンチがあって明るい音になります。
高音は乾いた音質で、この価格にしては開放的も感じられます。
どの帯域もまんべんなく出ていて、特定の帯域に偏っているとは感じません。
極めてフラットに近いバランスだと思います。強いて上げればやや中域の量が少ないくらいでしょうか。
Hot N Cold / Katy Perry
この曲もいいですね。
前の曲と同様にパンチがあって明るい音を演出します。
細かい音の表現もできていますし、聴きづらいと感じることもありません。
高域は超高域まで出ているわけではないと感じます。
あくまでも価格なりですかね。
FX750
FX750は3回目の試聴になります。
難しい選択でしたが、前回はFX850よりも良いかなという結論でした。
昨年のイヤフォン選びでもFX850はかなり気に入っていたのですが、今回試聴に使っている曲ではFX750のほうが好みでした。
Crush / Kelly Sweet
一聴して音場が広いと感じました。
ME05も前回の試聴では音場が広いと感じましたが、こうして聞き比べているとFX750は低音が柔らかく包み込むのでME05よりも広いように聞こえますね。
やはり今回の製品の中では低域の出方と表現力はピカイチだなと感じます。
Hot N Cold / Katy Perry
この曲ではFX750もME05と同様にパンチがあります。
ただし、ME05よりも中域にキレがあるのが特徴だと思います。
高域については少し大人しめです。
Dear Future Husband / Meghan Trainor
解像度はME05よりも高いと感じます。
高域の量は少ないものの開放感がありますね。
低域の沈み込みもME05よりもいいです。
DN-1000
続いてDUNUのDN-1000です。
今回の候補の中では音質、デザイン、使い勝手ともに合格点です。
唯一気になっているのがシャープな音像です。
私がモニターとして使用するなら今回はDN-1000を選ぶのですが、今回は解像度もそれなりに高くてリスニングにも適した製品を探しています。
他の製品と比べてどの程度リスニングにも向いてるかに注目をして聴いてみました。
Dear Future Husband / Meghan Trainor
全体のバランスが良いと感じました。
高域と低域がちゃんと聞こえますし、中域が痩せて聞こえるということもありません。
Hot N Cold / Katy Perry
この曲では中域が少し弱く感じました。
Crush / Kelly Sweet
低域の沈み込みが少し物足りないです。
ただし、全体のバランスは他の曲と同様に良くて、細部も聴きとりやすいです。
高域の表現が細かく且つ開放的で今日の中では一番いいですね。
JAPAEAR JE-333
なんとか同時にJE-333も聴くことができました。
前回の試聴ではかなり印象が良かったのですが、他の製品と聞き比べてどのように感じるのかとても楽しみです。
Crush / Kelly Sweet
まず、高域がシャリシャリしてると感じました。
低域は量が少ないものの、質は良いです。
ただ、バランスとしては低域よりも高域と中域の量が多いですね。
また、高音が少し独特かなと思いました。
まとめ
まず、JE-333は落選です。
良い製品ですが、高音が私の好みには合いませんでした。
残るME05とFX750、DN-1000はそれぞれに個性があって非常に迷うところです。
ME05は全体的にまろやかに聴かせるのが得意な製品だと思います。
やや中低音寄りで高音の量は少ないと感じますが、気にあるほどではありません。
価格を考えると隙がない製品という印象です。
FX750は低音が魅力です。
温もりのある低音が下までよく沈み込みます。
中域と高音もしっかりと出ているので低音だけという印象はありません。
キレも適度にあるので、細かく分析的に聴くこともできるし、またりと音楽を楽しむこともできる製品という印象です。
DN-1000はME05とFX750に比べると解像度が高く、キレを重視した製品です。
低音はまろやかに聞こえることもありますが、高音と中域のキレが強いので全体的にはシャープな印象を持っています。
音量を上げていくとME05とDN-1000は少し粗く聞こえました。
FX750は音量を上げても高音が聴きやすかったのが好印象です。
その他では違いを見いだせませんでした。
ボーカルと低音重視の姪にはFX750が合うというのが最終的な結論です。
迷うのはもう一人の姪で、特に好みの音質やアーティストの指定はなかったので、できるだけニュートラルな製品にしようと思っています。
3製品ともとても良いので決めあぐねているのが正直なところです。
最終的には妻にも試聴をしてもらいつつ、デザイン面も確認をしてもらって決めようと思います。
今回は以上です。
おそらく今週末に結論を出します。
これまでの試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
2015年のイヤフォン選びについては以下の記事を参考にしてください。
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